2023年7月14日(金)はフランス革命記念日ですね。

バスティーユ監獄を市民が奪取し、囚人が解放された日。

 

宝塚ファンにとって、建国記念日並みに刷り込まれてる日付かも。

主にベルサイユのばら発祥かな(私は原作ファン)

今ちょうど『1789』でもバスティーユ襲撃してますね。

 

史実に近いのは『1789』だろうと思います。

ロナンは架空の人物ですが、「名もなき市民」という意味では。

 

…と判りつつ、「あれ? オスカル様は?」と脳内キョロキョロ。

これは一生、変わらないでしょう。

 

そんなメモリアルな日に、月組の2024年初頭の別箱演目が発表されました。

 

 

『Golden Dead Schiele』

 

2024年1月24日(水)~2月4日(日)

宝塚バウホール

 

主演…彩海せら(102期・研8)

 

作・演出…熊倉飛鳥

 

 

★概要

 

混迷の世紀転換期に、斬新な色彩、構図、造形美で、瞬く間にオーストリア画壇にその名を馳せた、若き天才画家エゴン・シーレ。

心の奥に傷を抱えながらもそのすべてを絵筆に込め、波乱の人生を駆け抜けていった孤高の画家の姿を、鮮烈に描くミュージカル作品。


20世紀初頭のオーストリア。

少年時代に父と姉を亡くし、死の影を強く感じるようになったエゴンは、自分とは一体何なのかを見出そうと数多の自画像を描き続けていた。

妹のゲルティを伴いウィーン美術アカデミーに入学したエゴンだったが、その過激な作風ゆえ、画壇や警察から睨まれるようになる。

そんな彼の非凡な才能を認めたのは、当時のウィーンを代表する画家クリムトであった。

クリムトからモデルのヴァリを紹介されたことで、エゴンの人生が大きく変わり始める…。   

(以上、公式サイトより)

 

 

熊倉飛鳥

 

熊倉先生、2回目のバウホール作品。

 

好評を博した『ベアタ・ベアトリクス』に続く画家シリーズ第二弾。

 

エゴン・シーレを題材に採ったミュージカル。

主人公の心強い理解者として、クリムトが登場。

 

クリムトじゃなくて、エゴン・シーレなのね。

 

ベアベアも「ミレイじゃなくて、ロセッティなのね」と思ったものです。

 

「目の付け所がちょっと違う」というコダワリを感じます。

 

※『ベアタ・ベアトリクス』

2022/09/08(金)~09/19(月)

極美慎(星組100期・当時研9)

極美慎バウホール初主演

熊倉飛鳥演出家デビュー

 

 

★彩海せら

 

あみちゃん、バウホール初主演おめでとうございます。

新進気鋭の演出家・熊倉飛鳥の新作。

これは相当、期待されていると思います。

 

あみちゃんは男役としては小柄で華奢。

…ですが、「あなた意外と大きいんだね」と小池修一郎先生に驚かれた事も。

 

個人的にあみちゃんのお芝居はめちゃくちゃ好きです。

『壬生義士伝』といえば、新公のあみちゃんがまず思い浮かびます。

 

望海さんの吉村貫一郎はすごくハマってて、予想を上回る傑作でした。

…が、「…合わないんじゃ?」と思われた彩海貫一郎、予想を遥かに凌駕。

 

礼華はる主演バウ『月の燈影』も、素晴らしかった…。

主役を立てつつ、作品全体をグレードアップする立役者ぶり。

 

渋い大人の味わいが濃厚な月組の中で、キラキラ度数が高い貴重な存在。

スピリッツは手堅いタイプですが、ビジュアルはキラキラ系。

職人集団・月組にマッチしますね。

 

 

★主なキャスト

 

エゴン・シーレ

工芸学校に学び、のちにウィーン美術アカデミーへ進学

先輩・クリムトの援助を得つつ、独自の画業に邁進。

 

グスタフ・クリムト

工芸学校時代の先輩で、画家。

熱意のあるシーレを可愛がり、援助する。

 

ヴァリ・ノイツィル

シーレの絵画モデルを務める17歳の少女。

史実では、出会った経緯は不明。

本作では、クリムトが紹介した説を採用

(他にシーレが声掛けた説あり)

