2024年2月27日(火)自死生徒(宙103期)の妹(102期)が綴った、劇団への悲痛な訴えが公表されました。

 

以下は、神戸新聞より全文抜粋。

 

 

 

 

 

宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の俳優の女性(25)が昨年9月に急死した問題で、遺族側の代理人弁護士は2月27日午後、東京都内で会見を開き、歌劇団側がこれまでの面談交渉で、女性へのハラスメント行為を認めたことを明らかにした。

 

また、女性の妹が歌劇団所属の俳優と明かした上で「姉が受けた行為は、パワハラ以外の何ものでもない」などとする妹の訴えを文書で公表した。

妹の訴え(全文)は次の通り。

 

 

妹(宝塚歌劇団現役団員)

 

私は遺族として、大切な姉の為、今、宝塚歌劇団に在団している者として想いを述べます。

 

いくら指導という言葉に置き換えようとしても、置き換えられない行為。

それがパワハラです。

 

劇団員は宝塚歌劇団が作成した【パワーハラスメントは一切行わない】という誓約書にサインしています。

 

それにもかかわらず、宝塚歌劇団は、日常的にパワハラをしている人が当たり前にいる世界です。

 

その世界に今まで在籍してきた私から見ても、姉が受けたパワハラの内容は、そんなレベルとは比べものにならない悪質で強烈に酷い行為です。

 

厚生労働省のパワハラの定義を見れば、姉が受けた行為は、パワハラ以外の何ものでもありません。

 

宝塚は治外法権の場所ではありません。

宝塚だから許される事など一つもないのです。

 

劇団は今に至ってもなお、パワハラをおこなった者の言い分のみを聞き、第三者の証言を無視しているのは納得がいきません。

 

劇団は、生徒を守ることを大義名分のようにして、パワハラを行った者を擁護していますが、それならば、目撃したパワハラを証言してくれた方々も、姉も、同じ生徒ではないのですか。

 

そもそも【生徒】という言葉で曖昧にしていますが、パワハラを行った者は、れっきとした社会人であり、宝塚歌劇団は一つの企業です。

 

企業として、公平な立場で事実に向き合うべきです。

 

スケジュール改革や、各種改善策に取り組んでいるような発表をしていますが、姉の死を軽視し、問題を曖昧化しているとしか思えません。

 

これ以上姉と私たち遺族を苦しめないでください。

 

姉は体調を崩している訳でも、入院している訳でもありません。

二度と帰ってきません。

姉の命の重さを何だと思っているのでしょうか。

 

劇団は、「誠意を持って」「真摯に」という言葉を繰り返して、世間にアピールしていますが、実際には、現在も遺族に誠意を持って対応しているとは思えません。

 

これ以上無駄に時間を引き伸ばさないでください。

 

大切な姉の命に向き合ってください。

 

 

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妹さんの慟哭が聴こえる訴えです。

 

読み返すたび、鼻かんでます…。

 

こんなことを現役の生徒が書くなんて、どれほどの恐怖と戦ったことか。

今もきっと戦い続けていることでしょう。

 

劇団には、妹さんが安心して舞台に戻れるよう配慮をお願いします。

 

もし妹さんがこのまま退団になったら、世論はさらに荒れるでしょう。

 

妹さんの無事と安全の確保は、宝塚歌劇団や上級生の為でもあります。

 

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上級生といえば。

故人は103期生。

 

2017年、雪組『幕末太陽傳』で初舞台を踏み、同年より宙組に配属されました。

 

2017年8~11月、朝夏まなと退団公演。

 

2017年11月~2023年6月、真風涼帆がトップに君臨。

 

2023年6月~芹香斗亜がトップ就任。

 

パワーハラスメントが日常茶飯事だったなら、真風時代の影響力は無視できないと思うのですが。

 

ヘアアイロン事件は、真風政権で起こりました。

「話し合い」という場で、当時のトップや組長が先頭に立って事件をもみ消した、と遺族側は認識していたかと。

 

真風退団公演『カジノ・ロワイヤル』が終るや、亜音有星が長期休演に入り、直後の別箱で栞奈ひまり、琉稀みうさが退団。

 

故人と彩妃花の二人が残されました。

 

訴状内容は、故人が亡くなる直前に関することが多い。

それはデータ(証拠)として提出可能なことに限定したからだと思います。

 

そもそも、イジメの証拠がある方が珍しいと思う。

 

考えてみて下さい。

日常生活で録音や録画してますか?

 

ふだんから録音や録画をする生活。

それはホラーです。

 

星風まどか(100期・研10)を異例の形で逃した事は、傍証として強力だと、私は個人的に感じています。

 

芹香斗亜(93期・研17)や松風輝(92期・研18)と共に、真風涼帆(92期・前トップ)や寿つかさ(76期・前組長)も深く関与したトップ及び管理職として、相応の責務を果たしては…と思うのですが。

 

これは私個人の感性であり、意見です。

 

理不尽だ、と思う人もいるかもしれませんね。

 

組内で起こった事の責任を背負ってこそのトップであり、管理職です。

 

決して華々しいだけでなく。

代表して謝ったり、責めを負ったり。

 

そういった覚悟をもって立つ「栄誉あるポジション」だと、私は思います。

 

退団したから無関係?

退団後、わずか3ヶ月後の出来事です。

とても無関係とは思えませんが…。

 

今までの調査報告は、芹香や松風に特化した事ではなく、もっと普遍的かつ長期に渡っての問題だと読み取れます。

 

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繰り返し、求めます。

 

劇団は、妹さんが安心して安全に舞台に復帰できるよう、細心の配慮を。

 

それが劇団や上級生を助ける事になる、と思います。

 

 

▽苦い…切ない…

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