2024年4月17日(水)花組『アルカンシェル』休演者が続々発表されました。
峰果とわ(98期)は本拠地公演から休演が続いています。
東京公演は、部分休演に回復。
ご無理されませんよう。
最近バタバタと休演が発表された4名は全員、新公学年。
美空真瑠(105期・研6)
希蘭るね(107期・研4)
七彩はづき(107期・研4)
花綺ちさと(109期・研2)
七彩さんの名前を見て、ふと星組『RRR』新公が脳裡をよぎりました。
『RRR』は新公主演・大希颯(105期)が休演。
新公が中止になり、日時を改めて上演。
七彩さんは『アルカンシェル』新公ヒロイン。
休演が長引けば、新公中止もあり得るでしょう。
うーーーん。
本公演に加え、新人公演のお稽古による過労で、免疫抵抗力が低下してそう。
新人公演を東京だけにした影響を、改めて感じます。
「新公を東京だけにしたら、練習時間が増えて楽になるだろう」
…と考えたのでしょうが、
・「本公演後に稽古する」ハードな時期が延長
・東京だけの一発勝負
・配信
宝塚大劇場での新公は、ゲネプロとしても有効でした。
多少の失敗もご愛敬みたいな空気感があるかと。
配信もありません。
本拠地新公で見つけた課題を見直し、ブラッシュアップ。
東京新公では、いわば完成品をお披露目。
配信もあります。
宝塚の魅力は「未完成」や「完成へ至る道のり」にある。
…という感覚が、本拠地の客層には多い気がします。
私のごく個人的な印象ですが。
一旦、本拠地で試演することで、プレッシャーは大分逓減するのではないか、と。
また、東京劇場は本拠地と異なり、稽古できる場所がほぼないはず。
本拠地では劇団内の各種教室や、すみれ寮内のスペース等を利用可能です。
また、東京では「仮暮らし」生活ですよね。
自宅なら対応・調整できる事も、仮暮らしの場では難しい。
そういうケースは多々ありそう。
本拠地で一旦、カタチにしてみる。
さすれば、あとは修正で乗り切れる。
本拠地新公は「共通の基準」になります。
出演者やスタッフは、その基準を元にして摺り合わせができる。
「あそこはもう少し…/もっと…」と足したり、引いたり。
新公に限らず、どんな事でも「初めて」は、すなわち「未知」
「知らない」だけで、不安やプレッシャーが増しがち。
裏返せば、一度でも「知ってる」と安心し、落ち着いて取り組める。
…と思うんですね。
劇団の経営方針を決めるにあたり、舞台経験者も加えた方が良いのでは?
…それに。
何より、実際に舞台に立つ生徒の身になって考えてみてほしい。
新人公演は、単なる鍛錬の場ではありません。
下級生にとって、晴れ舞台です。
スポットライトを浴び、銀橋を渡り、役名も台詞もある役。
そんな役につける生徒は、ごく一握り。
別箱以外、ほぼモブで退団していく生徒の方が多いでしょう。
新人公演は、大劇場で名前や台詞のある役を演じる貴重なチャンス。
生徒本人はもちろん、応援しているご家族や友人やファンにとって、大切な機会。
その貴重な機会が2回から1回に減る…半減することは、とてもとても大きい。
真に生徒の負担軽減を考えるなら、生徒が「稽古に集中できる環境」を整える事が先決。
演出助手の業務は、演出スタッフで賄うとか。
人手が足りないなら、サポートする人材を確保するとか。
また、長期化する東京公演に関する住環境の見直しも必要かと。
ほぼ寝に帰るだけだとしても、休めてこその健康です。
一日あたりの公演回数(時間)が減る代わりに、公演期間は延長傾向にあるだけに。
単純に数字だけでなく、心身に与える実質的な影響を考慮してこその改革。
劇団さんには頑張って頂きたく、期待しています。
休演者の方々には、療養に専念して頂きたく。
お大事になさって下さい。
▽ 休むことも仕事のうち