宝塚GRAPH 2023年11月号の「ヘアアイロンと絆創膏」発言への謝罪と経緯説明があらためて掲載されました。

 

今更感はあるものの、かつて「ヘアアイロン火傷事件、全否定」だった事を思えば、驚きの展開です。

 

ほぼ全面的に遺族代理人の言い分を認めました。

 

「故人が亡くなる前に取材を行った」けれど、「だからと言って許される事ではない」と。

 

該当記事の生徒は「コテ」と言ったそうですが、編集者が「ヘアアイロン」と書き直したとか。

 

「コテ」では分かり辛いかも…という判断だったのでしょうか。

 

同時に「(笑)」は、生徒が実際に笑ったから、そう表現したとの事。

 

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文春砲を食らい、公式HPでも触れられたヘアアイロン火傷事件。

それを想起させる発言を、何故わざわざ口にしたのだろうか?

 

この宙組生も心に引っ掛かっていて、逆に口から出たのか?

 

劇団が公式に「事実無根」と発表済だから、安心したのか?

 

月組への異動が決まり、ホッとして饒舌になったのか?

 

ヒロイン経験豊富な当該生徒。

宙組トップ娘役大本命と謳われながら、まさかの落選。

トップ人事絡みの異動と睨む人も多かったですね。

 

仮に月組でトップ娘役になれずとも、実績と舞台技術力から、娘役2番手に躍り出たのは確実かと。

 

…ところで、謝罪文は書けたのでしょうか。

 

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謝罪といえば。

 

10名のうち、謝罪文の受取予定がない3名さん…おそらく退団済の生徒かと。

 

想像ですが、宝塚ファンの99.9%が予想しているでしょう。

(名前伏せてる意味があるのか?レベル)

 

3名のうち2名は、退団後も芸能活動をスタートしています。

華々しく大舞台に立つ人もいれば、小規模とはいえ主演舞台を張った人も。

 

小規模主演舞台の企画者や共演者は、宙組育ちのOG達。

慕われていたんですね。

 

これからも表舞台に立つなら、自ら進んで謝罪した方が賢明かと。

 

ごく一部の例外を除き、宝塚OGは退団後も主に宝塚ファン相手に商売していく事になります。

 

ごく一部の例外は、映像や舞台で人気を博し、退団後もファンを増やしたり、評価を高めているOG。

 

乙羽信子、八千草薫、黒木瞳、天海祐希などは「えっ、宝塚にいたの?」と驚く人も多そう。

 

…でも、そういう人達はごくごく少数。

一般に名を知られる有名OGでも、コアを支えるのは宝塚ファンでしょう。

 

宝塚ファンに疑念を抱かれたままでは、活動しづらくなろうと容易に想像できます。

 

ミュージカル人気が高まったとはいえ、一時的にブームに乗っかってる層は結構多いだろうと思います。

 

実際に劇場へ足を運び続ける層が、爆発的に増えているとは思えず。

狭いパイの奪い合いだろうな…と。

 

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…とはいえ、単純に「稼ぐ」だけなら、舞台や映像作品への出演にこだわる必要はありません。

 

熱心なファンに的を絞り、ファンクラブ・ビジネスで効率よく稼ぐ方法もあります。

 

3名のうち1名はすでに料金ランク別のFC発足済。

 

むしろハラスメントを認めたら、熱心なファンに幻滅されるかも…と危惧したとて不思議ではない。

 

何があっても支えたいと思っているファンはいると思います。

そういう方々が支え続けてくれるでしょう。

 

ただ、新規ファンが増える可能性は低そうですが…。

 

疑惑がある人をわざわざ起用するとは、あまり思えません。

「この人でなければ」と惚れ込まれたり、ニーズがない限り。

 

露出が減れば、新たなファンとの出会いも減ります。

 

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一般人として生活するにしても、折角の華々しい経歴を隠していくのか?

自分が歩んだ道を、全否定して生きていくのか?

