少し前に書きかけ塩漬けになってた、タカラヅカ部の話題をば。
(Eternal Voice どこいった?!)
これ、4月に書きかけていた記事です。
大方書けてたんですが、次から次へと起きる劇団ストリームのおかげで、お蔵入りしてました。
トホホ。
宝塚スカイステージの企画・タカラジェンヌの部活動。
「出演者の趣味や特技を基に部活動を立ち上げ、部長を中心に、新入部員の下級生と部活動に励みます」
第三回目はダンス部
ダンスというだけでも高揚するのに、メンバーが粒揃い。
部長…彩音星凪(101期・研10)
彩音さんは月組きってのダンサー。
身体表現によって、作品に深みや彩りを加えてきました。
年初のバウ公演『Golden Dead Shiele』では、エゴン・シーレ(彩海せら)に影のように寄り添う「死の幻影」を演じました。
無表情&無言で、まさに身体の動きと静止と空気で表現。
もの言わぬが故、奔流のような情感が伝わってきました。
新入部員
①白河りり(103期・研8)
②八重ひめか(108期・研3)
③翔ゆり愛(109期・研2)
①白河りり
月組が誇る歌姫・白河りり。
『Deep Sea-海神たちのカルバナル-』の若手選抜群舞の場に選ばれるなど、ダンスが得意な一面も。
『Golden Dead Shiele』デュエットダンスでは、アクロバティックな振付もこなしました。
(海神もエゴンも、彩海せらが相手役でしたね)
『Eternal Voice』では、スコットランド女王メアリ・スチュアート役。
声と演技に、王族の重みがあります。
『Grande TAKARAZUKA 110!』仮面舞踏会の場では、礼華はると組んで踊ります。
身長差に胸キュンな、初々しいカップルっぷり。
メアリ・スチュアートと同一人物に見えぬ。
②八重ひめか
『Deep Sea』選抜若手ダンス場面に、最年少 で選ばれた 八重ひめか。
研1(2023/02当時)は、八重さん一人だけでした。
『万華鏡百景色』では瞬きもせず、マネキンになりきりました。
人形振りのまま捌けていったり、芝居心もあるダンサー。
『Golden Dead Shiele』では子役専科として、多種多様な少年少女を演じまくり。
加えて、短いながらソロ歌唱も披露。
『Grande TAKARAZUKA 110!』の『アヴァンギャルド』では、下手最後列でなめらかに踊ってます。
水色メッシュヘア+水色タイツ姿。
肩や腕がしなやかな、色香漂うダンス。
③翔ゆり愛
翔ゆり愛はかつて、沸騰ワード20・宝塚受験特集に登場した、ゆりあさん。
華麗に一発合格を決めました。
109期文化祭では演劇A組の主演。
劇中劇の主役ゆえ、出番のない場面では暗がりで同期の芝居を観てるんですが。
この「座って、ただ見てるだけ」の姿が決まってました。
『Golden Dead Shiele』では線描ダンサーはじめ、バイトに次ぐバイトで舞台を支えました。
本公演ではモブですが、さりげに配信で映るポジをもらうことも。
…おぉ、4名とも『Golden Dead Shiele』組だったんですね。
エゴンシーレ、大好きな作品です…!
できる事なら、全通したかった…!
(どこにチケットがあるねんな)
★バレエ歴
彩音さんのバレエ歴は3歳から。
お姉さんが習っていて、その流れで…だったそう。
楽しくて、ずっと続けていたそうな。
翔ゆり愛くんは、ミュージカルや皆で踊るダンスはしてたものの、本格的にバレエを習い始めたのは宝塚受験の半年前だったとか。
それであれだけ踊れるって、どんな基盤もってたの?
八重ひめかちゃんは小学生からバレエを習うも、中学受験で一旦休止。
宝塚受験に向けて、再開したそう。
愛希れいかに憧れている、と言う八重さん。
愛希さんといえば、ダンサー。
ヒップホップ、ジャズダンス、ジャズファンク、テーマパークダンス等を踊っていたそうな。
白河りりちゃんも翔くんと同じく、宝塚受験を決めてから本格的に習い始めたとか。
それまでは、チアダンスと日舞を習っていたそうです。
日舞を習ってたんですね、りりちゃん。
『WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-』にて、ちょっとした角度まで美しかったんですよ。
なるほど納得。
彩音くんは「チアダンス」に反応。
彩音「それ、部活で?」
白河「習ってました。ポンポンに憧れて」
バレエは幼い頃からしてる人が多い印象ですが、バレエ以外でもダンスや日舞で「楽しく踊る」経験を積むことも大切なのかも。
★コンテンポラリー
彩音さんが「裸足で踊るのが好き」との事で、コンテンポラリーダンスに挑戦。
指導と振付は、森優貴先生。
森先生は国内外で活躍してきたダンサーで振付師。
森優貴先生は『Golden Dead Shiele』の振付を担当されていました。
しかも、しかも、しかも…
2018年秋にレーゲンスブルグ歌劇場 Theater Regensburg Tanz(レーゲンスブルク劇場ダンスカンパニー)の芸術監督退任を発表.
「振付家森優貴の集大成」と高い評価を得た新作「死と乙女」、そしてラクロ原作「危険な関係」全2幕を発表する。
森先生、『死と乙女』を題材にした舞踊作品を手掛けてらしたんですね。
ものすごいご縁と申しますか、胸アツです。
しかも、『仮面のロマネスク』※まで…!(ちょっと違う)
※ラクロ原作「危険な関係」をベースに、柴田侑宏先生が脚色。
リフトの指導もされました。
りりちゃんに「走って来て」と指示し、受けとめるタイミングを実際に彩音さんに見せながら。
彩音さん、真剣に話を聴きながら、ご自分も動きを真似てみたり。
イメージを脳内構築されてる模様。
ひめかちゃんと翔くんも、それぞれ真剣に練習。
お稽古も、完成したダンスの披露も、同じ教室にて。
同じ場所のはずなのに、本番では教室の雰囲気が一変。
照明と影の陰影効果もありますが、セットがある訳でなし。
衣装も白くて綺麗ですが、華美ではなく。
音楽と踊りが紡ぐ、不思議な空間でした、
主に、彩音星凪&白河りりコンビが前方。
八重ひめか&翔ゆり愛コンビが後方で踊る。
似ているけれど、ユニゾンではない。
それぞれのペアが異なる動き、振付で泳ぐように踊ります。
それでいて、光と影のような。
現実と幻影のような。
幻想的なのに力強い、美しい踊りでした。
改めて、彩音星凪の退団が惜しまれます。
見せて下さったYさん、ありがとうございました。
▽ À très bientôt. (ア トレビアント)