か 昨日2019年2月12日、水泳の池江璃花子選手が白血病に罹患したことを発表しました。
その反響の一つが、骨髄バンク登録急増。
一種のブーム状態とはいえ、骨髄バンクに関心を持ち、ドナー登録者が増える事を喜びたいと思います。
今は変更部分もあるかもしれません。
ただ、骨髄提供は移植までに検査や面接などがある事はもちろん、かなり踏み込んだ質問にも回答する必要があります。
諸費用は被移植者負担ですが、検査も問合せも平日昼間なので、仕事や学業を休む必要があったりします。
また、マッチングの連絡が来たら、スピーディに対応せねばなりません。
病気の進行によっては、一刻を争うケースも多いため、当然といえば当然です。
最終同意後は「やっぱりパス…」は許されません。
白血病患者は移植に向けた準備に入る(自らは造血機能を止める)からです。
提供者と被提供者は術後、一度だけ手紙をやりとりできますが、相互の個人情報は伏せられ、その後の交流もありません。
悲しい事ですが、移植を恩に着せて金品を要求する犯罪を防止する為だろうと思います。
これは私個人の考えですが、適合判定通知が来ても、移植に踏み切れないなら、断っても良いと思います。
己の気持ちや身体が最優先です。
無理する事はありません。
ドナー登録しても、適合連絡がくるとは限りません。
むしろ、めったに来ないと思います。
(裏返せば、適合率はそれだけ低いという事)
私自身は20代前半からドナー登録しています。
今まで適合連絡は2回来ましたが、2回とも骨髄提供に至りませんでした。
1回目は渡航歴が厳格化された為、アウト。
マッチング連絡に同封されている詳細なアンケートに回答・返送した結果、アウト判定。
(英国の渡航歴がネックとなりました)
(一歩でも入国したらアウト)
(仮に乗継便で、空港内での移動だけでもアウトでした)
(狂牛病対策で…万一に備えて)
2回目は渡航歴の規定が緩んだものの、私が重病で長期入院中のためアウト。
私は4歳になった早春、鏡を見ていて、ぼんやり思いました。
「今回はこの身体で、シエスタ(仮名)として生まれたけれど、私はどこから来て、どこへ行くんだろう」
今の身体は、たまたま私が借りているもの。
この身体で出来る事があるなら、使って頂こう。
…みたいな感覚でしょうか。
献血や骨髄ドナー登録は、その一環でした。
誰かの助けになりたいけれど、痛い事、怖い事はいやだ…。
それは自然な恐れだし、無理する事はないと思います。
「した方が良いだろうから…」「しなくちゃ…」と考えて、無理する事はありません。
一度は受けてみたものの、最終合意前に不安になって…というケースもあると思います。
コーディネイターや医師にとことん相談し、それでも不安なら、お断りしても良いと思います。
善い事だから、正しい事だから、した方が良い……しなくては。
そんな基準も、努力も、不要です。
怖かったら、無理しなくて良いんです。
誰よりも、自分を大切にしてあげて下さい。
一言で「人助け」と言ってもホント、いろんな形、いろんな方法がありますしね。
それこそ、気持ちだけでも充分だと思います。
私は骨髄バンクの普及説明会に参加し、その場で登録しましたが、説明を聴いた人の9割以上は登録していませんでした。
一度じっくり考えてから…という人も多かったのでしょうね。
そのとき、登録手続きをしてくれた人に
「すごいですね、勇気ありますね」
と言われて、「え??」
その方は骨髄バンクの関係者でしたが、ドナー登録をしていませんでした。
自らは未登録だけど、骨髄バンクの普及や事務手続きという形で貢献している人もいるんですね。
私も登録したものの、提供することなく現在に至ります。
ドナー登録はしていても、「移植提供していない」という点では、ドナー未登録者と一緒です。
…といった私の把握している情報は古いので、変更点もあるかもしれませんが、ご参考まで。
池江璃花子選手が病気になり、公表した意義はとても大きいと思います。
こうして、白血病や骨髄移植について関心を持つ人が増えた事も、その一つ。
18歳の若さで病気と向き合い、オリンピック出場を目指すことを明言した池江選手。
池江璃花子さんのご回復を心よりお祈りいたします。
政府広報:あなたの登録を待っている人がいます(骨髄バンク)
待ってる人の為じゃなくて、自分がしたい事が基準でいいんですよ。
(宝塚ブログなのに、宝塚のこと書いてないわ)
(次回は、花組『CASANOVA』感想かきます)
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