予想を超えて楽しく、切なく拝見した花組『銀ちゃんの恋』
キャスト別感想つづきです。
★帆純まひろ(99期・研9)
人気映画スター・橘。
京都の撮影所では、主に坂本龍馬の扮装をしています。
銀四郎にとって代わり、映画会社が売り出す主力俳優に。
銀ちゃんのライバル俳優。
子分を従え、羽振りも良さそう。
イケメンで勢いもあって、右肩上がり。
ダンスシーン撮影の設定で、小夏(星空美咲)と組んで踊ります。
ほってぃの顔面偏差の高さよ。
美咲ちゃんも別嬪さん。
まさしく美の競演でした。
銀ちゃん(水美舞斗)やヤス(飛龍つかさ)とも似合うが、橘とも似合う。
小夏、さりげなく逆ハーレム。
『愛してチャチャチャ』は「雨の横浜」から「雨の茶屋町」に歌詞変更。
ドラマシティがあるの、茶屋町ですよ…!
キツイ性格設定のようですが、銀ちゃんを気に懸ける一面も覗いたり。
東洋映画が作成する橘のカレンダー、私もほしいッス。
★都姫ここ(104期・研4)
銀ちゃんの新しい恋人・朋子。
銀ちゃんのファンのようで、「銀四郎さま」と呼んでいます。
ミニスカ+ぬいぐるみリュックを背負ったキャピキャピ・ギャル(死語)
洗剤で洗米する事にも驚きますが、あの銀ちゃんを振り回すとは。
銀恋ワールド最強キャラかも。
★悠真倫(専科)
映画監督の大道寺。
様々な制約の中で撮影を進めるサラリーマン監督。
銀ちゃんやヤスのことも気に懸ける面もちらほら。
なんだかんだ、面倒見の良さが滲み出ています。
でも、一番気に懸けていたのは、小夏(役の星空美咲)の事でしょうか。
フィナーレでは小夏の隣が立ち位置のまりんさん。
娘役で最下級生の美咲ちゃんを何くれとなくフォロー。
さすが元・花組副組長。
美咲ちゃんも、何かとまりんさんを頼りにしている様子。
まるで父と娘のよう。
マックスとシシィのよう。
本当にいつの日か、マックスとシシィとして共演するかもしれませんね。
人吉の自治会長役も、まりんさんが演じていました。
ヨボヨボのおじいちゃん役、うっまい!
発声とか、大道寺さんと同じ人とは思えず。
身体つきも一回りくらい小さく見えたし。
さすが専科さん。
風で乱れた自治会長の涼しげな髪を直す小夏の優しさ。
祖父と孫のようでした(ほのぼの)
★京三紗(専科)
ヤス(飛龍つかさ)の母親。
息子(ヤス)と一緒に人吉に帰省してきた綺麗な女優さん(小夏)
そのお腹の子は、息子の子ではないと見抜くも、小夏にヤスを託す。
京さんのお芝居は、肚に堪えます。
息子を想う、深い深い母の愛。
息子を笑顔にしてくれる女性を、事情を察しながらも受け容れる。
しかも、頭を下げて。
思い出すだけで、鼻がツンとしてきます…。
雪組『20世紀号に乗って』のキュートな老婦人プリムローズ
月組『幽霊刑事』で夫と息子(珠城りょう)を亡くす母親
コメディエンヌから懐深い母親まで、芝居の基盤を底支えして下さる心強い存在ですね。
★航琉ひびき(93期・研15)
東洋映画の専務。
秘書の中山(美風舞良)とはイイ仲のご様子。
存在感があるんだか、ないんだか、な専務さん。
命がけの撮影に臨む俳優(ヤス)の気持ちを完全無視したスポンサーに一発お見舞いしたりと、やる時はやります。
★美風舞良(82期・研26)
東洋映画の秘書・中山。
敏腕そうですが、専務とは深めの仲なのかな。
ヤスの地元では、村祭の歌手も務めていました。
約20年振りに宙組から花組へ戻ってきた舞良さん。
秘書役として、はたまた副組長として、オープニングからカテコまで盛り上げてくれます。
★希波らいと(103期・研5)
東洋映画の助監督。
大道寺にこき使われています。
舞台に出ている時間はそこそこ長いけれど、あまり目立たない役。
悪目立ちせず、誠実にADとして奮闘しています。
このやたらスタイルの良い助監督と美人女優が、『元禄バロックロック』の新公主演コンビになるのかな…と夢想してみたり。
★糸月雪羽(100期・研8)
ヤスの姉・玉美。
ジュリアナ風の派手な化粧&服装が時代を反映しています。
出番は少ないけれど、インパクトが強い玉美さん。
良い意味で、とっさに雪羽ちゃんと判らない濃いぃ役。
雪羽ちゃんはクセがない分、どんな役にも溶けこめますね。
歌を披露する役にも当たりますように。
同期が濃い面々なので目立ちにくいけど、力のある生徒さんなので。
★紅羽真希(97期・研11)
東洋映画のカメラマン・時田。
懸命にカメラを回しているので、バックシャンなお姿が目立つ紅羽さん。
カメラにどんな風に映ってるか、それを大スクリーンに映して笑いをとる演出があります。
もともと録画したものをスクリーンに投影してるのか?
実際に真希ちゃんが映してるのか?
