2019年9月30日(月)宝塚千秋楽から2日が経とうとしています。

宝塚大劇場の千秋楽は「まだ東京がある」という事で、中締めみたいな雰囲気もあります。

『CASANOVA』の時、花野じゅりあさんが退団挨拶で「まだ東京がありますから」とクールに言い放っていた様子が印象的でした。

私は個人的に「東京で!」というフレーズを聴くたび、ほんのり悲しい気持ちになります。

本拠地公演しか観れず、ここでお別れの方も大勢いらっしゃいますし。

東京宝塚劇場は、立地の良さや観客数に比して、席数が(本拠地より)少ないため、チケット激戦。
こと、明日海りお退団公演ともなれば、超プラチナチケットです。

本拠地でさえ、観られなかった人が多勢いらした公演、東京ではまさに幻の薔薇BLUE ROSEと呼びたくなるチケット状況。

「東京で」と気軽に言われても~~(涙)…ですがな…(^◇^;)

そんなこんなで、宝塚千秋楽当日の記憶もだんだん薄れてまいりますが、憶えている限り、書き留めてまいります。
ニュアンスですけどね。

★男役の制服

私は前々から、明日海さんには「退団挨拶で、黒燕尾をお召しになってほしい」と願ってきました。

緑の袴は宝塚の正装ですが、黒燕尾は男役の制服。

元・宙組トップスター朝夏まなとさんが黒燕尾で登場し、同時退団の綺麗どころ(全員娘役)を引き連れて銀橋を渡られる様子は忘れられません。

さすが、元祖チャラ男!(褒めてます)
さすが、はべらかし先輩!(褒めてます)

「明日海さんも、ぜひこれで…!」と夢見てきました。
なるべく先の事としてほしいと思いつつ。

サヨナラショーの後、さおた組長(高翔みず希)が明日海さんのメッセージ(前楽と同じもの)を読み上げ、ふたたび幕が上がり、退団挨拶の場へと移行。

そのとき、明日海さん用と思われる花束が「白くて縁だけピンクのカラーを束ねたもの」と視認した瞬間、「黒燕尾だ」と直感しました。

袴では持ちにくそうな花束ですが、黒燕尾ならサマになります。

予感は現実になり、大階段の頂上に男役の象徴・シンプルな黒燕尾をまとった明日海さんが登場。

宝塚大劇場、夢の大舞台。
最後に立つならば、黒燕尾でしょう。

男役を極めることにこだわり続けた明日海さんにふさわしい、最高のお衣装だと思いました。


★同期のあやちゃん

お花渡しは、組から(次期トップ:柚香光)と、同期から。

89期で同じくトップを張っている、雪組の望海風斗が登場。

雪組はちょうど本拠地でお稽古期間中。
誰しもが絶対に「だいもんだ!」と確信してましたよね。

大きな花束を、どう重ねたら持ちやすいか、何度か試すように重ねては離して、を繰り返す望海さん。

その様子をにこやかに見つめる明日海さん。

望海さんは「次、生まれ変わっても、また一緒にやろうね」と仰ったとか。

同期で、寮の同室で、短期間とはいえ同じ花組生だった明日海さんと望海さん。

どちらも、野口幸作先生のショーで餌食……失敬、愛あふれる「ヅカオタ時代のネタ」を歌に込められたお二人。

望海さんは「天海祐希さんに語りかける日記をつけていたこと」

明日海さんは「宝塚受験を両親に反対され、3日3晩部屋に立てこもって泣きわめき、発熱したこと」

お二人とも熱い…!


▽ダラダラと続きます…
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