★不意をつかれた
2025年1月9日(木)の小桜ほのか(99期・研12)の異動発表。
2025/08/11付で、星組から専科へ。
先月2024年12月の大々的な組替発表に負けずとも劣らぬ衝撃でした。
不意をつかれた度では大きかったかも。
先月の発表は「宙組の立て直し」がメイン。
それ自体は、誰しも「そろそろかな」と構えてたものね。
…とはいえ。
小桜ほのかの動向も、注目していた人は少なくありません。
例えば「礼真琴と同時退団かもしれない」と予測したり。
『阿修羅城の瞳』集合日まで、答え合わせはお預けだと思ってました。
そういう意味では、早めに分かって良かったのかもしれません。
とりあえず、退団は回避。
★稀有な専科生
それに小桜ほのかは、専科生に求められるひとつの理想像だと思いますしね。
歌唱力・演技力・表現力を高いポテンシャルで備えています。
東上ヒロインまで務めた専科生は、稀有な存在。
…裏返せば、ヒロインやそれに準じる役しか当てられず、使いづらいのでは?…との心配も出て来るかもしれません。
…と可能性として提示したものの、あまり心配していません。
今までの役幅の広さから、姫役者ではない事は証明されていますので。
男役の場合、スター専科となると、そこそこ以上の役を当てねばなりません。
ですが、娘役の場合、そこまで明確な縛りはないかと…?
参考になる前例を思いつかないので、ぼんやりした予測ですが。
それは今後、おいおい判ってくるのでしょう。
「歌唱力が最強の武器」という専科生は、今のところ美穂圭子しか思い浮かばず。
美穂さんに続く『専科のDIVA』としての活躍が期待されます。
★新陳代謝
星組は『阿修羅城の瞳』千秋楽をもって、礼真琴(95期・研16)が退団。
礼と共に退団する生徒も出て来るでしょう。
おそらく上級生がメインだと想像しています。
トップスターが交替すれば、新トップがやりやすい環境を整えていく。
それは今に始まった事ではなく。
支えてくれるベテランは心強い存在です。
スターシステムと年功序列が並行して存在する宝塚歌劇団。
心強い人(場合)もあれば、プレッシャーになる人(場合)もあるかと。
柚希礼音
北翔海莉
紅ゆずる
礼真琴
…と代替わりしても上級生があまり辞めず、顔ぶれが変わらなかった印象があります。
わりと最近まで。
むしろ、下級生の方が退団率が高かった印象が。
北翔さん以外、生え抜きトップが続いています。
(北翔さんは短期トップ(三作)でしたしね)
上級生にとっても、トップさんにとっても、「勝手知ったるホーム」
居心地が良かったのでしょうね。
礼真琴政権の半ばから、新陳代謝を感じるようになりました。
礼真琴が幹部部屋入りしてますね、そういえば。
ギリギリ4人目だけど。
トップ就任時は「上にどんだけおるねん?」だったのに。
まこっちゃんは研11でトップになったから、当然ですが。
わりと最近まで、まだまだ上が…と感じてたので。
退団まで、幹部部屋入りは無理かも…と思ってました。
暁千星が次期トップと想定して書きますが。
98期の暁千星が、学年順(+同期の成績順)で8番目。
『阿修羅城の瞳』で確実に1名(礼真琴)は辞めるので、トップ就任時は7番目。
礼と同時退団する上級生がいれば、さらに…?
