2024年6月13日(木)15:30~17:10、東京宝塚劇場にて一回限りの新人公演。
それでは月組『Eternal Voice』新公の感想つづき、行ってみましょう。
今回は特定秘密局メンバーズ。
目立っちゃいけない筈なのに、華やかな面々です。
★一輝翔琉(107期・研4)
ダシエル
本役…風間柚乃(100期・研11)
メインキャストではあるものの、そんなに目立つ役ではないダシエル。
…ていうか、目立ったらアカンよな?
特定秘密局の局員やもんな?
「スパイは目立ってはいけない」by 黄昏’(SPY FAMILYより)
…でも、存在感はありました。
一輝くんは舞台技術面はまだ荒削り。
ですが、スター性はあります。
スーツ着て、立ってるだけでも目を惹くものが。
オープニングで一瞬、一輝翔琉と雅がと左右対称に。
なんとも華やかなワンショットでした。
一輝と雅を競わせつつ、上げていくんやろな…と改めて感じた次第。
★花妃舞音(106期・研5)
エイデン
本役…天紫珠李(101期・研10)
エイデンは、クールビューティな特定秘密局員の役。
本公演では、天紫さんが低音発声と少ない動きで硬質に役作り。
花妃さんはアニメ声ながら、精一杯の低音発声にトライ。
台詞を噛みつつ、頑張ってました。
…頑張ってましたが、お姉さんキャラには見えなかったかな。
花妃さんは、本公演のエレノアの印象が濃密だからかな。
特徴的な声なので「エレノアが話してる」と思えてしもたよ。
舌足らずで甘い声は、どうしても役幅やイメージを限定しがち。
声質は先天的なものだから、そこは致し方なし。
ただ、発声方法・滑舌・歌唱など、努力は無駄ではないはず。
厳しいと思いますが…おきばりやす。
★華羽りみ(107期・研4)
エレノア
本役…花妃舞音(106期・研5)
本公演のエレノア(花妃)は若くて可愛い秘密局員。
まだヒヨコだけど頑張ります!的な少女漫画ヒロインの香り。
対して、新公エレノア(華羽)はキリリ系若手職員。
落ちついたアルト発声に、凛とした表情と佇まい。
女の子な匂いを抑え、仕事に生きてる感が伝わってきます。
「エレノアー!」と呼ばれ、銀橋を走り抜ける姿は陸上部員。
体幹がしっかりしてるのか、安定感ある走りでした。
ヴィクター(七城雅)と秘密局員一同が一列にならび、歌い踊る場。
りみちゃんはダンスがキレッキレ。
娘役ながら、カッコ良かった。
『Golden Dead Shiele』を分岐点に、大人っぽくなりました。
★和真あさ乃(106期・研5)
ザンダー
本役…夢奈瑠音(96期・研15)
特定秘密局の局長・ザンダー。
和真ザンダーは実に顔が良い。
月城かなとの系統に属する、誰もが認める正統派美形かと。
スーツが似合う、端正な紳士。
和真ザンダーは見るからに頭良さそう。
実際には失言を重ね、ヴィクター(七城)を怒らせますが。
なかなかユーモラスなおっちゃんです。
106期で新公主演者は、華世京(雪組)のみ。
花組で鏡星珠、遼美来が競い合ってる状態。
これからに期待しましょう。
∇つづく