2024年6月3日(月)大阪・シアタードラマシティにて、星組『夜明けの光芒』初日の舞台を観て参りました。

 

原作…チャールズ・ディケンズ『大いなる遺産』

脚本・演出…鈴木圭

主演…暁千星(98期・研13)

ヒロイン…瑠璃花夏(103期・研8)

 

 

★ジワジワくる

 

色彩豊かなおもちゃ箱をひっくり返したような『BIG FISH』

重厚で、渋みすら感じる『夜明けの光芒』

 

対照的に見えて、その根核にあるテーマはほぼ同じ。

「人生で最も大切なものは、友人や家族」

 

一見して地味ですが、ジワジワ来ます。

メインキャスト陣が総じて上手い。

 

「突き抜けて巧すぎて異次元突破」みたいな人はいません。

ですが、一人一人のポテンシャルが高く安定してる為、芝居が自然。

レベルが揃わないと(決して下手でなくても)芝居が嘘っぽくなるんですね。

 

 

★ストーリー

 

1幕はやや、わかりづらい面もあります。

過去と現在が錯綜する演出も多用されていますし。

 

ですが、ご安心めされ。

2幕で綺麗に回収されていきます。

ピップ(暁)の心情変化と共に、ずんずん引き込まれました。

 

 

可愛カッコイイ

 

オープニングからエンディングまで、群舞がカッコイイ。

暁さんと瑠璃さんのデュエットダンスにもうっとり。

暁さんソロダンスも素敵でした。

フィナーレがある事も、満足感を底上げしてるかも。

 

そして。

 

暁千星がべらぼーにカッコイイ。

ありちゃん、こんなに男前でしたっけ?!

ハート撃ち抜かれました、アワアワ。

 

そんな男前なのに、カーテンコールの挨拶では可愛いんだなぁ。

何度も言い直したり。

噛んだり。

言葉選びが RIO ASUMI風味だったり。

 

……わたしを殺す気か?

 

 

★男役2番手

 

男役2番手は天飛華音(102期・研9)

ロミジュリに於ける『死』みたいな役がメイン。

クールで凄みのある存在。

 

2幕では、エステラ(瑠璃花夏)と結婚する成金男の役も。

歌も芝居もダンスも右肩上がり。

カテコでは、暁千星の上手側隣に立ちました。

 

 

男役3番手

 

3番手役は稀惺かずと(105期・研6)でしょう。

ロンドンで暁さんとルームシェアする青年。

気が好くて、ありちゃんと親友に。

 

役の比重が大きく、2番手役かと錯覚しそう。

ソロ歌唱や暁千星とデュエットも。

歌も芝居も上昇曲線…!

 

カテコでは上手側のかなり端に。

まだまだ下級生なんだなぁ。

 

 

★ヒロイン

 

ヒロインは瑠璃花夏(103期・研8)

気位が高く、人形のようなエステラ。

情の起伏が少ない役は難しいはず。

 

ラストの感情決壊へと繋げていく芝居を構築。

安定した歌唱でも、主演を強力サポート。

 

カテコでは暁千星の下手側おとなりに。

 

 

★みきちぐさん

 

美稀千種(79期・研32/組長)

ピップ(暁)の義兄・ジョー。

幼くして両親なきピップに「俺たちは親友」と呼びかけます。

 

このね、ジョーの包容力が素晴らしすぎて。

ピップと共に、ジョーに泣かされます。

みきちぐさんが醸し出す空気感に乾杯。

 

 

★小公子と小公女?!

 

カーテンコールのトップバッターは、この二人。

 

少年ピップ:藍羽ひより(107期・研4)

少女エステラ:乙葉菜乃(106期・研5)

 

この二人は挨拶しても、端に移動せず。

他の生徒たちが現れても、舞台センターでステップ踏んだり。

生徒たちと絡んだり、はしゃいだり。

 

これも一つの宣伝方法でしょうか。

「この子達もよろしく」みたいな。

うぬぬ、あざと可愛い…!

(いや、ほんと可愛いのだ)

 

 

★客席降り

 

暁さんだけですが、2回あります。

客席をねり歩きますが、ハイタッチ等はなし。

シリアスなお芝居で歌いながら、なのでね。

 

 

★初日あいさつ

 

カーテンコールは3回。

曖昧な記憶なので、科白はニュアンスです。

 

まず、みきちぐ組長からご挨拶。

「礼真琴主演の『BIG FISH』もシアターオーブで上演中」と宣伝も。

 

美稀「月組から星組へ来て、初めての単独主演となりました暁千星がご挨拶申し上げます」

 

ありちゃん、堅い笑顔でみきちぐ組長を見てました。

 

暁「本日は『夜明けの光芒』シアタードラマシティ初日をご観劇下さり、ありがとうございました。星組の暁千星でございます」

 

話し始めては、接続詞を言い替えたり、噛んでしまったり。

可愛いな、ヲイ。

 

暁「ドラマシティ公演は今日を入れて、9回です」

 

暁「時間を大切にして行きましょう」

 

え? 私らも一緒に? ええの?

 

暁「5日間9回の貴重な舞台を、大切に務めてまいります」

 

うん、そだね。

私達も、私達の時間を大切に過ごします。

 

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暁「月組時代からドラマシティとはご縁があって、何度も舞台に立たせて頂きました」

 

暁「馴染みのある場所なので、安心して舞台に立てました」

 

ここで、上手隣の天飛華音に向かい、

 

暁「華音はすごい久々なんだよね?」

 

突然ふられて、天飛くんビックリにこにこ。

 

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スタンディング・オベーション。

会場を見渡す、ありちゃんはじめ、星組生たち。

 

暁「お足元にお気をつけて、お帰り下さい」

 

夏至直前で明るいし、雨も降ってない。

足元は多分大丈夫、ありがとう。

 

暁「本日は本当にありがとうございました!」

 

こちらこそ、ありがとうございました!!

 

ありちゃん…めちゃくちゃカッコイイ、大人の男役に成長したのに。

話し始めると、しどろもどろ。

なんだよ、そのギャップ??

萌えてまうやろーーー!!

 

 

▽ ありちゃん…!

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