ただいま、関東は台風真っ只中ですね。
どうかお気をつけて…。
被害が少ないことを祈るばかりです。

さて、月組・英かおと(99期・102期)が10月10日、11日とスポーツ新聞各紙に取り上げられました。

珠城さんの記事も含め、教えて下さった月担さん、ありがとうございました。

日刊スポーツ

かおと君は新人公演の長の期にして、ラストチャンスを掴みました。
初主演おめでとうございます。

2019年初頭のバウ公演『アンナ・カレーニナ』で主役(美弥るりか)の友人役を務めた、かおと君。

高身長で骨格もしっかりした、ひときわ大柄な男役さん。
太陽のような空気感が、美弥さんの翳りのある色香をより際立たせていました。
正統派の骨太な男役さんですね。

同年夏、梅田芸術劇場『ON THE TOWN』に出演。
メインキャラが少ない演目だったので、色んな役をバイトしてましたね。
ナイトクラブでカラフルな衣装で、陽気にサンバ!とか似合ってたなぁ。

『夢現無双』の新公では、本位田又八(本役:月城かなと)を好演。
『アンナ・カレーニナ』の時に比べて、男役声が出来てきた印象。

シリアスな物語の中で、又八はコメディ要素を担当する貴重なお役。
大筋は本役(月城)さんに則しながら、アドリブ的な受け応えはオリジナリティを加味。
本役同様、人間味あふれる又八でした。

『I AM FROM AUSTRIA』の新公主演という大抜擢は「おお、来たか!」って感じ。

ただ、海外ミュージカルは歌う楽曲数が多く、難曲が多い印象。
大丈夫?!…と思いきや、なんとなんと…オペラ歌手志望だったとは。

スポーツ紙に、「もともとオペラ歌手を目指していたが、高校一年の春、宝塚歌劇を観て」音楽学校を受験。
二度目の挑戦でみごと合格。

新人公演主演を夢見て、「努力が当たり前の世界だから」と、人一倍努力を重ねてきたそうです。

本格的に声楽を学んできた事は間違いない、かおと君。
ジョージ役は数多くのナンバーを歌うため、期待がふくらみます。

そして、ジョージ同様、歌いまくる印象のヒロイン・エマ。

白河りりちゃんは103期生、まだ研3。
中学3年生で受験し、一発合格。
誕生日が3月31日なので、103期生で一番年下。
でも、月組103期の首席です。

『カンパニー/BUDDY』阪急交通社貸切公演で、抽選のお手伝いとして瑠皇りあ君と共に登場した、当時研1のりりちゃん。

芝居・ショーとも、役名も台詞もないモブでしたが、パレードでWトリオを務めていました。

麻乃佳世さん、花總まりさんに連なる、清楚で可憐な古き佳き宝塚ヒロイン・ビジュアル。

2018年『エリザベート』では、侍女として一言、歌いながらの台詞がありました。

…そして、シシィが病院へ慰問に訪れる場にて。
海乃美月演じる入院患者(己を皇后だと思い込んでいるヴィンディッシュ嬢)を敬い慕う少女を演じていました。

この少女、海ちゃんに背中を向けながら、その心理変化と連動していました。
しかも、観る日によって演技が変化していました。
明日海さんと華ちゃんの演技みたい……と、そこは置いておいて。

2019年初頭、『アンナ・カレーニナ』で、役名も台詞もない色んなお役をしていました。

(たしか舞踏会でカップルになって踊ってましたね、かおと君とりりちゃん)

アンカレでは、主演の二人(美弥るりか&海乃美月)が過ごしたイタリアで、『君よ知るや南の国』の影ソロが流れまして。

透明感がまぶしい綺麗な歌声でしたが、プログラムに影ソロの記載がなくて。
劇団に問合せても、「プログラムに記載されている事しか答えられない」との回答。

今はその曲、ダウンロードして聴けます(150円也)←TCAの回し者か?
歌い手は「白河りり」

『君よ知るや南の国』は、ゲーテの長編小説に登場する少女・ミニヨンに焦点を当てたオペラで知られています。

少女ミニヨンは男装して、旅回りの一座で芸を披露しています。
主人公の青年に身分違いの恋心を抱き、儚い命を終える切ないエピソード。

(男装して芸を披露…って、ちょっと宝塚にも通じますね)

……って、あれ?

短いながら、りりちゃん、オペラ歌ってたの?

英かおと君も、白河りりちゃんも、オペラが歌えるの?

『夢現無双』新人公演では、朱実役(本役:叶羽時)を好演したりりちゃん。
滑舌が良く、透明でよく通る綺麗な声。
でも、歌はなかったんですよ。

英かおと君と同じく、その歌声に期待がかかります。

新聞記事によると、かおと君はりりちゃんに
「焦らなくていい」とアドバイスしたそうな。
「一緒に乗り越えていきたい」と語っていました。

新人公演とはいえ、大舞台で大作に挑むことに変わりありません。
ご自分にとっても初めての経験で、大変でしょうに。

長の期であり、上級生として、パートナーとして、りりちゃんはじめ皆を引っ張る役目も担うかおと君。
重責ですが、それすら喜びに変換しそうですね。

どーんと胸を借りたらいいよ、りりちゃん。

かおと君、りりちゃん、あらためて新公初主演おめでとうございます。

▽オペラな新公コンビ楽しみです
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