2024/02/08(木)星組2024後半の大劇場 演目が発表されました。
2024初夏の別箱を発表したと思ったら、続いて本公演も。
怒濤のスケジュール公開ラッシュ。
貸切を企画してくれる企業や、学校への営業(校外学習、修学旅行など)等の都合もあるから…かと。
経営陣もシンドイと思います。
それ以上に、その指示や都合で動く兵隊は苦労してるはるんちゃうかな…。
顧客の問合せ応じられるよう。
損失を最小限に収めて利益を出せるよう。
必死やろな、と。
私自身が一兵卒なので、上級将校のリアルが分かず、そう思うのかもしれませんが。
--------------------------------------------
阪急電鉄は、阪急阪神グループの中核企業。
押しも押されもせぬ、大企業です。
組織が大きくなりすぎて、画一的な処理をすることで効率を追求しているのでしょう。
それは現代の企業として、ごく当たり前のことかと。
ただ、イレギュラーなケースはあります。
具体的に書くと、宝塚歌劇団の投身自殺の報を受け、「外注さんの自殺」と捉えたのかな、と。
外注さんが亡くなった場合、派遣なら派遣元会社の対応案件。
研6以上のタカラジェンヌは個人事業主なので、外注さん個人の問題と判断されたのかな、と。
役職員でもない人間について、責任を負う必要はないと考えたのかもしれません。
…と、そこまで冷たくないと思いたい。
阪急グループ各企業は顧客に親切です。
阪急沿線に長く住み、あらゆる面で実感しています。
「前例がなくて、どうしたら良いか判断がつきかねた」のかと。
宝塚は前例主義だから。
宝塚は特殊だから。
---------------------------------------------
前例がない状況が続き、手探りで必死だろうと思います。
それでも経営層には考え、判断して頂かねば。
それが経営陣の役割ですから。
判断基準に迷ったら、宝塚歌劇団の生徒やスタッフを「もし、己の姪っ子だったら」と想像してみたらどうでしょうか。
娘さんだと近すぎて、逆に判断が鈍りそうですよね。
少し離れた関係性だけど、無碍にできない距離感。
少なくとも、他人事ではない。
-----------------------------------------------
さて。
本日は2/12(月・祝)です。
※建国記念日(2/11)の振替休日
今週末、タカラヅカの重要イベントが予定されています。
それは文化祭。
2/16(金)~2/18(日)バウホールにて、宝塚音楽学校110期文化祭が行われます。
文化祭が済むと、比較的速やかに卒業式。
午前中に卒業すると、午後から歌劇団も入団式。
入団後さっそく初舞台の稽古が始まります。
3/30(土)月組『Eternal Voice』初日開幕。
5/12(日)本拠地千秋楽。
4月中には組み分けが発表されます。
…通常は。
-----------------------------------------
劇団は「遺族と2月中の和解を目指している」模様。
仮に和解しても、宙組を立て直せるのかな…?
他組と同じクオリティの舞台を創れるのか。
若手を指導していけるのか。
自分達のことも不安定で、余裕がない中で。
110期生を受け容れる事が可能でしょうか?
--------------------------------------------
110期生や保護者の方々も、今の宙組配属は回避したい事でしょう。
今春時点での配属振り分けは紛糾必至。
…ならば、振り分けをしなければ良い。
ですが、110期生の育成は止めてはなりません。
各組で学び、舞台に立つ方がいい。
もちろん、新人公演も含めて。
そんな方法があるのか?
あります。
それが『組廻り』です。
2014年(100期生)を最後に、9年間なくなってましたが。
2024年(110期生)復活させても良いのでは?
