2022年3月12日(土)宝塚音楽学校108期文化祭の感想つづきです。

 

今年の演劇は『オーロラの歌声』

谷正純先生の作品です。

97期、102期の演劇も同じ演目でした。

 

Twitterで当時のメインキャスト配役を見かけました。

これが綺羅星のごとし。

 

皇太子クリストフ

綺城ひか理(97期A)

永久輝せあ(97期B)

蘭世惠翔(102期A)※娘役へ転向

風色日向(102期B)

雅 耀(108期A)21

光稀れん(108期B)09

 

宿の娘(妹)エルヴィラ

城妃美伶(97期A)

海乃美月(97期B)月トップ娘

舞空 瞳(102期A)星トップ娘

潤 花(102期B)宙トップ娘

花海 凛(108期A)03

美渦せいか(108期B)19

 

近衛兵候補生ヤン

留依蒔世(97期A)

蓮つかさ(97期B)

咲城けい(102期A)

天飛華音(102期B)

苑利香輝(108期A)10

馳 琉輝(108期B)入学首席07

 

宿の娘(姉)フェリシア

夢なつき(97期A)

花菱りず(97期B)

春乃さくら(102期A)

天愛るりあ(102期B)

茉莉那ふみ(108期A)入団首席01

梨恋あやめ(108期B)05

 

錚々たる顔ぶれですね。

知ってる名前がずらーり。

 

(108期は3/15芸名発表されました)

(…が、どれが誰か不明)

(プログラムの記名で進めます)←3/15

 

(…が、Twitterで芸名と顔写真を照合してる方がいらして)

(わかる範囲で、芸名に書き換えました)

(ありがとうございます、照合して下さった方)←3/16

 

3月12日16時の部はA組のターン。

A組主演コンビはこちらの二人。

 

皇太子クリストフ雅 耀(ミヤビ・ヨウ)

宿舎の娘エルヴィラ花海 凛(ハナミ・リン)

 

『オーロラの歌声』は初見なんですが。

…これがね、予想以上の出来栄えでした。

色んな意味で。

 

ここが良かった、『オーロラの歌声』を3点に絞ってみました。

これだけじゃないけど、敢えて絞り込み。

 

1)ストーリーがわかりやすい

 

文化祭の演劇は、谷正純先生 or 正塚晴彦先生のオリジナル作品抜粋版。

95分の作品を 約半分に凝縮しての上演。

ダイジェスト版だったり、途中を端折ったり。

 

それが今回、端折りながらも話や人間関係がわかりやすくて。

キャラクターもそれぞれ立ってました。

ラストはときめきました…♡

 

まさか文化祭の演劇でときめける日が来ようとは。

ありがとう、ベテラン谷先生…!

 

 

2)主演コンビの魅力

 

ずばりこれ。

主演コンビが魅力的。

THE 主役と THE ヒロインでした。

 

華・美・品がある。

表情が繊細で豊か。

口元が引き締まってる。

立ち姿や動きが美しい。

醸し出す空気が清澄で温和で清澄。

体格差など、並びのバランスも合う。

 

「清く正しく美しくほがらかに」を体現するコンビ。

 

プログラムを見たら、お二人とも中卒一発合格組。

同期内最年少コンビなんですね。

(すみれコードかしら…ごめんなさい)

 

衝撃でした。

 

完成度が高いので。

しかも、幼さや子供っぽさはない。

 

舞台度胸あるなぁ。

…いや、そうじゃなくて。

 

…余計な力みがなく、ごく自然にそこにいる。

若々しく瑞々しい皇太子と村娘として。

 

早くも役を生きている、雅耀君と花海凛ちゃんでした。

 

 

3)チームワーク

 

舞台を観てて、なんだかとても雰囲気が良い。

空気が清涼で明るい。

 

わりとシリアスな内容ですが、重苦しさはなく。

むしろ、その向こうにある希望を感じ取れる空気が漂っています。

 

108期文化祭を通して、空気感の良さを感じます。

一人一人が「良いものを創ろう」とする気持ちの集結でしょうか。

 

