2024/01/06(土)宝塚大劇場にて、星組『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』&『VIOLETPIA』観劇感想の続きです。
ネタバレを含みます
一回観ただけなので、記憶違いがあったら、ごめんなさい。
まだ知りたくない人は読まないで下さいね。
よろしくお願い致します。
★ナートゥダンス
『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』最大の見せ場・ナートゥダンス。
ジョージアン・ダンス(2022年『ディミトリ』)に続き、難易度高し。
どちらも足さばきが凄い。
礼真琴だから出来る!
礼真琴で観たい!
…と思ったんでしょうなぁ、生田大和先生も、谷貴矢先生も。
わかる、わかる、わかる…!
実際、星組トリデンテ(礼真琴、舞空瞳、暁千星)は優秀なダンサー。
(しかも全員、入団首席)
男役と娘役で分かれて踊ったりも。
その際、男役トリデンテ(礼真琴、暁千星、極美慎)で踊る事も。
ジョージアンダンスの時と同じく、群舞。
今回は娘役も加わって。
ありちゃん(暁)も、極美くんも、高身長で脚長さん。
それゆえ、重心が高い。
重心が高いと、バランスを取りにくくなります。
…が、二人とも上半身が安定してて。
ブレない、よろけない。
ありちゃんは想定内で「流石やなぁ」
正直なところ、極美くん…意外でした(ごめんなさい)
超ハードな高速ダンスを、笑顔で踊り切った…!
礼さん暁さんと共に、三人で踊るプレッシャーは如何ばかりか。
お稽古、むっっっちゃ頑張らはったんですね。
舞空瞳も脚長で、重心は高い。
笑顔で安定感抜群のナートゥ。
礼真琴はスピーディ&パワフル。
スーパーボールみたいに飛び跳ねていきそうでした。
けっこう長い時間、踊ってたよね。
しかも楽しげに。
絶対めちゃくちゃ体力消耗するはず。
1日2公演は超ハードでしょうね…うん。
ナートゥ以外にも、たくさん踊り、歌いますしね。
★恋文
『VIORETOPIA』開演前、幕が上がると廃墟があらわれます。
下手側に、倒れた赤い椅子が一脚。
廃墟の元の姿は、劇場。
赤い椅子は、客席の象徴。
廃墟を訪れた若者(礼真琴)がすみれの花が描かれたレリーフに触れると、走る光。
劇場の記憶が呼び覚まされたのでしょうか。
華やかな劇場が再現され、倒れていた椅子はいつの間にか、立っています。
最初は一人、場違いな普段着姿の礼さん。
華やかな衣装に着替え、再登場。
劇場で展開される、様々な場面。
それらが過ぎ去り、劇場は眠りにつきます。
元の廃墟に戻り、礼さんも元の衣装に戻ります。
もう一度、すみれのレリーフに触れてみますが、今度は何も起こりません。
指田珠子先生は、歌劇1月号やプログラムで「入団して数年目、夜遅く大劇場に忘れ物を取りに行った事がある」と語っておられます。
「劇場には常に何かが潜んでいる、恐怖と畏怖を抱く場所」との印象を持たれたそう。
「あの時の静まり返った、それでいて生き物のように蠢く劇場が忘れられず」VIOLETOPIAの創作へと繋がったそうな。
光と闇
舞台上と舞台裏
電飾と廃墟
煌めきと面影
様々な要素を対にして、相互に際立たせる。
華やぐ高揚感と、切ない痛みと。
怖いけれど、近づきたい。
指田先生の、これは劇場への恋文なのですね。
▽じわっと…きます