2023年1月1日(日)2日(月)宝塚大劇場にて、花組『うたかたの恋/ENCHANTEMENT-華麗なる香水-』を観劇。

 

THE TAKARAZUKA な煌めきに満ちている花組。

花組みるたび、ホントすごいなぁと…。

こんなに宝塚イメージを体現してる状態、めったにお目にかかれない気がします。

 

 

苦手だった TAKARAZUKA

 

私は(良い意味で)イメージを裏切られ、宝塚に向き合うようになったクチです。

 

それが月組『ME AND MY GIRL』初演(剣幸&こだま愛)でした。

 

明日海ファンですし、「月組ミーマイでジャッキーに一目惚れ」と言うと「明日海りおがジャッキー役の2008年版」と思われがちですが、「涼風真世ジャッキーの初演版」です。

すんませんな…。

 

近年で喩えるなら、初観劇がだいきほ(望海風斗&真彩希帆)だったような感じ?

正確には異なりますが、それくらいクオリティが高い舞台でした。

 

また、パレードで羽根を背負わず、そこも通常の宝塚とも違ってて。

(TV番組『花の指定席』で知ってる宝塚中継とは違うぞ、と)

 

抱いて来たイメージを覆され、「宝塚すごい」となりました。

 

…そう、昔の私は『ベルサイユのばら』に代表される THE TAKARAZUKA が苦手でした。

どんだけ生意気なクソガキだった事か…(反省)

 

今はむしろ THE TAKARAZUKA をイメージ通りに体現する難易度の高さを感じます。

 

 

YUZUKA沼

 

柚香光(95期・当時ぴよぴよ)の顔を初めて認識したとき、

「宝塚に入るために生まれて来た顔」だと思いました。

 

もし「宝塚的な美貌」があるならば、まさにそれ。

 

現在、宝塚でトップを張り、私達が抱く『宝塚』のイメージを具現化してくれる柚香光。

 

柚香さんは正統派の側面も持ちつつ、茶目っ気がある点が更なる強み。

 

「ね、いいだろ?」って感じで、甘えつつ強引におびき寄せる。

 

そう、強引にリードするというより、おびき寄せる。

ふらふら~と…喜んで飛び込んでしまうのさ~。

 

恐ろしいわ、柚香光…!

 

真面目な話、柚香さんは見せ方が巧い。

 

柚香光の写真やポスターは毎度おどろく。

見るたび、心臓わしづかみ、目が吸い寄せられる。

被写体としてセンスが溢れまくってる。

 

モデル活動、ぜひ長く続けてほしいなぁ。

ロマンスグレーになってもね。

 

 

ぴあ貸切での柚香光

 

『うたかたの恋』で孤独に震えたり、荒ぶる皇太子も素敵だった柚香さん。

 

そして、ショースター柚香光も、見応えありまくり。

 

本当はここで、実際に己が観た舞台レポを書き記すべきだと思いつつ。

 

1月2日(月)15:30回・ぴあ貸切公演のマイクトラブルについて触れたいと思います。

 

昨夜この話を知り、「災い転じて福となす」素敵エピソードだなと。

 

ただ、私自身が観たわけじゃないので、書くのは憚られる…と思っていたのですが。

このブログは後年、「あぁ、こういう事あったなぁ」と懐かしむ忘備録の役割もあるので。

すみません、聞きかじりですが、触れさせて頂きます。

 

ぴあ貸切を観た知人感想と、SNS(Twitter、ブログ)のお力を借りて、組み立ててみます。

 

 

マイクトラブル

 

SNSを見てると、フィナーレの娘役群舞の場で起こったトラブルだった模様。

 

・れいちゃん(柚香)マイク付け忘れ

・マイクが最初から壊れてた

・キーンと音がして、マイク故障

 

…といった諸説が見受けられました。

 

星空美咲(105期・研4)がピンチに対応した事も知りました。

美咲ちゃんをサポートした上級生娘役の存在も。

 

実際に観た方でも、座席や着眼点によって、捉え方や気づいた点が違う面白さ。

「興味深い」というニュアンスの。

 

知人の話+多数の呟きを拝読し、脳内に素敵なぴあぴあ舞台が展開しました。

 

(マイティが銀橋はけ際、「ぴあぴあ」と言ったそうで)

(反則やろ)

(可愛すぎるやろ)

 

 

多分こうだったんじゃないか劇場

 

NHK『チコちゃんに叱られる』をパクってみました♡

(レギュラー番組化する前から、チコちゃんLoveです)

 

脳内ぴあぴあ(想像・妄想)開幕です♡

 

花組『うたかたの恋/ENCHANTMENT-華麗なる香水-』

2023年1月2日(月)15:30回

ぴあ貸切公演、ショーのフィナーレ娘役群舞にて

 

大階段に板付きの娘役たちとトップスター柚香光(95期・研14)

 

柚香光ソロ歌唱のはずが、マイク音声切断トラブル発生。

 

大階段では、ほぼ無声映画のような状態で、それはそれで素敵だったとか。

(1階前方の人には、生声が聴こえたかも?)