暁さんは久々の外様トップ。
北翔海莉と異なり、中長期政権だろうと予想されています。
学年・実年齢的にも、ポテンシャル面でも、可能ですし。
8/11以降の星組は、かなり若返りそうな予感。
★8/11以降の星組
礼真琴(95期・研16)退団
小桜ほのか(99期・研12)専科へ
極美慎(100期・研11)花組へ
以上の3名は確実に星組から去ります。
惜しい面々ですが、致し方なし。
さらに退団者がいる事と思いますが、現時点では不明。
なので、他のメンバーは継続と想定して…
新公主演以上経験の男役ラインナップ。
■東上主演
▲バウ主演
暁 千星(98期・研13)▲■
瑠風 輝(98期・研13)▲■宙組から異動
天飛華音(102期・研9)▲
御剣 海(104期・研7)
稀惺かずと(105期・研6)
大希 颯(105期・研6)
同じく、新公ヒロイン以上経験の娘役ラインナップ。
■東上主演(Wヒロインを含む)
▲バウ主演
瑠璃花夏(103期・研8)■
綾音美蘭(104期・研7)
詩ちづる(105期・研6)▲■
乙華菜乃(106期・研5)
藍羽ひより(107期・研4)
娘役は各学年きっちり1名ずつ新公ヒロイン抜擢してたんですね。
カード配布の順番はともかく。
※綾音美蘭さん、漢字変換時に苗字と名前が逆さまに…すみません。
ご教示ありがとうございます!
瑠風くん投入で、新鮮味アップ。
暁千星と瑠風輝の化学反応が楽しみです。
二人とも高身長でスタイル良し。
舞台技術力も高めで安定していますし。
娘役は一作前にトップ娘役・舞空瞳(102期)が退団。
水乃ゆり(新公ヒロイン経験)、紅咲梨乃も同時退団。
新公ヒロイン以上という意味では、舞空、水乃、小桜が抜けた計算。
こちらも心なしか、顔ぶれと印象が一変。
思えば、瑠璃花夏と詩ちづるは同じ作品に出ていても絡んでた記憶が…ないような?
小柄で歌も芝居も上手同士。
これまた、ハイクオリティな舞台を創り上げてくれそう。
男役、娘役とも、印象が大きく変わりそう。
★月組パワー
「暁千星の相手役が誰に決まるか」にも注目。
詩ちづるが最有力候補ですが…さて?
そうなれば、月組育ちコンビになりますね。
仮に暁千星がトップ、詩ちづるがトップ娘役なら、トップコンビ『月組育ち』率がグンと高まりますね。
最初の配属組で分けると…
雪 永久輝せあ
花 星空美咲
月 鳳月杏
月 天紫珠李
月 朝美絢
宙 夢白あや
月 暁千星
月 詩ちづる
宙 桜木みなと(8/11時点 宙トップ)
宙 春乃さくら
なんとなんと!
花組 1
月組 5
雪組 1
星組 0
宙組 3
月組育ちが10名中5名(50%)
驚いたのが、宙組育ちが次点の3名(30%)
花、雪は各1名。
そして星組育ちが0名。
少し前まで、星組育ち率が高い印象がありました。
いやはや、驚きです。
トップ製造元・花組は弾切れ状態。
一時期、男役は芹香斗亜(93期)、娘役は城妃美怜(97期)にソースを割き過ぎましたものね(汗)
…ん?
奇しくも二人とも星組育ちですね。
場当たり的な促成栽培で育てた舞空瞳、星空美咲。
無茶な育て方をした割に、上手く育ちました。
本人のポテンシャルが高かったおかげ…?
男役は93期が新公卒業後、フル回転で柚香光(95期)に新公主演を集中。
柚香が新公卒業したら、聖乃あすか(100期)…と。
プチ雪組みたいになってたかも。
おっと、花組の話に偏って、ごめんなさい。
月組は新公主演、ヒロイン共に、各学年から1名(たまに0名 or 1名)抜擢。
計画的に育成してきた印象。
サイコパス人事と揶揄されがちな月組ですが、なぜか新公抜擢だけは堅実でした。
それが実を結びつつある感じでしょうか。
★温故知新
星組は生え抜きが続きましたし、新たな風を吹き込むのもアリでは?
暁千星はファン時代は星組贔屓だったようですし、星組らしさも大切にしてくれるでしょうし。
受け継がれたものを大事にしつつ、新たなスタイルを確立する。
そんな予感がします。
∇古きを尊び、新しきを知る