2023年1月1日(日)に次いで2日(月)も宝塚大劇場で花組『うたかたの恋/ENCHANTEMENT-華麗なる香水-』を観て参りました。

 

昨日観たとき気づいてなかったスゴ技や、初日と二日目の違いなど、書き連ねて参ります。

 

情報量多すぎるぜ、タカラヅカ。

演出家、生徒さん、振付師、大道具さん…あらゆる関係者の皆さん。

 

張り切って盛り込んで下さったんですね。

いろいろ、いろいろと。

それを感じます、ひしひしと。

 

毎日通いたくなります、ホンマに。

きっと、ここでは書き切れません。

観るたび、新たに気づくんやろなぁ。

 

まずは『うたかたの恋』より、いくつかピックアップしますね。

 

 

LoveLoveあいしてる

 

『うたかたの恋』は皇太子ルドルフと男爵令嬢マリー以外にも恋人たちが登場します。

 

ルドルフとマリーの対極にいるようなカップルが、こちら。

 

ジャン・サルヴァドル(水美舞斗/95期・研14)

ミリー・ステュベル(星空美咲/105期・研4)

 

ジャンは色んな場面に出ずっぱり。

ですが、ミリーは3回位しか登場しません。

 

①ルドルフの夢と

②ザッシェルの店(酒場)と

③ルドマリの死後(経緯説明)

 

①ルドルフの夢

 

眠りこけるルドルフを覗き込み、

ジャン「寝てるね」

ミリー、微笑む。

 

もう、これだけで楽しそう。

この「寝てるね」と囁きかけるの、アドリブではなかろうか。

 

この後、二人で南の島で暮らすんだ~と、ウィーンから逃避行宣言。

ルドルフも誘ったりして、ほんと楽しそう。

 

実際には、ウィーンに留まるジャンミリ。

南の島でなくとも、二人でいればパラダイス♡

 

②ザッシェルの店

 

大まかな動線は同じですが、細かいやり取りは初日と2日目では違ったので、アドリブでしょう。

ここでは二日分のLove Loveアドリブをぶっ込みます。

 

舞台上手のテーブル付近で行われます。

舞台下手でシリアス芝居が展開されてるので、配信ではきっと映らないでしょう。

 

劇場では、シリアス台詞を聴きながら、上手ガン見をオススメします。

(いえ、お好きなようにどうぞ)

 

ジャンとミリー、上手袖から現れます。

次いで、フェルディナンド大公(永久輝せあ)とソフィー・ホテック(美羽愛)のカップルも登場。

 

テーブルには椅子が3脚。

フェルディナンド永久輝とソフィー美羽がそれぞれ座ります。

 

もう1脚の後ろにミリー星空が立ち、ジャン水美へ座るよう促します。

悠々と腰かけるジャン水美。

 

(あれ? レディ―ファーストじゃないの?)

(ミリーを立たせるの?)

 

ミリーはどうしたと思います?

なんと、なんと…

 

ちょこん、と。

 

ジャン水美の膝に腰かけたのでした。

 

ミリー星空を膝にのせ、片肘はテーブルにつき、片腕はミリーの腰に回すジャン水美。

 

しかも、ごくごく自然な仕草で。

 

これは確かに1脚で大丈夫ですね、椅子。

 

(マイティと美咲ちゃんで打合せしたんだよね?)

(思いついたの、誰? マイティ?)

(君ら、なんてこと思いつくの?!)

(まさか宝塚でこんな…こんな…)

(…ありがとうな!!)

 

この後、ジャンはシリアス芝居に加わりますが、戻って来てミリーとお酒を飲むのね。

ジャンとミリーの飲み物は別の種類らしくて。

 

その時も、声は聴こえない…聴こえないんだけど、

 

ミリー「これ、美味しい」

ジャン「そう?」

ミリー「飲んでみる?」

ジャン「うん」

 

…という会話を交わしてるとしか思えぬやりとり。

ミリーのグラスを受け取り、ジャンが飲む。

かかかか間接チッスーーー!!

 

(いや、間接以上のことしてるでしょうよ)

(それでも、照れる)

 

ジャン水美は、ミリー星空を背中越しに抱きしめ。

ミリーの首筋に顔を埋め。

さらにキスに持ち込んでましたね…!