とりあえず、今年だけでも。
要するに先延ばしですね。
-------------------------------------------------
『組廻り』をしなくなった理由は不明です。
だから、これは想像ですが…
各組でルールが異なり、その違いは『別の国』レベルだとか。
組廻りで別ルールの洗礼を受けると、本配属先で苦労する可能性大。
それもあって、止めたのかな…と。
(それだけが理由ではないでしょうが)
(理由の一端かな、と)
『各組のルール統一』は、劇団の命題。
全ての組が同じ規定に則っていれば、組廻りのハードルは格段に下がるはず。
加えて、組替から悲壮感が消えるでしょう。
組替は「今までの常識がご破算になる」ような「未知への不安」がつきものだった模様。
「異国へ渡るほどの違いがあった」と表現した生徒もいます。
在団中に辛かったことの筆頭に「組替」を挙げた生徒もいます。
(馴染んだ後は、組替先が大切になったそうですが)
(組替が決まり、馴染むまでは大変だったのかと…)
「当たり前」が統一されれば、今ほど緊張せず、組替に臨めるでしょう。
さすれば、宝塚全体の風通しも良くなりそうな予感。
-----------------------------------------------
110期生の組配属に話を戻しましょう。
たとえ『組廻り』を敢行しても、先延ばしは1年が限界。
2025年になれば、本配属は必至。
できれば、111期生の初舞台前の配属が望ましいかと。
111期生が初舞台を踏む組への配属は、特に。
「その組の先輩」として、初舞台生を迎えたいでしょうから。
-----------------------------------------------
とはいえ、1年では宙組イメージは地に落ちたままやろな。
ですが、見方によっては今後(=立て直しに入ってから)、宙組生になることはチャンスかもしれません。
ハラスメントに関する注視が厳しくなり、下級生はじめ、誰にとっても安全な環境になるはず。
宙組の在り方は注目の的。
宙組での活躍や抜擢は、他組以上に話題になるかもしれません。
------------------------------------------------
投資に喩えれば、劇団が見捨てない限り、宙組株は今が買い時です。
今が底値でしょうから、今後は上がるだけ。
劇団は宙組を見捨てないと、私は思います。
むしろ、宝塚ブランドを立て直すため、劇団のホワイト化を目指すのでは?
簡単に切り捨てるには、大きすぎる看板に育った宝塚。
単なる情だけでなく、経営判断として冷静に考えるはず。
宝塚歌劇団は、阪急電鉄にとって長期投資物件。
これからも売りに出す事はないと思っています。
今回、ポートフォリオの見直しの重要性が身に沁みたのでは?
ポートフォリオは「投資先の構成」を指します。
投資先の構成は基本、運用目的を明確にして組み立てます。
「リスクはあっても高収益をめざす」
「なるべく安定・安全で」など。
とはいえ、どんなに安全を目指してもリスクはつきもの。
投資に「絶対の安全」は、残念ながらありません。
人生も…何でも、そうですよね。
----------------------------------------------------
宝塚を投資に読み替えると、私なら「長期安定運用」を目指します。
そのようにポートフォリオを組みます。
息長く、安全・安心な組織運営を目指すなら、問題行動が酷い人はクラッシャーと認識し、相応の対処をした方が良いでしょう。
それがたとえ、ドル箱スターだとしても。
人気、人脈、強力なバックを備えていても。
一時的に痛手があっても、長い目で見れば「信頼できる組織」と認識されるはず。
結果的に、優秀な人財が集まるでしょう。
なお、「たとえ~でも」は、あくまでも仮定形。
芹香斗亜、松風輝を指しているつもりはありません。
詳細は先週2/6(火)書いた通りです。
彼女らに強い影響を与えた先代の罪深さが惜しまれます。
先代もまた更に先代から、連綿と受け継いできたのでしょう。
本当に根深い問題です。
だからこそ、今からでも出来る改善はした方がいい。
間に合わなかった事もあります。
その代わりは効きません。
二度と同じことが起きぬよう考え抜き、手を尽くす。
それしか出来る事はありません。
それが亡くなられた方へのせめてもの手向けに…お詫びになる事と思います。
そして、憶えていること。
故人を思い出して語れるよう、今年中に故人の名前を公にできますように。
(週刊誌は芸名を明らかにしていますが)
(メディアによっては本名も…)
私たちファンも含め、亡くなった生徒さんを偲べる日が訪れますように。
110期生はじめ、宝塚歌劇団の生徒さんが集中して稽古に励み、安心して舞台に立てますように。