2022年も押し迫ってきました。

今年の宝塚上演作の総括を、ランキング形式で行ってみます。

 

クリスマスに雪組『蒼穹の昴』が大楽を迎えたら、ゆるゆるやろうと思ってました。

 

…が、予想外の爆弾に反応してしまって。

たっはー(^◇^;)

 

まさか、ここまで押し迫るとは。

大みそかですがな、すでに。


12月31日ですよ?

月城かなと様の生誕日ですよ?

お誕生日おめでとうございます♡


2023年になっても、2022年上演作を振り返っていそうな予感。

 

例年、芝居は大劇場と別箱を分けていた微かな記憶が。

しかし今年は全部まとめてドン!で進めます。

 

芝居とショーは分けますが。

そして、ショー編は今年中に間に合わない予感がチラホラ。

 

ちなみに12月上旬、月組『ELPIDIO』を観終わった時点で全作品を書き出し、ベスト10を決めてました。

 

原田諒事件があろうとなかろうと関係なく、シエスタ的2022ランキングはこれです。

 

大劇場と別箱を分けようとして、分けないまま突っ走る事になったので、これはこれで良かったかな。

 

それでは、各組のラインナップを振り返ってみましょう。

 

※年をまたぐ作品は『宝塚大劇場での上演』が基点となっています。

 

 

花組(芝居)6作

『TOP HAT』

『冬霞の巴里』

巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』

『フィレンツェに燃える』

『殉情』帆純まひろ版

『殉情』一之瀬航季版

 

花組(ショー)2作

『Fashionable Empire』大劇場版

『Fashionable Empire』全国ツアー版

 

月組(芝居)5作

『今夜、ロマンス劇場で』

『ブエノスアイレスの風』

『グレート・ギャツビー』

『ブラック・ジャック危険な賭け』

『ELPIDIO』

 

月組(ショー、コンサート)3作

『FULL SWING!』大劇場版

『Rain on Neptune』

『FULL SWING!』全国ツアー版

 

雪組(芝居)4作

『Sweet Little Rock 'n' Roll』

『夢介千両みやげ』

『心中・恋の大和路』

『蒼穹の昴』

 

雪組(ショー、ミュージックサロン)4作

『Sensational!!』

『ODYSSEY』

『La Lumière〜朝の月のように〜』

『朝月希和サヨナラショー』

 

星組(芝居)6作

『王家に捧ぐ歌』

『ザ・ジェントル・ライアー~英国的、紳士と淑女のゲーム~』

『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(midnight girl friend)-』

『モンテ・クリスト伯』

『ベアタ・ベアトリクス』

『ディミトリ-曙光に散る、紫の花-』

 

星組(ショー)3作

『Gran Cantante!!』大劇場版

『Gran Cantante!!』全国ツアー版

『JAGUAR BEAT』

 

宙組(芝居)3作

『NEVER SAY GOODBYE』

『カルト・ワイン』

『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』

 

宙組(ショー、コンサート)2作

『FLY WITH ME』

『Capricciosa!!』

 

 

…以上から、とりわけ印象に残った作品をピックアップ。

 

基準は、出来不出来ではありません。

私にとって印象に残ったり、琴線にふれた作品です。

 

 

10位 花組『殉情』

2022/10/13~21(帆純)

2022/10/30~11/07(一之瀬)

監修・脚本…石田昌也

潤色・演出…竹田悠一郎

主演①…帆純まひろ(99期・研10)

主演②…一之瀬航季(100期・研9)

ヒロイン①…朝葉ことの(103期・研6)

ヒロイン②…美羽愛(104期・研5)

 

正直なところ、私は『春琴抄』は苦手。

ですが、『殉情』は予想を超えて「ええなぁ」と感じました。

 

特に佐助(帆純まひろ)の直球ど真ん中の一途な純情ぶりに震えました。

『CASANOVA』新人公演から、飛躍的に歌唱力アップ。

帆純くんの役者としての魅力と実力の成長っぷりは想像以上でした。

 

春琴(朝葉ことの)も芝居・歌唱とも達者。

役の作り込みにコダワリを感じました。

 

一之瀬版の芸妓・お蘭(糸月雪羽)も実力と魅力が素晴らしかった。

音くり寿の影に隠れてましたが、歌唱力も高い。

これからの花組を支える名歌手・名バイプレイヤーになる事まちがいなし。

 

一之瀬航季&美羽愛バージョンは、スピンオフ版という感じでしょうか。

学園ラブコメっぽい作風で、斬新。

同じ作品なのに印象が全く異なり、面白かったです。

 

 

9位 宙組『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』

2022/08/27~11/20

原作・著作・構想…HI-AX
脚本・演出…野口 幸作 

主演…真風涼帆(92期・研17)

ヒロイン…潤花(102期・研7) 

 

山王連合会、White Rascals、RUDE BOYS、達磨一家、鬼邪高校。

これらを次々と、その集団らしさを感じるダンスで見せていく。

その構図でまず「うおおぉぉぉ!!」

 

下級生に至るまで組子に役を振る事も、宝塚歌劇の演出として大切。

メイナンツー(泉堂成)といった美味しい脇キャラも見逃せない。

あると嬉しい遊び心。

 

「きみ」呼びや、ひとが話してるの遮って「きみは黙ってる方がいい」という感性はどうにも苦手。

しゃべらせたれや!(どすこい)

ですが、「出ちゃった♡」はいいッスね。

 

レディ―ファーストな紳士・Rocky(芹香斗亜/93期・研16)

病気持ちと思えぬ強さのスモーキー(桜木みなと/95期・研14)

 

どちらもどちらも大好きよ

私の心は決められない…!

