2019年3月30日(土)雪組バウホール公演『PR×PRince』観劇感想の続きです。

今更ですが、OGさんも観劇されてました。

劇中、環境破壊を食い止めるべく立ち上げた研究室にて。
同僚に「今日は何の日?」と尋かれた ヴィクトル(永久輝せあ)
「咲妃みゆさんが来てる日」と答えていて、知りました。

ひとこちゃん(永久輝)は、ちぎさん(早霧せいな)トップ時代、5作中4作を新人公演で主演。

ちぎ嫁・みゆちゃんにとって、ひとこちゃんは夫の弟みたいな感じかもしれませんね。

さて、それでは観劇感想。
今日は4月1日。
本日から、2019年度の学年表記と致します。

同じ作品の感想なのに、途中から学年カウントが切り替わって、ごめんなさい。


★潤花(エル/102期・研4)
  
北海道出身ですが、南国の風を感じる潤花ちゃんは、ダンスが得意で天真爛漫な娘役さん。

『凱旋門』新人公演主演でカフェブレイク出演時だったと思うのですが、
「芝居は感覚で演じてきたけれど、考えるようになった」と仰っていました。

新公担当演出家・上田久美子先生に相当絞られたのでしょう。
そのとき相手役を務めた縣千も、つきつめて考えるタイプのようですし。
鍛えられたんでしょうなぁ、潤花ちゃん。

可憐で心優しいエルは、ヴィクトルが立ち上げた研究室のメンバー。
いわゆる理系女子。

加えて、父親から伝授されたカンフーを、ここぞという時に繰り出します。
技を決めたエル、男前! 
凛々しくて、かっこいい。

ヴィクトルのみならず、エルも意外な一面を覗かせる本作、裏テーマは「ギャップ萌え」かもしれません。

そういえば、エルはCASANOVAってるヴィクトルをかっこいいと認めつつ、モジモジ君なヴィクトルを愛してるんですよね。

でも、そのツボわかる気がします……いいよね、メガネ(←そこかよ)

潤花ちゃんの課題は、歌ですね。
地声の音域での歌唱は、スムーズに歌えていました。
裏声歌唱になるや、声量が一気に低下。

音は取れているし、技術面がネックなのでしょう。
適切な指導をして下さる方に師事し、基礎から学ぶことが一番の近道だと思います。
(素人がエラソーにごめんなさい)


★綾凰華(ヴァレンティン/98期・研8)

ペキエノ王国の第二王子。
年上の女性・ダイアナと破局した過去がトラウマとなり、美容命!になったエステ王子。

素顔はバンビのようにラブリーな、あやなちゃん。
舞台化粧だと、クールビューティ。

星組時代『スカーレット・ピンパーネル』新人公演で演じた、マクシミリアン・ロベスピエールの氷の美貌を思い出しました。

星組スカピン新公(2017)で あやなちゃんを観て、なんて綺麗な人だろうと感じたこと、今も忘れられません。

まさか雪組へ来てくれるとは。
さらに、ちさと(縣千)と新公でがっつり組んでくれるとは。

ありがとう、あやなちゃん…!
わたしのために…!(←ちがう、ちがう)

『PR×PRince』に話を戻しましょう。
ヴァレンティンは、美容にこだわっていても不思議じゃない美貌。
あやなちゃんは立ってるだけでスタイリッシュ。

同時に、ちょっと情けなかったり、気障だったり、飄々としていたり、多面的な要素が見え隠れ。
その、どれもこれもが魅力的。

どんな仕草や動きにも、優雅な品が感じられます。
ロイヤルファミリーを演じるにあたり、品は美貌以上に必須な要素ですね。

わちゃわちゃした小芝居も面白くて。
小芝居はあやなちゃんに限らず、全員面白いんですよ。
舞台の隅々まで見逃したくなくて、必死に目を凝らしました。

主演の永久輝さんを引き立てつつ、己もきっちり笑いを取ったり、キラキラ輝いていました。

あやなちゃん自身の持ち味であろう落ち着きが、芯のある人物像を創り上げていましたね。

そんなあやなちゃんだから、3人兄弟のバランサーの役目を果たしていたと思います。


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