 

平舞台に降りた柚香さん、上手隣ポジションの星空美咲に合図。

己のほっぺをトントンと指でつつき、目くばせ。

 

美咲ちゃん、すぐ気づき、踊りながらススス…と柚香光に近づく。

寄り添って、己のヘッドセット・マイクを柚香さんへ向ける。

 

れいちゃん、美咲ちゃんのマイクへ己の声を入れようと試みる。

美咲ちゃんを抱きしめて、顔をぐぐぐいっと超・接近。

 

顔が近くて近くて、美咲ちゃんキス待ち状態か?ってな距離感だったそう。

(少女マンガですかっ?!)

 

もともと柚香さんからケーン(ステッキ)を預かる役目を担っていた美咲ちゃん。

顔を寄せ合う邪魔になるケーンを、柚香さんからそっと奪取。

 

その間もずっと、顔は柚香さんに寄せたまま。

プロですね、美咲ちゃん。

(内助の功を発揮する花娘の鑑)

 

本来、美咲ちゃんの立ち位置が空きますが、すかさず空間を埋めたのが華雅りりか(94期・研15)

 

内助の功といえば、大石りく(忠臣蔵)

奇しくも『元禄バロックロック』で大石リク役を演じた二人(本役:華雅/新公:星空)

その二人が、クラノスケならぬクロノスケのピンチを救おうと奮闘。

 

残念ながら、あまり上手く音を拾えなかった模様。

その代わりに貴重なファインプレーと萌えが展開されたそうな。

 

ぴあ貸切ゆえ、最後にもう一度幕が開き、トップスター挨拶があったそうです。

 

そこで、マイクトラブルを丁寧に詫びた柚香さん。

 

「客席の温かさに助けて頂きました」と観客の寛大な空気に感謝。

 

「お雑煮は食べましたか?」

「初詣はお参りされましたか?」

 

…といった、この時季ならではの話題も織り込み、和やかな舞台挨拶だったそう。

 

 

美しき循環

 

貸切公演だと、普段あまり宝塚をご存知ない方も少なくなかったはず。

れいちゃんの見た目イメージと挨拶でのギャップに驚いたかも。

異次元の住人めいた独特の美貌と雰囲気をまとってますものね、柚香光。

 

美しい連携プレーと、突然のトラブルに最大限の対処を試みる組子たち。

それを「珍しいもの観れたな」と寛大に受け取る観客。

更にこうして伝え聞き、萌える我々。

 

ツイートされてる方々の視点がまた素敵でした。

 

れいちゃんの「ピンチを萌えに転換」という視点。

ただのトラブルにせず、むしろ「ええもん観れた♡」と美味しい気持ちになったと。

なるほど~!

 

突然のことに即対応した美咲ちゃんへの賞賛。

学年が離れた下級生なのに…と勇気と覚悟を推察したツイートが。

 

「娘役は万事控えめであれ」という不文律が宝塚にはあります。

内部のみならず、むしろ宝塚ファンにその傾向が強いかもしれませんね。

私自身を振り返り、それは認めます。

 

同じ行動・言動でも、娘役がすると「出過ぎた真似」と思われる恐れがある。

特に花娘は、娘役の在り方を叩き込まれています。

 

星空美咲も例外ではなく。

しかも、トップ柚香とは10学年差。

自分が動いていいのか、迷いや緊張も生まれたでしょうね。

 

柚香からも合図があったとはいえ、多くの方の目には星空が素早く対応した様が見て取れます。

 

そんな星空の判断と行動を褒める声が、多数見受けられました。

 

さらに星空をサポートした華雅りりかに着目する声も。

 

皆さん、ほんまよう見てはる…!

 

一人一人の出演者の様々な面をみつめる温かなまなざし。

読んでて、胸があったまります。

 

読んでる内に「これはまとめて書き残したいな」と思いました。

 

手前みそですが、私は時折、宝塚に関して検索すると、己の過去記事に遭遇します。

「そうか、あの時そうだったか」と過去の自分にありがとう、みたいな。

 

いつか劇場に行けなくなり、配信も見れたり見れなかったり…になるかもしれません。

その時、懐かしく思い出すよすがに書き残しておきたいなと。

 

人様の呟きを、己のブログとして書き残すのはどうやろか…と迷ったものの、呟きのまま流れていくのも勿体なさすぎるので。

 

勝手に書いてしもて、ごめんなさい。

喜びを分けて下さって、ほんまにありがとう。

 

みんな…ええお正月ですね…!

 

れいちゃん率いる花組を、今年も応援いたします。

 

∇四方八方めでたす

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村