2023年9月14日(木)は東京宝塚劇場にて、花組『鴛鴦歌合戦』新人公演が上演されました。

 

感想つづきです。

宝塚で一通り書いたので、印象に残った生徒さんをいくつか。

 

 

★海叶あさひ(103期・研7)

 

志村狂斎(本役:和海しょう)

お春(朝葉ことの)の父て、骨董狂い。

貧乏な傘張り内職の賃金を、骨董に注ぎこむ。

そりゃね、お春もプンスカ怒りますよ。

 

コミカルなお春パパ。

軽妙洒脱な演技が求められます。

出番も多く、主演より目立つキャラクターかも?

演じ甲斐のある役だと思います。

 

近年、休演が続いた海叶くん。

ここで存在感を見せてくれました。

加えて、男前だと改めて認識。

良き面構えになって来ました。

 

本役さんは現在の花組をリードする歌い手。

海叶くんも豊かな声量で歌い上げました。

 

 

★美羽愛(104期・研6)

 

骨董店の店員・七緒役(本役:朝葉ことの)

本役は新公でヒロインを務める、朝葉さん。

 

ガラクタを名品と偽り、カモ(お春パパや、若殿様)に売りつける骨董店。

考えてみればあくどい商売なのに、憎めない。

それは元気で可愛い店員、七緒(美羽)と八重(初音夢)の存在が大きいでしょうね。

 

天真爛漫な雰囲気をもつ美羽さん。

今回は八重(初音)がさらに元気で無邪気なので、明るくもしっかりしたお姉さんポジション。

 

祭の場では、面をつけて踊るひょっとこにも扮しました。

美羽さんは明るいイメージがありますね。

 

 

★涼葉まれ(103期・研7)

 

骨董を扱う、道具屋六兵衛

口八丁手八丁、お殿様さえ手玉に取る古物商。

にこにこ笑顔で善良に見えるのにね?

 

小芝居大好き・まれ君。

『うたかたの恋』ではプラータ―公園の場で、娘役にちょっかいかけまくり。

 

特に星空美咲との攻防戦は、毎回手に汗握るというか、互いにどう出るか、目が離せませんでした。

おかげで、配信で初めて真ん中芝居(柚香・水美・永久輝)が何してるかを知りました。

 

六兵衛さんも時に大袈裟、時に細かいリアクション。

お芝居好き好き光線を放っていました。

 

配信だと、まれ君の小芝居があまり映りませんが、本作はメインキャストといっても過言ではないので。

小芝居どころか、メイン芝居を堪能できました。

 

天城れいん主演挨拶でも、にこにこ温かく見守っていました。

れいん君の肩越しに映る福々しい笑顔が眩しかったです。

新公卒業おめでとうございました。

 

 

★愛蘭みこ(104期・研6)

 

豪商の娘・おとみ(本役:星空美咲)

本役さん同様、花が咲いたような愛らしさ。

 

少女マンガなら、おとみはお金持ちで意地悪なライバル。

おとみも意地悪しますが、憎めない。

恋スル乙女ゆえの嘘でしたしね。

 

それに、よく考えたら先にお春が意地悪してました。

傘を意地でも売らない!という形で。

 

ラスト、嘘ついたことを素直に謝るおとみちゃん。

素直で心根は優しい女の子。

屈託のなさ、可愛らしさ。

ワガママも含め、嫌味なくナチュラルに演じていました。

 

 

★月翔きら(106期・研4)

 

瓦版屋 鶴吉役(本役:侑輝大弥)

 

本役さんも美形ですが、月翔くんも美少年。

虎三(遼美来)と組んでる美形瓦版売り。

そりゃお客も寄ってきまっせ。

 

芸名を見て、ずっと気になってたんですが…。

もしかして『DEATH NOTE』の夜神月(キラ)が好きだったりします…?

 

 

★七彩はづき(107期・研3)

 

武家の娘・藤尾役(本役:美羽愛)

父(礼三郎の叔父)の画策?で、礼三郎の婚約者という事になっている…?

 

藤尾は受け身でオロオロしがち。

礼三郎を好きだけど、礼三郎を想えばこそ、積極的にアタックできず、モヤモヤ。

 

父に焚きつけられ、礼三郎を押し倒す?!藤尾。

控えめな藤尾が、文字通り体当たり。

笑いを誘うコミカルな場ですが、恋スル乙女としては切なくもありますね。

 

 

一人一人、全員を触れられず残念ですが、ほんっと一人一人が舞台を楽しんでる空気が伝わってくる新人公演でした。

 

∇東西で新公上演おめでとう♡

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