 

まだ昼です…!!(初日13時開演)

 

…酒場のジャンミリ。

誰か、明日からもレポして下さい。

 

初日からこれじゃ、千秋楽の頃はどうなってるか…!

 

配信で映してくれないかなぁぁぁ…!!

 

③ルドマリ死後

 

ここは、しめやかに。

それでも、互いに目を合わせると表情が優しくなるのね。

ジャンミリの絆が深いほど、ルドマリの悲劇が際立ちますね…。

 

 

カゲソロ

 

ルドマリ昇天後、純白の花嫁衣裳のマリーとルドルフの場にて。

 

メインテーマ『うたかたの恋』のカゲソロ

龍季澪(101期・研8)がルドルフパート

花海凛(108期・研1)がマリーパート

 

花海さんの歌声に魂を洗われた初日。

二日目は、花海さんの歌声に癒されました。

 

初日と二日目で発声が異なりました。

 

初日は純真な少女を思わせる歌声。

歌唱テクニックは使わず、まっすぐな発声。

 

二日目はゆるやかなビブラートを採り入れ、声を震わせていました。

傷ついた魂を柔らかく包み込むマドンナのような声。

 

あくまでも印象ですが、声の響き方が違っていたなと。

ただ、どちらも美しく、心地良い声です。

 

上手なだけじゃない。

表現の幅が広くて豊か。

そして何より、耳と心に優しい声。

 

花海凛、注目の歌姫が誕生しました。

 

 

もう一人のヒロイン

 

『うたかたの恋』には皇太子ルドルフの正式な相手役(正妻)が登場します。

 

それが皇太子妃ステファニー(春妃うらら/97期・研12)

 

プロローグで、ウィンナワルツをルドルフと踊るのはステファニー。

こちらはこちらで、似合ってます。

 

最後の舞踏会で、ルドルフはマリーにダンスを申込みます。

そんな二人を見つめるステファニー。

 

ルドルフとマリーをずっと見つめるステファニー。

ですが、二人が己の近くへ来るや顔を背け、背を向けるステファニー。

 

踊り終わったルドルフが去ると、マリーと対峙しようとします。

それを阻止し、ステファニーとワルツを踊るジャン水美。

ジャンを振り切り、マリーへ近づくも、話しかけずに退席。

 

ステファニーもまた、『うたかたの恋』の哀しいヒロインといえましょう。

 

 

軍服まつり、ドレスまつり

 

今更ですが、『うたかたの恋』は軍服まつり!

 

戦争中ではなく、正装・礼装・仕事着としての軍服なので、色やデザインも多種多彩。

 

ルドルフは劇中、何着も着替えます。

色やデザインがそれぞれ異なり、生地も違います。

 

有村淳先生のセンスとこだわりが凝縮。

 

ドレスも素敵なのです。

一人一人、別々のデザインなんですね。

ドレスによって、その人物のキャラクターが立ち上がって来るような。

 

特にマリーのドレスは可憐で若々しく。

色合いも綺麗ですが、落ち着いた発色で上品に。

 

どの作品でもエレガントな衣装を生み出す有村先生。

貴族の衣裳における安定感たるや。

 

もしかして、下宿してはるんやろか?

ハプスブルク家に。

 

いえ、シェーンブルン宮殿は一部、住居として市民に開放されてるんです。

これ、本当の話。

『世界ふしぎ発見』で知りました。

 

 

ディミトリ…?

 

幕開きからほどなく、次々とダンスシーンが展開されます。

 

皇太子ルドルフがソロで踊る場のピルエット。

時々、逆回転してた気がするんですが。

回転数は少ないし、わりと一瞬ですけども。

 

私の見間違いでなければ。

こここここれは…

 

…ジョージアン・ダンス?

ウィーンと見せかけてのトビリシ?

 

(はい、撤収~)

(トビリシは今、東京日比谷に開設中)

 

…という訳で1月2日、星組『ディミトリ』東京初日おめでとうございます。

 

∇祝・東西タカラヅカ無事開幕♡

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★初日トップスター挨拶、思い出し追記

 

(柚香光、初夢について客席アンケート)