コーラスが美しい事からも、108期のチームワークは推して知るべしでしたが。

演劇の舞台も、同じスピリッツで繋がっているようです。

 

それでは、キャスト別感想です。

 

 

★雅 耀(ミヤビ・ヨウ)

 

スウェーデン皇太子クリストフ

己の近衛兵を育成・選出するため、2年間共に訓練に参加中。

首都ストックホルムを離れ、ダーラナ地方で候補生達と寝食を共にしている。

 

リアル皇太子見参。

登場した瞬間から醸し出す気品が気高い。

歩き方、動作など、凛々しくエレガント。

 

心に垣根がなく、一人一人の個性を重視し、受け容れる器量の持ち主。

「みんな違って、みんな良い」

スウェーデンの金子みすゞ

 

世界情勢を把握し、少しずつ改革を考えているクレバーな皇太子。

穏やかで優しく、自分の考えもしっかり持っています。

 

微細な表情から、皇太子の人柄と気持ちが滲み出て来る。

候補生たちの話を静かに、時折力強くうなずきながら聞く姿勢。

 

滑舌もクリアで、台詞が聴き取りやすい。

声は高めですが、爽やかな青年の声です。

 

横顔が美しいオディセ君。

額・鼻・あごなど、高さや位置関係のバランスが絶妙。

黄金比の横顔だと思います。

 

軍服も、最後にまとう宮廷服(かな?)も似合います。

長い髪を後ろで束ね、リボンで括っている貴公子ヘアスタイル。

似合い過ぎて怖い…。

 

歌唱は下手ではありませんが、努力事項。

今後の伸びしろに期待大。

 

近衛兵候補生たちとの友情にも胸アツ。

怪我をした仲間に肩を貸し、励ます殿下。

ノブレス・オブリージュの精神ですね。

 

エルヴィラ(山本菜南子)とのツーショットにキュン♡

もっとエルヴィラとのLOVEを観たかった…!

 

ロイヤル感あふれる貴公子・雅君。

美貌に加え、柔らかな温かみも備えています。

 

皇太子クリストフ役とナチュラル・フィット。

作為がなく、自然とそこに在る感じ。

もしかしたら、ホンマにどこぞの王子様かも?(真顔)

 

 

★花海 凛(ハナミ・リン)

 

宿屋の娘・エルヴィラ

両親亡き後、姉フェリシア(茉莉那ふみ)と宿屋を切り盛り。

皇太子と近衛兵候補生たちの宿舎として、食事等の世話をしています。

 

凛ちゃんは福々しい陽性オーラを放つ娘役さん。

柔らかな明るさを醸し出しています。

 

滑舌は良く、台詞は聴き取りやすし。

声は高めかな。

雅君がハイトーン爽やかボイスなので、娘役も高い方がバランスが取れますね。

 

娘役は、男役さんが男性的に見えるよう「比較対象になる役目」を担っています。

単体だと標準サイズに見えますが、雅君と並ぶと背も低く、愛らしい。

オディセ君や近衛兵候補生たちが、より男子に見えてきます。

 

姉・フェリシア(茉莉那)との芝居は、互いのキャラを引き立てあっていました。

しっかり者の姉と、おっとり控えめな妹。

互いを思いやる姉妹愛が伝わってきます。

 

ラストで、クリストフが歌い出し、やがてエルヴィラが加わり、デュエットに。

デュエットになった途端、歌声がふくらみました。

 

とはいえ、エルヴィラの声はあくまでも寄り添うように。

男役を立てる歌い方というのでしょうか。

第一部で伸びやかなソロを聴いた直後なだけに、個性を封じた歌い方に敬服。

 

庶民的な宿屋の娘で、親しみやすい雰囲気のエルヴィラ。

それが、皇太子と1対1で向き合うと、華やいだ空気をまとう気がしました。

 

花海エルヴィラはヒロインながら、衣裳も役どころも控えめな役。

ですが、ヒロインだと判る、ふんわり華やかな存在感がありました。

 

 

