2023年1月1日(日)宝塚大劇場にて、花組『うたかたの恋/ENCHANTEMENT-華麗なる香水-』初日の公演を観て参りました。
 

内容やそれぞれの役に関する感想の前に、オレの興奮を吐き出してもいいだろうか?

 

…というわけで内心、席から飛び上がりそうになった花組の美姫をご紹介。

 

 

美姫その1『新たなる歌姫』

 

『うたかたの恋』終盤にて。

 

皇太子ルドルフ(柚香光)と男爵令嬢マリー(星風まどか)が白衣装で寄り添う場にて。

 

メインテーマ『うたかたの恋』カゲソロが流れ始めました。

 

まず、ルドルフパート。

次いでマリーパートが始まり、震えました。

 

なんて真っ直ぐな声なんだ…!

 

ソロ歌唱にありがちなビブラート等もなく、清冽な音。

 

音にブレがなく、迷いがない。

それでいて柔らかく、綺麗な声。

 

澄んだ湖にマリーの心情を映した声。

ヒロインの歌声。

 

いったい誰?!

 

…いや、聴き憶えはある。

私はこの声を知っている。

 

幕間になってすぐ、プログラムを開き、

 

「…やはり~~!」

 

108期文化祭で、美声とヒロイン歌唱にうなった娘役。

 

花海凛(108期・研1)でした。

 

敢えてテクニックを使わず歌うことで、純粋なマリーの心情を表現しています。

 

108期で最もテクニカルな歌い手は彩姫みみ(月組)だと思います。

めっちゃ上手かった、文化祭で聴いてて。

(彩姫さんにも歌う機会が生まれますように)

 

ただ、声の伸びやかさと透明感は、花海凛が断トツだった印象。

声質がヒロイン向きですしね。

 

花海凛は陽性オーラがまばゆい、ひまわり娘。

喩えるなら「歌が上手い潤花」と申しましょうか。

(なにそれ、最強?)

 

新たな歌姫、ここに爆誕。

 

『うたかたの恋』ではエンディングのカゲソロにも注目を。

マリーの心情をのせた、純粋で美しい歌声です。

 

ルドルフパートの龍季澪(101期・研8)も聴き応えあり。

 

花組男役で歌ウマといえば、しーさま(和海しょう)やびっく(羽立光希)が浮かびますが、龍季くんも上手い。

こんなところに隠れていたのね~。

 

※ 1/2(月)観劇したら、また異なる印象の歌声だった花海凛。

 1/1(日)が少女なら、1/2(月)はマドンナでした。

 

 

美姫その2『モデル級ダイナマイト・ビューティ』

 

ショー『ENCHANTEMENT-華麗なる香水-』にて。

 

イケメン5人が集結。

顔ぶれは、

永久輝せあ(97期・研12)

帆純まひろ(99期・研10)

聖乃あすか(100期・研9)

一之瀬航季(100期・研9)

侑輝大弥(102期・研7)

 

そこへやって来た、純白ダルマ姿の美女

しかもイケメン達の誰より長身。

スーパーモデル級ではありませんか。

冨永愛?

いいえ、その人の名は…

 

希波らいと(103期・研6)

 

女装したらいと君でした。

ひょえー!

ダイナマイト美女ーー!!

 

足が長くて、すらーっとしてて。

宝塚大劇場がパリコレのステージになっちゃう。

 

下級生たちを引っ張ってラインダンス。

 

…と思ったら、凛乃しづか(99期)、咲乃深音(101期)といった少しお姉さんも混ざってました。

 

少しずつズレていったり…は、ラインダンスではよくある振付。

ですが、いつもとズレ方が違ってて、さりげない新しさを感じました。

 

「これは…三井先生?」

プログラムを確認したら、振付:三井聡先生。

好きです、三井先生のセンス。

 

 

美姫その3『魅惑の美貌』

 

ショー『ENCHANTEMENT-華麗なる香水-』にて。

 

銀橋のたもとに現れた水美舞斗(95期・研14)

 

ラヴェル作曲『亡き王女のためのパヴァーヌ』に歌詞をのせ、マイティが歌う。

切ない曲調が沁みます…。

 

銀橋を渡り、本舞台へ戻って来たマイティ。

 

深紅のドレスの美女と組んで踊り始めます……

 

隙なく、完成度が高い美人がそこに。

 

バロック時代の肖像画から抜け出てきたような。

絶頂期の鈴木保奈美を彷彿とするような。

 

(喩えの方向性が離れてますが)

(確立された美女という事で)

 

…ほのかちゃん?

ほのかちゃんなの?!

 

女装姿の聖乃あすか(100期・研9)でした…!

 

オカマ感のない美女。

 

男役歴が長くなればなるほど…いや。

下級生であっても、数年男役に馴染めば、ロケットはじめ女装するとオカマ感が出て来るというのに。

 

聖乃あすか、ただの美女。

 

…いや、ちがった。

 

聖乃あすか、とんでもない美女やんか。

 

ほのかちゃん、最近クセ強め男子や、ビシッと大人の男を演じる事が増えてたから。

男臭くなってきてたから。

 

油断した…!

女装めっちゃ似合いますね…!!

 

今から性転換しても、トップ娘役なれるんちゃうか。

 

…と思えるほど、不自然さがない美女っぷり。

 

この美女が、5月にはゲスの極み・豊太郎になるのか…(舞姫)

 

エリスもできそう、ほのかりん。

一人二役、演れそうですね。

 

※ 1/2(月)は前日より凛々しい姫君。

 どちらにせよ美しい。

 

 

…というわけで。

 

『美姫』と書きながら、3名のうち2名は女装というオチでした。

 

3名とも注目してみてね。

 

∇美は正義

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