2024年は元日に能登・佐渡で大きな地震が起きました。

ずっと断続的な揺れが続いている模様。

被災地では、不安なお気持ちでお過ごしかとお察しします。

 

翌2日は羽田空港の滑走路で、航空機の衝突事故が発生。

 

日航の旅客機と、海上保安庁の輸送機の衝突。

後者は、被災地への支援物資搭載機だったそう。

 

2日に引き続き3日も羽田空港発着便の欠航が相次いでいるようです。

 

明日から仕事始めの職場が多いと思います。

自然災害や事故の影響で、自宅や勤務地へ戻れない・向かえない方々もいるかと。

 

まずは安全と健康を一番に。

 

 

 

★2023年別箱を振り返る(後半)

 

昨日に続き、2023年に上演された別箱作品を上演順に並べる試みの続き。

作品数が多いので、2023年を前半と後半に分けました。

今日は後半戦(7~12月)です。

 

 

 

⓯ Xcalibur(宙組)

主演…芹香斗亜(93期・研17)

ヒロイン…春乃さくら(102期・研8)

原作…Ivan Menchell

潤色・演出…稲葉太地

 

池袋ブリリア(東京)にて上演。

宙組新トップコンビのプレお披露目。

 

…今年上演作でこの作品のみ、配信も何も観てません。

 

配信日時に、日生劇場で『精霊の守り人』を観劇してまして。

明日海りお公式FC貸切公演に当選したもので…。

まさか被ってしまうとは~~!!

 

…梅芸で再演と知った時は嬉しかった…。

中止になりましたが。

 

中止になった事自体は、情況から妥当な判断かと。

故人とご遺族のお気持ちと併せ、宙組生の体調が心配です。

 

 

⓰大逆転裁判-新・蘇る真実-(宙組)

主演…瑠風輝(98期・研12)

ヒロイン…山吹ひばり(105期・研5)

原作・監修・制作協力…(株)カプコン

脚本・演出…鈴木圭

 

梅芸ドラマシティ(大阪)、KAAT(神奈川)にて上演。

瑠風輝、初東上主演。

山吹ひばり、初東上ヒロイン。

 

蘭寿とむが宙組時代に演じた『逆転裁判』シリーズ。

全くの新作としてお目見え。

鈴木圭先生は超お久し振りの登板。

 

アニメや漫画との親和性が高い宝塚。

大袈裟な演技や台詞も、不思議と馴染むんですよね。

決めポーズや決め台詞も似合ってしまうし。

娯楽作として、純粋に楽しめました。

 

 

愛するには短すぎる/ジュエル・ド・パリ!!(雪組)

主演…彩風咲奈(93期・研17)

ヒロイン…夢白あや(103期・研7)

芝居:原案…小林公平

芝居:脚本・演出…正塚晴彦

ショー:作・演出…藤井大介

 

全国ツアー。

咲ちゃんは「ええトコの坊ン」を嫌味なく体現できますね。

the 好青年。

 

お調子者の友人(朝美絢)との相棒っぷりも良い味だしてます。

正塚先生はどの作品でも『男同士の友情』の描写がツボります。

 

彩風咲奈と夢白あや、身分違いの二人(だけど、昔馴染み)が船上で再会。

互いに心惹かれながら、船を降りて各自が置かれている場所へと帰っていく。

 

現実はそういうものでしょう。

だからこそ、切ないのかな…。

 

 

⓲双曲線上のカルテ(雪組)

主演…和希そら(96期・研14)

ヒロイン…華純沙那(106期・研4)

原作…渡辺淳一『無影燈』

脚本…石田昌也

潤色・演出…樫畑亜依子

 

梅芸ドラマシティ(大阪)と日本青年館(東京)にて上演。

 

和希そら、二度目の東上公演。

さすが勢いと人気があるなぁ。

…と思っていたら、まさかの餞別だったとは。

 

色んな意味で危険な男でした、和希そら。

役だと分かっていても、本人の持ち味ともダブる。

当て書きじゃないのに、当て書きにしか見えん。

 

二番手ポジは縣千。

真面目で堅物な青年医師を好演。

 

和希そらによろめきつつ、結婚するなら縣千。

…と思った女子、手を挙げて。

(役名で言え、わたし)

 

初日からしばらく、縣くん休演。

その間、眞ノ宮るいが代役に。

こちらも好評だったようです。

 

佳純沙那は、可憐な看護師を好演。

まさか音楽学校時代、そらぴに手紙を書いていたとは。

それを知ったのは『Vie.』でのトークでしたが。

相思相愛の恋人として共演、よかったね…!