★苑利香輝(エンリ・コウキ)

 

近衛隊員候補生で、班長のヤン

思いやりがあり、利他的な好青年。

皇太子はじめ、候補生たちから厚い信頼を受ける。

 

高身長で小顔、モデル体型。

108期演劇A組の男役は総じてスラリとしていたとはいえ。

 

台詞も聴き取りやすく、落ち着いた物腰と発声。

人の気持ちがわかる大人びた青年を好演。

 

例えば、脱走兵エーリクの処遇を任されるヤン。

単に良い人ではなく、機転が利き、思慮深い青年でした。

 

 

★茉莉那ふみ(マリナ・フミ)

 

宿屋を切り盛りする姉妹の姉の方・フェリシア

岩永さんは娘役の中でもひときわ小柄。

ですが、誰よりしっかり者オーラを放っていました。

 

わざと大袈裟に演じ、笑いを取ったり。

相手が誰であれ、言うべき事は伝えるフェリシア。

それは自分の為ではなく、大切な人のため。

妹や、好きな人(ヤン)の幸福を優先して考え、行動するフェリシア。

 

まさに名前の通りの役を演じ切りました。

(フェリシアはラテン語で幸福、恵みを意味します)

 

 

★志凪咲杜(シナギ・サクト)

 

近衛兵候補生を指導する教官・ファーレン少佐

登場人物の中でも世代が上の役を、懸命に演じていました。

 

動きが少ない、受けの演技だから大変だったと思います。

エリザベートに於けるフランツ・ヨーゼフみたいな役どころですし。

 

男役の低音ボイスも頑張っていました。

大人の男性なので、他メンバーより更に低音を目指して努力されていました。

滑舌などは良く、台詞は聴き取りやすかったです。

 

 

★水月胡蝶(ミヅキ・コチョウ)

 

近衛隊員候補生のルーカス

一見して冷酷ですが、それも必要な視点だと判らせてくれる役。

 

村に残るヤン(苑利)に代わり、皇太子の近衛隊筆頭との重責を引き受けるルーカス。

物語の最初と最後でイメージが大きく変換する役です。

最も美味しい役(儲け役)かもしれません。

 

水月さんは歌と同じく、台詞も聴き取りやすいイケメンボイス。

クールな役どころも似合いました。

 

 

★海玖里 粋(ミクリ・スイ)

 

近衛隊候補生のミールケ

合格する気満々ながら、あえなく落選。

 

沸騰ワードで知られる、みくちゃん。

背が高く、はっきりした顔立ちで目立ちます。

明るく楽天的なミールケをナチュラルに演じていました。

ミートボール、食べたかったね?

 

 

★榊 歩(サカキ・アユム)

 

近衛隊訓練中の脱走兵・エーリク

父の危篤の報をもってきた恋人レーナ(星丘)と共に野山を彷徨う。

冒頭に登場し、インパクトがあるお役でした。

 

 

★星丘しずく(ホシオカ・シズク)

 

エーリクの恋人・レーナ

恋人を庇う姿がいたいけでした。

可愛らしい娘役さんです。

成績上位者で、卒業式ではインタビューにも答えていました。

 

 

★乙妃優寿

 

皇太子の婚約者・ソフィア

高慢な雰囲気を醸し出し、堂々と貴族の令嬢を演じました。

輪っかのドレスで悠々と歩き、ドレス捌きもスムーズに見えました。

 

 

以上、とりあえずこんな処で。

文化祭の演劇と思えぬグレード。

谷正純先生がこの作品を選んで下さった事にも感謝。

 

グッと胸に迫ったり、ハラハラさせられたり。

短い時間ながら、ストーリーも分かりやすく、世界に没入できました。

 

リピート観劇したい!!…と真剣に思っています。

 

108期A組の演劇を拝見できた幸運に感謝。

完成度も高めですが、それ以上に108期生のチームワークに胸熱。

素晴らしい舞台でした。

 

B組をご覧になられた方の感想を伺ってみたいものです。

 

∇ダンス編に続きます

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村