2024年3月5日(火)宙組『FINAL FANTASY XVI』と『宝塚110年の恋のうた』は上演しない旨、発表されました。

 

公演自体は中止せず、上演作を差し替えるとのこと。

 

 

 

そこで、差し替え作品候補を考えてみたいと思います。

 

「芹香斗亜主演」を前提条件といたします。

 

現時点(「2024/03/07)では非常に厳しい前提条件ですが。

 

・今から新作は難しい

 

仮にストックがあったとしても、それをこんな形で出すのは望ましくないでしょう。

過去作の再演が良いのでは、と思います。

…が、ここでも重要な条件が。

 

・完全オリジナル作品のみ

 

原作付きは外部との契約必須。

難航…以前に、スパッと断られそう。

宝塚はともかく、宙組での上演を喜ぶ原作者はいないでしょう。

 

故に、著作権を気にせず上演できる完全オリジナルが良いかと。

さらに条件は続きます。

 

・在籍している演出家が対応できる作品

 

例えば、俺たちのクミコ(誰?)は高打率ヒットメーカーですが、フランスの空の下…。

他組の準備や対応で多忙な先生や、才能豊かでも経験が浅い先生には荷が重すぎるでしょう。

 

・現在、他組の稽古に関与していない演出家が対応できる過去作

 

小柳先生もヒットメーカーですが、いかんせん原作付きが多い。

オリジナルも、星組の完全当て書きだったりします。

小柳先生が手掛けた作品の再演はむずかしそう…。

…ならば、困ったときのあの御方でしょう。

 

・柴田侑宏先生の作品を再演

 

小柳先生は2023年花組で柴田作品『うたかたの恋』に手を加え、再演。

ルドルフ皇太子と男爵令嬢マリーの恋愛により比重を置いた柴田版と比較して、ルドルフの政治的立場の苦悩にスポットを当てました。

その視点が現代にマッチし、共感や好評を得たことは記憶に新しいところ。

 

柴田先生の作品は再演が繰り返されているので、手掛けた演出家は劇団内に複数います。

 

数ある柴田作品から、どれを選ぶか?

私はこちらをお薦めします。

 

王朝ロマン『飛鳥夕映え-蘇我入鹿-』

 

2004年・月組にて上演

彩輝直/映美くらら

 

作…柴田侑宏

演出…大野拓史

 

この作品は、芹香斗亜が中学三年生の夏、大劇場で観劇し、宝塚受験へと導いた作品。

 

母親がOGだった芹香さんは幼い頃から宝塚を観劇するも、興味を持てず。

 

中3の夏、同級生に誘われて久々に観た宝塚で同作と出会い、「華やかで、歴史も学べる面白さ」に目覚めたそう。

 

宝塚受験を決意したのは中三の冬。

たった2ヶ月の受験準備で合格。

ご両親が有名だった事もあり、話題になりました。

 

いまや、普段はご両親に触れる人もいなくなるほど、実力を備えたジェンヌに成長した芹香さん。

 

「初心に戻る」という意味も込めて、『飛鳥夕映え』はピッタリかと。

 

ショーは『PAGAD』の併演作『Sky Fantasy!』で良いと思います。

作・演出は中村一徳先生。

 

『宝塚110年の恋のうた』は奇しくも大野拓史先生の作・演出。

 

『飛鳥夕映え』にシフトして頂ければ、スムーズでは。

 

小柳先生は、中堅演出家(上田久美子、原田諒)の相次ぐ退団をカバーし、働き過ぎ状態が続いているかと。

少し休んで頂いたら良いのでは。

 

まだお若いとはいえ、ご健康を優先していただきたく。

これからも小柳先生はじめ、作品を創りだす先生方に活躍して頂きたいので。

 

余談ですが、ここ数日は公私共に喜ばしくない事で慌ただしく、宝塚ニュースの反応が後回し気味になりました。

 

ほんま、健康第一。

 

 

∇疲れましたな…

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