 

 

 ME AND MY GIRL(星組)

主演…水美舞斗(95期・研15)

主演…暁 千星(98期・研12)

ヒロイン…舞空 瞳(102期・研8)

脚本…L・アーサー・ローズ&ダグラス・ファーバー

脚色・演出…三木章雄

 

見飽きた感のあるミーマイで、役替りのW主演。

蓋を開けてみたら、めちゃくちゃ面白い!

新鮮でありながら、懐かしさも。

 

マイティ(水美)は人懐こくて、どこでも適応できるビル。

ランベスに帰っても、「おばちゃん、元気?」とたまに顔を出しそう。

マリアが発熱したり、ジョン卿がぎっくり腰で動けなくなったら、泊り込みで看病しそう。

 

ありちゃん(暁)ビルは厳しい環境で生き抜いてきた感が。

ちっちゃな頃から悪ガキで、15で不良と呼ばれたよ…的な。

ランベスに帰ったら、二度とメイフェアへは来ない。

…どころか、消息不明になりそう。

 

それぞれのジョン卿もダンディでお茶目。

魅力的な英国紳士でした。

 

舞空サリーはチャーミングで、ハマってました。

前世はサリーだったに相違ない…。

 

極美ジャッキーは歴代屈指の美貌とスタイルを誇ってました。

 

小桜ほのか演じるマリアは可愛らしさと貫禄が同居。

ジョン卿が想い続けるわけですよ。

 

厨房での使用人たちのコーラスも良かったなぁ…!

大好きなんです、あの場。

 

…と語り出したら止まらなくなりそうなミーマイ。

再演してくれて、ありがとう。

 

 

My Last Joke-虚構に生きる-(星組)

主演…天飛華音(102期・研8)

ヒロイン…詩ちづる(105期・研5)

作・演出…竹田悠一郎

 

天飛華音、バウ初主演。

詩ちづる、バウ初ヒロイン。

竹田悠一郎、二度目のバウ演出。

 

竹田先生は知識量が凄くて、いろいろ盛り込んでくる。

『Prince of Roses』もそうでした。

 

「分からなくても、知らなくても、楽しめるか」

「何を伝えたいのか」

 

…といった点を整理して、削ったり、まとめる事が課題かもしれません。

…という事はおそらく、竹田先生ご自身お分かりだろうと思います。

『Prince of Roses』に比べたら、何が言いたいか伝わったので。

 

エンタメ性を高めようとする努力も感じました。

全体的に暗めでシリアスな話ながら、ポップでキュートな歌や、個性的な人物も投入してたので。

 

おそらく竹田先生と同じ知能レベルの人には、かなり楽しめるだろうと想像します。

私にはまだ、ちょっとしんどかったかも(^-^;)

とはいえ、探究心や知的好奇心の塊のような竹田先生には期待しています。

 

主演の天飛華音はじめ、碧海さりお、瑠璃花夏、鳳真斗愛、詩ちづる、稀惺かずと、大希颯など、若手が集結。

ほんっとうに頼もしくて。

時に妖しく、時にのびのびと、常に堂々と危なげなく、舞台に立っていました。

 

以前から、新人公演では光る原石の宝庫だった星組。

礼真琴政権になり、本公演・新公・別箱、どれも見応えが爆上がりしました。

 

組全体のレベルが確実に上がっていると思います。

トップが引き上げてくれてるのかな。

頼もしい背中ですね。

 

 

㉑ BE SHINING!!(花組)

主演…柚香光(95期・研15)

作・演出…藤井大介

 

短い時間にぎゅっと凝縮。

満足度が高くて驚いたコンサート。

 

星風まどかはミュージックサロンでなく、柚香コンに参加。

あぁ~、わかる気がします。

私もれいちゃんの相手役だったら、柚香コンに出たい。

(どんな共感やねん、あり得へんがな)

 

ここ干支一回り位の花組オムニバスのような面もありました。

過去の花組ショーメドレーとか、ワクワクし過ぎ。

お芝居の振り返りもあって、ぎゃあぁぁあぁぁ!!

 

エドガー(明日海りお)とアラン(柚香光)が大画面に映し出され。

画面前で、新公エドガー(聖乃あすか)が歌っておるよ…とか。

さらに、現在のアラン(柚香)も登場…とか。

しかも神戸国際会館は、退団後も明日海さんも立ったステージなんですが?!

