2024年6月13日(木)15:30~17:10、東京宝塚劇場にて一回限りの新人公演。
月組『Eternal Voice』新公の感想つづきです。
今回は、管理職や専科さんが本役のお役メイン。
出番はそう多くないけど、印象に残るお役でした。
★月乃だい亜(104期・研7)
サミュエル
本役…英かおと(99期・研12)
娘の手術費用を工面するため、曰く付きの首飾りをユリウス(雅耀)に売ろうと持ち掛ける男・サミュエル。
月乃だい亜は顔が良い…!
(本役さんもスタイル抜群ですね)
幕開き早々、ユリウス(雅耀)とサミュエル(月乃)の二人芝居。
ハイレベルな美形同士が、がっぷり四つに組んでの芝居。
二人ともキラキラ眩しく発光系。
これを眼福と言わずして、なんと…?
『Golden Dead Shiele』でエゴンの芸術家仲間を好演し、印象値アップ。
同作では、常に明るく友好的なムードを盛り上げてくれました。
(他の仲間とは険悪になっちゃっただけに貴重でした)
だい亜くんは、クセのない明朗な芝居ができる人。
中堅どころに近づいてきた今、活躍の場が広がりますように。
★美海そら(104期・研7)
オーロラ
本役…白雪さち花(91期・研20)
サミュエルの妻。
声が大きく、サイレンより響き渡るそうな。
美海そらといえば、ピノコ。
そのピノコが人妻に?!
(全国ツアー『ブラックジャック』より)
(月城コンサート『G.O.A.T.』でも復活)
…感慨深かったです、ホント。
明るくキュートな美海さん。
まだまだ下級生だと思っていたら、新公長の期に。
サイレンより大きな声、ちょっと聴いてみたかった。
本役さんの声はよく聴くから想像がつくけれど。
★静音ほたる(105期・研6)
ヴィクトリア女王
本役…梨花ますみ(67期・研44)
大英帝国の黄金期を築いた女王。
家族を深く愛し、夫の死後は喪服姿を貫いた事でも有名。
(喪服に込められた愛…エリザベートや紅緒さんを彷彿と…)
小柄なほたるちゃんが大きく見えたヴィクトリア女王。
堂々とした君主ぶり。
本役さん同様、柔らかな空気をまといつつ、威風も感じました。
105期が組長さんの役を任される学年になったんですね。
『Golden Dead Shiele』でエゴン(彩海せら)の少年期を演じた静音さん。
役の幅を広げ、更なる活躍が期待されます。
★槙照斗(105期・研6)
ゼイン
本役…高翔みず希(専科76期・研35)
労働者階級出身の自由党議員で、カソリック教徒。
エゼキエル(きよら)とマクシマス(天つ風)姉弟を保護。
女王陛下の呪殺を画策?!…はともかく、プロテスタントを廃し、カソリックを国教に戻したい気持ちが強い人。
エゼキエルには手を焼いてるっぽいですね。
カソリック・チームは突っ走ってて、コメディ担当に見えます。
その中で「…頭痛い…」と真面目に思い悩んでるゼインさん。
エゼキエルを保護したのが運の尽きに思えてなりません。
槙くんは『応天の門』新公の大拙(昭姫の店の大男)が印象的。
台詞はなく、銅像のように立ってるか、黙々と働いてるか。
ですが、存在感がありました。
ゼインは周囲に振り回される役。
悪役チームではありますが、あったかみも感じるというか。
本役さん同様、苦労人ゆえの真面目さ、人の好さが漂ってきます。
本役に寄せた面もあるでしょうが、槙くん自身の持ち味も滲んでるのでは。
頼りになるバイプレイヤーに成長しそうな予感。
∇つづく