 

ゲルティ

シーレの妹。

アカデミー入学時、ウィーンへ伴う。

 

 

…以上は、概要に出て来る人物。

その他、登場が予想される人物は…

 

 

レオポルド

シーレの叔父。

父を亡くしたシーレを養育。

シーレの芸術への強い関心に、理解を示す。

 

エーディト・ハルムス

ウィーンで向かいに住む中産階級職人の娘。

シーレの妻となる。

 

アデーレ・ハルムス

エーディトの姉

一時期、シーレと関係を持つ。

 

ヨハン・ハルムス

アデーレ&エーディト姉妹の父

北ドイツ出身の機械工でマイスター。

 

ヴィンセント・ファン・ゴッホ

ヤン・トーロップ

エドヴァルド・ムンク

シーレに影響を与えた芸術家たち

 

ノイクンストグルッペ

アカデミーを離脱した仲間と結成した交流会

 

 

★クリムトとシーレ

 

クリムトは1862年7月14日生まれ。

シーレは1890年6月12日生まれ。

 

歳の差は28歳、ほぼ親子ほど違います。

 

ただ、二人とも同じ年・同じ病因で亡くなっています。

 

1918年2月6日 クリムト(享年55歳)、

同年10月31日 シーレ(享年28歳)が

それぞれ、インフルエンザで。

 

このインフルエンザは「スペイン風邪」と呼ばれ、パンデミックを起こしました。

 

新型コロナ禍がいまだ収まらぬ現代と通じますね。

 

 

★キャスト予想(男役)

 

彩海せら主演なので、若手メンバー中心になるでしょう。

それだけに、『フリューゲル』の新人公演キャスト発表が待たれます。

 

2番手役であろうクリムトは、英かおと(99期・研11)あたり?

 

『フリューゲル』で瑠皇りあ(103期・研7)が新公主演ゲットしたら、2番手か

3番手にあたる役に抜擢の可能性大かと。

 

雅耀(108期・研2)はこちらでしょう。

アカデミーを一緒に離脱する仲間の一人かな。

 

一輝翔琉(107期・研3)は『月の燈影』で大きな役をもろたよね。

スチールもデビューして、スゴツヨぶり発揮。

コンサート出演の可能性も高いけど、バウの方が活躍できそう。

 

…もし瑠皇、一輝、雅が彩海バウ組になったら。

 

ブリリアントな舞台になるよ、月組バウ。

キラッキラだよ。

 

 

★キャスト予想(娘役)

 

『フリューゲル』新人公演キャスト発表が待たれます。

フリューゲル新公ヒロインが、バウヒロ候補になる可能性が考えられるだけに。

 

ヴァリがヒロインだろうし、下級生の可能性大。

少なくとも、彩海さんより下の学年でしょう。

 

候補①

きよら羽龍(104期・研6)

バウヒロ経験あり(2021年『LOVE AND ALL THAT JAZZ』)

『グレート・ギャツビー』新公で彩海せらと共演歴あり。

小柄だし、並びは悪くない。

 

候補②

白河りり(103期・研7)

『DEEP SEA -海神たちのカルナバル-』若手ダンスの場で彩海せらと組む。

歌・ダンス・芝居と全方位ハイレベル。

並びも良し。

 

候補③

羽音みか(103期・研7)

安定した舞台技術の持ち主。

持ち味が大人っぽい。

娘役としては高身長。

 

候補④

花妃舞音(106期・研4)

役によっては持ち味を生かせるタイプ。

ネックはアニメ声でしょうか。

 

候補⑤

フリューゲル新公ヒロイン

現時点(7/16)では不明。

最有力候補に躍り出るかも?

 

候補⑥

新公ヒロイン未経験者

花組で実例あり(星空美咲、朝葉ことの)

 

 

…以上です。

個人的に③と⑥はなさそう。

 

『月の燈影』で大柄娘役・天紫珠李とがっつり組んだ彩海せら。

和物で補整不可な中、見事なカップルぶりでした。

 

そのご褒美も込めて、主演作では無理なく似合う並びを。

よろしくお願いします。

 

 

▽ バウ初主演おめでとう♡

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