 

どんな形で泣かせに来るか分からんな、こわいこわい。

ありがとう、ありがとう。

 

エキサイターもあるし、Mr.レイが今回は掃除してるし。

チェンジBOX、性能高まってるし。

 

れいちゃんトーク、可愛くて楽しいし。

胸一杯、肚一杯でした。

 

 

㉒激情/GRAND MIRAGE!(花組)

主演…永久輝せあ(98期・研12)

ヒロイン…星空美咲(105期・研5)

芝居:脚本…柴田侑宏

芝居:演出・振付…謝 珠栄

ショー:作・演出…岡田敬二

 

永久輝せあ主演の全国ツアー。

これで「次期花組トップ確定」と見做されました。

宝塚最強スポンサーVISA(VJA)を背負った貴公子。

 

相手役は星空美咲。

トップを目指す娘役にとって最強カード。

ヒロイン力と舞台技術力を備え、令和のカルメン爆誕。

 

宝塚を代表する花組の顔にふさわしい二人。

最強と最強がタッグを組んだ全国ツアーは、初日から完成度が高かった。

この二人以外が次期花組トップコンビでなかったら、驚くしかない。

 

 

㉓ Vie.(雪組)

主演…和希そら

構成・演出…野口幸作

 

和希そらディナーショー。

サポートメンバーは咲城けい(102期)と佳純沙那(106期)

二人とも『双曲線上のカルテ』で、そらぴと共演。

 

野口先生が「やりましょうよ!僕できますよ!」と背中を押してくれたそうな。

 

ヅカヲタのニーズを知り尽くしてる、野口先生。

ヅカヲタ代表だけあって。

 

宝塚大劇場は、ほぼ半分は公演中止になった『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』

もし、このディナーショーがなければ、和希そらを惜しむ宝塚ファンは成仏できまなんだ。

 

ディナーショーは基本的に1時間+αで、長くともせいぜい1時間15分位かと。

それが異例の1時間50分。

大劇場のショーなら、2本上演できる計算。

 

和希そらが「歌ってみたかった」という『クンバンチェロ』はじめ、次々繰り出される

 

宙組時代のオーシャンズ11や、著作権の都合で配信や円盤もない『プロミセス、プロミセス』挿入歌なども。

 

佳純沙那ちゃんが告白。

「音楽学校時代から『かっこいい』と思ってて、和希さんへお手紙を書きました」

「雪組へ組替されると知った時は、うれしくて」

「それがまさか、相手役をさせて頂けるなんて」

「しかも、リフトまで…!」

 

佳純沙那ちゃん、初リフトは和希そら。

憧れの先輩と相思相愛(の役)で、抱き上げてもらうとか、凄すぎる。

そんな「もっっっのすごく好き!」を理性で抑え切った沙那ちゃん(拍手)

 

続く咲城けいも凄かった。

『Lilacの夢路』ドロイゼン家の兄弟の中で、軍人だった和希そら。

 

咲城「私はずっと和希さんに従っていた部下の役」

和希「あぁ」

咲城「和希さんは彼女いませんでしたよね?」

和希「うん」

咲城「だったら、(ずっと一緒にいる)私が相手役かなって」

和希「部下ね」

 

ぐいぐい来る、さんちゃん(咲城)

一刺しで葬ろうとする、ソラカズキ。

 

佳純さんがすごくまともに見え…いえ、何でも。

ここぞとばかりの告白大会、さんちゃん意外なキャラクター(拍手)

 

和希「今日はデートの予定を変更して(配信を)見てる人もいますよね」

 

迷いなく、サラッと自然に言い切る。

「彼氏より、俺を選ぶだろ?」と。

 

でも、決して言わない和希そら。

「彼氏と別れて、俺と付き合おう」とは絶対に。

 

…と、うっかり脳内で妄想小説を書きそうになる。

恐るべし、和希そら…!

 

 

…以上、2023年7~12月の別箱を振り返ってみました。

 

なんか最後のほう、理性とびかけました。

こわいな、ほんま。

 

それで、ここから(個人的な)ベスト3を選ぶわけ?

難しすぎるんですが。

 

(最初にそう設定したの、自分やん)

(3作は無理じゃ)

(もう少し増やそう…)

 

長くなった上、ソラカズキに呪いをかけられたので、少し落ち着こう。

 

ソラカズキ、罪な男…。

(いやいやいや)

 

 

▽ それでは、のちほど。

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