それは残念すぎると思います。

 

これから先、タカラジェンヌだった己を誇り、生きていく為にも向き合っていく方が良いかと…。

 

己と向き合う事は、とても厳しく、辛い事ですが…。

 

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ハラスメントに対し、世間一般は敏感です。

これは、とても良い事だと思います。

 

…とはいえ、組織の中ではイジメはなかった事にされがちです。

 

これは学校でも、大人の社会でも。

悲しいかな、それが現実です。

 

宝塚歌劇団という、日本では誰もが知る組織が槍玉に上がった事で、注目度が増しました。

 

これを契機に、ハラスメントを真剣に意識する人が「当たり前」になると良いな…と思います。

 

社会の潮流を変える一助になる、と期待したい。

 

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SNSで「死者と同じく、生きてる人の命も大切」という視点を目にしました。

 

そうですね。

それは確かにそうだ。

 

生きている人の命や人権も大切です。

 

だからこそ、死者を想い、悔いる事は悔い、詫びる事が必要だと思います。

 

互いの命を、尊厳を、尊重するために。

 

それは、自分を大切にする事だから。

己が胸を張って生きていく為にも。

 

 

▽ 願っています

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当社は、2023年10月19日付で発刊した「宝塚GRAPH」2023年11月号(通巻918号、以下「本誌」といいます。)に掲載された、宝塚歌劇団宙組劇団員(以下「本劇団員」といいます。)のインタビュー記事(以下「本記事」といいます。)が、同年に急逝された宙組劇団員(以下「故人」といいます。)のご遺族の心情を著しく傷つけるものであり、故人・ご遺族を冒とくするものであったことにつき、代理人を通じてご遺族に謝罪いたしましたので、その旨ご報告申し上げます。

本記事では、本劇団員による発言として「ヘアアイロンを持って行こうかな」「絆創膏など、欲しくなるかもしれないものがたくさん入っています(笑)」との記載がありました。

かかる記載は、故人がヘアアイロンにより火傷を負った件を想起させるものであり、かつかかる事実を茶化していると捉えられるものでした。

本劇団員がインタビューの中で「ヘアアイロン(コテ)」や「絆創膏」に言及したことは、故人がヘアアイロンにより火傷を負ったことや、これに関する週刊誌報道等により多大な心理的負荷を受けたことを軽視するものであったと考えております。

また、本記事は、仮に故人が目にすることがあれば、故人を深く傷つけたであろうものです。

当社が本記事を作成する中で、本劇団員の様々な発言の中から「ヘアアイロン(コテ)」や「絆創膏」を抽出し、また「(笑)」と記載して掲載したことは、ご遺族の心情を著しく傷つけるものでした。

発刊のタイミングに関わらず、当社が、本記事を本誌に掲載したこと自体も、ご遺族の心情を著しく傷つけるものでした。

本インタビュー自体は故人が急逝する前に実施されましたが、本誌は故人の急逝後間もない頃に校了及び発刊されたことからすれば、当社としては校了前に本記事を訂正するか、訂正が間に合わなければ発刊そのものを中止する等の対応を採るべきでした。

にもかかわらず、これらの点に思いが至らず、当社が漫然と本記事を含む本誌を発刊したことは、故人がヘアアイロンにより火傷を負ったことや、これに関する週刊誌報道等により多大な心理的負荷を受けたことを軽視する態度であり、また故人を悼む気持ちを持っていない行為であり、故人・ご遺族を冒とくするものでした。

以上を踏まえ、当社は代理人を通じ、ご遺族に対して本記事について正式に謝罪いたしました。

なお、本記事作成の経緯は以下のとおりです。

  • 2023年9月11日 本劇団員に対するインタビュー実施

    当社の担当部門において、本劇団員に対するインタビューを実施しました。

    インタビューは、担当部門が事前に準備した質問に対して本劇団員が回答する形で行いました。

    本劇団員は、インタビューにおいて、「稽古に出発する際の荷物は最低限か、それとも大荷物か」との質問を受けたことに対して、「大荷物」だと回答し、それに続けて全国ツアーを経験したことで、予備の荷物を持って行かないといけないと考えるようになったという話を行う中で、「色々ハプニング想定して、雨だからカールが取れるかもとなったらコテを持って行かないといけないし」と発言し、また、しばらく会話が続いた後に、心配性で多く持って行くということなのかと質問されたことに対し「汗かいた(場合に備えて)着替えをたくさん持って行くとか、あとは、絆創膏とか」と発言し笑いました。

    その後、2023年10月2日までの間に、担当部門が当該インタビューの内容を記事にしたうえで(なお、その際には、担当部門の判断で、本劇団員の発言の中の「コテ」を「ヘアアイロン」と表現しました。)、担当部門内で確認を行いました(なお、同種の記事においては劇団員による原稿チェックは通常行われておらず、本記事についても、本劇団員による原稿チェックは行われませんでした。)。

  • その他にもメイク道具を持って行く等の発言もありました。

  • 2023年10月2日校了
  • 2023年10月19日発刊

今後は、このような事態を二度と生じさせることのないよう、記事制作等に当たっては一層の留意を徹底していく所存です。

※2024年3月28日に掲載した内容を、2024年4月5日付で一部変更しています。