(とりあえず、スモーキー桜木の看病します)

 

 

8位 星組『ベアタ・ベアトリクス』

2022/09/08~19

作・演出…熊倉飛鳥

主演…極美慎(100期・研9)

ヒロイン…小桜ほのか(99期・研10)

 

一人の画学生を描きつつ、群像劇でもあり。

恋愛も絡めつつ、人生そのものに苦悩していたり。

エンターテインメント性を感じつつも、文学的だったり。

 

展開がスピーディ。

幕間は2幕が楽しみでワクワク。

脚本の構成や展開がしっかりしてて、物語世界を堪能しました。

 

極美慎の美しい立ち姿。

小桜ほのかの美声。

碧海さりおの誠実さ。

天飛華音の才能。

 

役者それぞれの個性や長所を生かした配役、描写にも拍手。

脚本・演出の才能が発揮された作品。

熊倉飛鳥先生の次回作が楽しみです。

 

 

7位 雪組『Sweet Little Rock 'n' Roll

2022/01/14~25

作・演出…中村暁

主演…縣千(101期・研7)※上演当時

ヒロイン…夢白あや(103期・研5)※同上

 

これ、初見時はポカーンでした。

吉本珍喜劇ですやん。

台詞回しも、演出も、大袈裟っぽくて。

なんか…なんか妙な世界観だな…。

…とモソモソしてる内に、生徒たちの熱量の大波に呑まれました。

 

センターが似合う縣千の吸引力。

彩海せらはじめ、脇を固めるナイス・アシスト陣。

若手中心ながら、充実の布陣でした。

 

『CITY HUNTER』新公に次いで、縣千と彩海せら ワンツー公演。

個性が被らず、音楽学校の分担さんという物語性もある二人。

あがあみフォーエバー…!

 

物語自体は「なんじゃこりゃ」でしたが、勢いと圧はすごかった。

 

すごいといえば、縣千のジャンプ。

滞空時間と高さがすーごーいー!

ネットニュースの写真みると、空飛んでるやん。

 

上級生たちの日替わりコントも大したもの。

よう毎日いろいろネタ作って来たよね。

 

縣千はじめ、出演者たちが全身でぶつかってくる感もすごかった。

いやぁ…青春やあ。

 

 

6位 星組『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人-

2022/04/23~07/24

作・演出…小柳奈穂子

主演…礼真琴(95期・研14)

ヒロイン…舞空瞳(102期・研7)

 

『めぐり会いは再び』シリーズを10年ぶりに新作上演。

ヒロイン(夢咲ねね)の末弟・ルーチェ(礼真琴)が主人公。

 

前作を知らなくても楽しめるし、知ってたら更に楽しめる系。

やや内輪ウケっぽい面もありつつ。

 

物語自体はライトでポップ。

少女マンガかライトノベルを三次元化したような印象。

 

ルーチェと仲間たちが可愛くて楽しくてツボ。

モラトリウム上等!

 

スチームパンクの世界観に属するルーチェのファッションも好き♡

まーた似合ってるんですよ、こっちゃん。

 

105期の双子(カストル&ポルックス/稀惺かずと&詩ちづる)も可愛いし。

ディスコの下手端で踊る双子ちゃん、可愛すぎました。

 

三原色のコソ泥さん達も可愛かったなぁ。

泥棒より、マジシャンとして生計を立てるのもアリなのにね。

 

ルーチェとアンジェリーク(舞空瞳)がキスしたら、追手が照れて逃げていく演出も可愛い。

なんでそこで逃げちゃうの(笑)

 

落ち込んだルーチェがおでこを壁につけて立つ姿も可愛い。

見守り、励ますユリウス(天寿光希)もほのぼの。

 

たわいない話という見方もあるでしょうが、可愛いが溢れてる世界だなぁと。

 

ジブリ風味の異世界ファンタジーでもあり。

おとぎ話のようでもあり。

絵本を三次元化したようでもあり。

 

『可愛い』は世界共通の正義ですね。

 

 

…以上、6~10位でした。

 

6位 めぐり会いは再び next generation

7位 Sweet Little Rock 'n' Roll

8位 ベアタ・ベアトリクス

9位 HiGH&LOW-THE PREQUEL-

10位 殉情

 

∇1~5位へ続きます

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