どっちなんだろう??
★真鳳つぐみ(95期・研13)
スナックししとうのチーママ。
しょみちゃんは、銀恋チーム。
同期がいて、マイティも心強いでしょう。
一幕では、小夏の診察をする女医さんや、
二幕では、スケバンのバイトもしてます(笑)
雰囲気をガラリと変えて、幅広い役をこなしています。
★舞月なぎさ(94期・研14)
自分勝手な言動で反感を買うスポンサー。
ある意味、無邪気に利己的でした。
殴られて気の毒に感じたくらい、イヤミなく鈍感な人物像。
演りようによっては、銀ちゃんみたいな憎めない造形もできそう。
…ですが、ここは憎まれた方が効果的な役どころでしょうね。
ヤスの故郷では、青年団長の役も。
祭の櫓の上で、ヤスと小夏を紹介します。
こちらは実直な感じが滲み出ていました。
★雛リリカ(97期・研11)
銀ちゃんたちが訪れる焼肉屋の女店主。
注文とったり、肉を運んでくるだけですが、存在感がありました。
立ってるだけの姿勢もちょっと背が丸まってたような。
細かな役作りが感じられました。
スナック・ししとうの店員になったり、看護師を務めたりも。
★峰果とわ(98期・研10)
★翼杏寿(101期・研7)
★侑輝大弥(102期・研6)
銀ちゃん(水美舞斗)の舎弟たち。
ヤスの大部屋仲間。
年長のトメ(峰果)
眼鏡のマコト(翼)
乙女なジミー(侑輝)
ジミー(侑輝)は沖田総司役に扮し、美剣士ぶりを披露。
坂本龍馬(帆純)とボーイズラブ系の絡みもあったよね。
美形同士のサービスタイム、ありがとうごぜぇやす。
★琴美くらら(103期・研5)
★稀奈ゆい(105期・研3)
東洋映画のスタッフ・島子(琴美)と徳子(稀奈)
久々に撮影所へ来た小夏に、気さくに声をかける二人。
大きなお腹の小夏を明るくいたわります。
休演になった朝葉ことのの代役で、稀奈ゆいが徳子に抜擢。
星空美咲と共に最下級生の稀奈さん。
最下級生の仕事と、代役で忙しい事でしょう。
★龍季澪(101期・研7)
ヤスが加入した生命保険の保険屋さん。
生保契約を知り、ヤスの並々ならぬ覚悟を小夏が知る場面に登場。
とてもシリアスな場ですが、なぜかドタバタコメディになってます。
銀四郎の舎弟トリオ(主にトメ、マコト)が保険屋を羽交い絞めに。
保険屋は逃れようとゴロゴロ転がり…といった感じ?
面白くて客席が沸きますが、手放しで笑えない側面も。
本来は、小夏がヤスの決意を知る重要な場。
保険屋と舎弟が暴れる姿や声が目立ちすぎ、小夏の台詞が搔き消されそう。
遊びを持たせること自体はOKだと思います。
ただ、場がもつ意味を理解した上で、さじ加減を考えた方が良いかと。
さもなくば受け狙いの悪ノリに映り、場を壊すリスクを孕みかねません。
★桜月のあ(102期・研6)
小夏(星空美咲)の付き人。
すらりとしたデキる女風の付き人さん。
スタッフ系の役は、風情をつくることが重要ですよね。
★礼哉りおん(104期・研4)
橘(帆純まひろ)のマネージャー。
せっかく40分後の新幹線の予約を入れたのに、橘は「祇園へ」
橘に振り回されても、強く出られず、困り顔。
ほんの短いやりとりで、橘の性格や、二人の力関係がわかりました。
★和礼彩(100期・研8)
★涼香希南(101期・研7)
★涼葉まれ(103期・研5)
★珀斗星来(104期・研4)
橘(帆純まひろ)の子分たち。
若くてキラキラしたメンバーですね。
名前も涼やか(各自の芸名)
和くんは糸ちゃんと共に銀恋チームに配属された100期生。
100期はコルドバ組が多いです。(星風まどかウェルカム体制?)
涼香くんは双子ジェンヌで知られていますね。
ツインズの片割れ(甲海夏帆)は月組さん。
涼葉くんは花組103期の首席。
努力がさらに認められますように。
珀斗くんは月組・白雪さち花の弟さん。
お姉さんのような芝居巧者に成長するのでしょうか。
★愛蘭みこ(104期・研4)
芸者、銀ちゃんの親衛隊、村人、女中など七変化。
人数が少ない外箱なればこそ、一気に多種多様な役を演じられる。
短期間で役幅を広げられて、ラッキーですね。
★春矢祐璃(99期・研9)
TVスタッフ、殺陣師、村人、結婚式の参列者など。
スタッフ系の役は、出演者役と異なり、控えて目立たずの役。
存在を押し殺す表現って、難しかろうと思います。
それぞれの役にチャレンジがありますね。
★朝葉ことの(103期・研5)
全日程休演中の朝葉さん。
映画スタッフ・徳子を演じる予定でした。
マイティ(水美舞斗)のディナーショー・メンバーだったことのちゃん。
マイティやほってぃ(帆純)とまた一緒にできる!と楽しみにしていた事でしょう。
ゆっくりお身体を休め、無事に回復されますように。
∇多分、これで銀恋チーム全員かな