本日は 2024年3月3日(日)桃の節句です。
昨日、スーパーで菱形ケーキを見かけ、思い出しました。
子供の頃は、季節の行事を細々としてもらったなぁ。
ありがたい事でした。
さて、3/1(金)文春が「独自取材で掴んだ」と発表したニュースについて、触れておきます。
近日中に公式発表があると思いますが。
まずは、文春の記事を転載させて頂きます。
★文春の取材記事
昨年9月に宝塚歌劇団・宙組(そらぐみ)に所属する劇団員(享年25)が自死した事件で、劇団側と遺族側との協議が続いている。
そんな中、5月17日から開幕する予定の宙組公演『FINAL FANTASY XVI(ファイナルファンタジー16)』の上演が取りやめになっていたことが、『 週刊文春 』の取材で分かった。
2月27日の遺族側弁護士の会見では、遺族側が主張する上級生らによる15のパワハラ行為について、劇団側が「多くの行為がパワハラに該当する」と認めたことが明らかになった。
その一方で、劇団側は個々のどの行為をパワハラと認めるかを明確に示さず、協議が合意した場合の謝罪内容の公表の仕方などをめぐり両者の主張に隔たりがあり、現在まで合意締結に至っていないことも判明した。
振り返れば、2月上旬、歌劇団を運営する阪急電鉄の親会社、阪急阪神ホールディングスの角和夫会長は、「(遺族側との)交渉を続けて、双方、大きな違いはないところまできている。2月中には話し合いがまとまれば良いと思っている」と公の場で発言していたが、それが実現しなかった形だ。
角氏が「2月中の合意締結」にこだわったのはなぜか。
「宙組は5月17日に本拠地・宝塚大劇場で開幕する公演をもって活動を再開する予定です。この公演では、宝塚歌劇110周年紀念奉舞とミュージカルの2本立てが上演されることになっている。ミュージカルは『FINAL FANTASY XVI(ファイナルファンタジー16)』で、原作者として製作協力するのが株式会社スクウェア・エニックスです。同社は劇団に対して2月までに遺族側との協議が合意に至らない場合は上演を取りやめるよう通達していました」(阪急関係者)
だが、協議が2月までまとまらなかったため、上演取りやめになったという。
劇団関係者は5月公演について「現時点で何も決まっていない」と明かす。
「劇団は3月中に合意締結し4月から稽古を開始させたい。ミュージカルの上演が取り止めになっても、公演自体の開催は死守しようとしている。ただ、遺族側は『(合意締結が)暗礁に乗り上げる可能性もある』との見方も示している。遺族との和解なくして活動再開は世間の理解を得られないでしょう」
スクウェア・エニックスに上演取り止めについて事実関係を確認すると、 「宝塚歌劇団さまと弊社との協議内容に関してはお答えいたしかねますが、状況はかねてから注視しております。当該公演に関しては、近日中にも発表が行われる予定です」 と回答した。
遺族側との第5回面談交渉は3月前半に行われる予定だ。
果たして宙組公演は幕を開けるのか。
★ソース
情報源は、阪急や劇団の関係者。
どのあたりの「関係」なのか、気になるところ。
これはあくまでも私の想像ですが。
職員本人ではないような気がします…。
会社から「軽はずみな口外厳禁」を通達しているはず。
それを遵守している役職員がほとんどだと思います。
家庭内や親しい友人の前では、ホッと安心して喋ったのかな。
それが流れたのかもしれませんね。
わたくし事で恐縮ですが、幼少期より「家族であろうと、手紙や葉書など勝手に見てはいけない」と教えられ、それは携帯やメール等にも適用しています。
もし会社から緘口令を布かれたら、「家族でも他者に該当する」と私は認識しています。
でも、「夫婦だから当たり前」と互いのスマホを自由に見る価値観も耳にします。
「夫婦で合意してれば問題なし」だそうで。
送信者は「個人」を念頭に置いてるはず。
友人は信頼してても、その配偶者は知らなかったり、知ってても「友人とは別人」です。
そこで「私のパートナーも共有してるよ。だって夫婦は一体だもの」とか言われたら、「おーい?」とツッコミたくなるかも。
いくら家族や夫婦でも、「個」単位がベースだと思うんですが。
…が、「家族=私自身」「親友=他人じゃない」という感覚のおかげで、本来なら知れない内情を知れるのも事実。
いろんな価値観があるおかげですね。
己の「かくあるべし」を押し付けてはいけませんな。
ただ、「個」の境界線を曖昧にすると、困った事やしんどい事が起こって来るかもしれません。
家族や友人を信頼しつつ、己を健やかに保てれば…と思います。
★8月15日
もうだいぶ前、「上級生のパワハラ」報道が出始めた頃。
「8月15日の玉音放送を聴いた日本人の気持ちやろな」
…と妹がしみじみ、呟きました。
「天皇陛下は神様ではなく、私達と同じ人間でした、って」
「当たり前」とされてきたこと。
「正しい」と押し付けられたこと。
「間違っている」と排斥されてきたこと。
「それまで教えられてきた事、信じてきた事が一気にひっくり返ったんだものね」
芹香斗亜、松風輝らが「謝ること」に抵抗を示すのは、見方によっては「それはそうだろう」と思えます。
音楽学校から数えて、約20年。
ずっと「正しい」「常識」とされて来た事が、ある日を境に一変。
「おかしい」「間違っている」と糾弾される。
混乱しますね、きっと。
しかも、同じ事をしてきた「他の人達」は特に責められもせず。
先に退団してしまえば、無関係。
これはWスタンダードと言えそうです。
★どうすればいい?
たとえば、
「掃除しなさい」
「料理しなさい」
…と言われても、「方法」を知らなければ、出来ません。
中には、見よう見まねでこなせる人もいるでしょうが。
今までと違うなら、「これからのやり方」を説明する事が肝要。
それ以前に納得できないなら、「何故そうした方がいいか」解説する。
ただ、一方的に押し付けるのでは、更に意固地になる恐れがあります。
その場合は、まず「聴く」
「なぜ私が責められるのか」
「私は教わった通り、守ってきただけ」
様々な言い分があるでしょう。
それをひたすら聴く。
専門の心理士さんなどが良いと思います。
この話、聴いてるのは心理士さんだけではありません。
自分も聴いてるんですよ。
自分の話を聴きながら、徐々にいろんな事が整理されていくかと。
まず、吐き出すだけ吐き出すこと。
身体がしんどい時も、吐いたり、お腹を下したりしますよね。
クシャミしたり、咳したり。
異物や悪いモノを排出することが、回復への第一歩。
芹香さんや松風さんが頑ななのは、真面目に遵守してきたが故の混乱であり、反発だと思います。
芹香さんや松風さんはじめ、
「納得できない」
「理解できない」
と悶々と悩んでいる生徒さんがいれば、まず彼女たちの話を聴き、受けとめる事が先決だと思います。
プロの力を借りて。
中途半端な知識で関わると、逆効果になるリスクも考えられるかもしれません。
宙組『FINAL FANTASY』上演は難しそうですね。
文春の取材では濁したものの、否定はしなかったスクウェア・エニックス。
遺族との和解が難航中の現在、代案どうこう…のレベルでは対処できないでしょう。
契約はご破算になる可能性濃厚ですね。
契約がなくなれば、「間に合わせよう」と焦る必要もない。
…と切り替え、生徒たちの心のケアに集中して頂きたく。
新公学年の下級生が一日も早く、何らかの形で舞台復帰できるよう知恵を絞って頂きたく。
劇団さん。
しんどいと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
庇うだけでなく、救済してあげて下さい。
▽守るという事