2024年8月11日(日)花組特出の専科・凪七瑠海(89期・研22)が主演したバウ公演を振り返ってみます。
バウホールで観たのに、感想を書きはぐれてたので。
あの頃、非常に立て込んでたな…と。
『39Steps』
バウホール
2024/04/24(水)~05/05(日)
原作…ジョン・バカン「三十九階段」
脚本・演出…田渕大輔
主演男役…凪七瑠海(専科89期・研22)
ヒロイン…野々花ひまり(99期・研12)
★雪組三分割
2024年GW、雪組は三分割で別箱上演。
彩風咲奈はコンサート『ALL BY MYSELF』
咲ちゃんの足跡を、歌とダンスで振り返り。
諏訪さき、華世京らが脇を固めました。
『海の見える街』リバイバルが胸熱でした。
朝美絢は夢白あやと共に、全国ツアーへ。
『仮面のロマネスク/Gato Bonito!!』の二本立て。
縣千、咲城けいなどを率いて、華やかに。
トップ就任前の顔見世興行ですね。
そして専科特出・凪七瑠海の主演。
バウ・ボードヴィル『39Steps』
かちゃ主演作は満足感が高い。
古き佳き宝塚をスタイリッシュに魅せてくれます。
約3ヶ月前の感想なので、記憶の残った事だけ。
サラリと参ります。
★凪七瑠海(専科89期・研22)
かちゃと雪組といえば、『壬生義士伝』特出を思い出します。
当時の雪トップ・だいもん(望海風斗)と同期のかちゃ。
お稽古場で隣り合って座り、笑いあってた映像が印象的。
…で、その時、かちゃが「うちの子達は可愛い」と言ってて。
雪組下級生を「うちの子」と。
特別出演の専科様ではなく、同じ組の上級生の感覚で可愛がってる、面倒みてるんだな、と。
雪組バウ『パッション・ダムール』に主演した際は、組子たちから慕われている様子が如実に伝わってきました。
ニワトリの動きや鳴き声を真似して、笑わせてくれたり。
毎回2名ずつ組子に挨拶とフリートークを課し、花を持たせたり。
かちゃの飾らない人柄を感じたものです。
『パッション・ダムール』はかちゃ主演でしたが、二番手役の縣千(101期)を育てる意味合いも含まれていたかと。
縣くんにとって『パッション・ダムール』は忘れ難い作品になった模様。
印象に残る過去作品として、ちょくちょく挙げてますね。
『39Steps』も本編、カーテンコールとも、良い雰囲気。
組子一人一人が、のびのびと力を出していました。
一幕が原作に基づいたお芝居。
二幕は劇中に登場するクラブ『アリアドネ』でのショー。
この構成も素敵でした。
舞台の主演として皆を引っ張り、下級生たちを育て、舞台の楽しさを身を以て教える。
かちゃはリーダーシップや、人に教える力を備えた人。
音楽学校はスカウトを真剣に考えた方がいいと思います。
★野々花ひまり(99期・研12)
明るい持ち味を備えつつ、クセのない娘役でもある、ひまりちゃん。
かちゃと組んでると、明るさが更に発光してました。
同時に、大人の女性としての魅力も出てました。
ひまりちゃんの素顔も感じられた作品。
新公、バウ、東上と複数回のヒロインを務めた、ひまりちゃん。
野々花ひまりのヒロイン集大成にふさわしい佳作でした。
★奏乃はると(85期・研26)
アリアドネの常連客の役。
最後の鮮やかなどんでん返しを担いました。
存在感と味わいがあるなぁ、と改めて感じた次第。
にわさんはお茶目な管理職で、全国ツアーではご当地ネタを投入したり、笑いを取るのを忘れない。
頭の回転が速く、ユーモアの持ち主。
有愛きいさんの急死と、それに伴う一禾あお君の休演・退団以降、笑いは封じておられますが。
★愛空みなみ(105期・研6)
アリアドネのダンサー・エルシー役。
基本は複数での群舞やコーラス。
踊りのキレが良く、カッコ良かった。
105期文化祭では、演劇B組の準ヒロインだった愛空さん。
(A組準ヒロインは星空美咲)
清楚な令嬢役で、ハマってました。
本公演では、カゲソロでは美声を披露することも。
知る人ぞ知る、歌うまさん。
『39Steps』では群舞のセンターポジション多めでした。
歌・ダンス・芝居と出来る愛空さん。
これから出番が増えますように。
∇ようやく書けた…!