本日 2019年2月22日(金)から、宝塚音楽学校 105期生の文化祭が開幕。
バウホールにて3日間、1日2回公演。

2年間の学びの成果を披露する生徒たち。
胸熱です…!

漫画『かげきしょうじょ!!』でも、ちょうど文化祭です、今。
タイムリーといえば、タイムリー。
ヒロイン(渡辺さらさ、奈良田愛)達は、まだ予科生ですが。

紅華歌劇団のモデル・宝塚歌劇団では、さらさ達と同じ100期生は、4月から研6。
私が生きてる間にさらさ達は無事入団し、トップスターになってくれるのかしら?
ちょっと心配だわ…。

とりあえず、リアル歌劇少女たちを見守りましょうか。

…という訳で、105期生文化祭の感想です。

ご存知の向きも多いと思いますが、念のため基本的な解説を。

文化祭は3部構成。

第1部は日舞、予科生のコーラス、本科生の歌唱(クラシック、ポピュラー)

第2部は演劇。

第3部はダンス。
バレエ、タップ、ジャズ、ヒップホップ等。

演劇のみ、2組に分かれます。
A組・B組、それぞれ異なるキャストで上演。
つまり、Wキャストで役替わり。

どちらのチームに当たるかは、開幕日に発売されるプログラムか、上演回のアナウンスで知る事になります。

今年は、正塚晴彦先生の脚本・演出『黒い風の物語』
圧政に苦しむ人々を救う義賊『黒い風』にまつわる伝説。

それでは第1部から、印象に基づく感想を。
記憶曖昧なので、勘違いしてたら、ごめんなさい。
ご指摘をいただけたら嬉しいです。

日舞は優美。
現代風にアレンジされており、蝶が舞い踊るような振付。
ソロの田坂芽久さんは大人びた容姿と美声の持ち主。

予科生コーラスは爽やか〜〜!
綺麗な声で、柔らかいハーモニー。
心洗われました。

男役さんにスラリとした人が多く、娘役さんも可愛い。
娘役豊作年の予感がしますぞ。

クラシックはオペラ2曲、娘役さんが1曲ずつ歌唱。

ジャコモ・プッチーニ作曲オペラ『ラ・ボエーム』より『私が街を歩くとき』を、上川莉央さん。

ジャコモで、りお。
名前だけで反応しがちですが(←私が)、それはさておき。

鈴木京香みたいな大人びた美人で、完成された娘役歌唱(裏声バリバリのソプラノ)
ビジュアル・歌唱とも、貫禄すら感じる出来上がり感。
22日(金)12時の部では、最後の挨拶も上川さんでした。

フランツ・レハール作曲オペレッタ『メリー・ウィドウ』より『ヴィリアの歌』を、ハーバート真唯さん。
ポピュラー・ヴォーカルでも1曲ソロがあり、更にもう1曲オブリガートも担当。

華やかなビジュアルで、舞台度胸も良さそう。
劇団のイチ推しだと伝わってきました。

ポピュラーはともかく、オペレッタは難易度が高いので、歌が得意な生徒に任せた方が良かったのでは?
その方が、得意分野を披露するチャンスを1人でも多くの生徒に分け与えられます。

ポピュラーヴォーカルは、宝塚作品より13曲を抜粋。

『ムーンライト・ロマンス』は娘役トリオ(土山はる奈、土井山吹、岡部すみれ)が歌い継ぎ。

3名ともビジュアル可愛いし、綺麗な歌声でした。
歌い出しは、土山さん?
最初の人が、特に聴かせてくれた印象です。

『小さな花がひらいた〜もう涙とはおさらばさ』は、倉田美優さんがソロ。
優しい声音で、叙情的に歌いました。
物語を語るような感じでね。

倉田さんを挟み、両脇では歌に合わせた無言劇が繰り広げられました。
男役と娘役がペアを組み、それぞれ泣いたり、ぶーたれたり、仲直りしたり。
可愛い歌の紙芝居のようでした。

『幸せの鐘の鳴る日』は『誰がために鐘は鳴る』より。
男役トリオ(福島優衣、大山瑞稀、葦澤咲)が歌い継ぎ。

3人とも聴かせてくれました。
うち2人は男役声。
頑張ったね〜〜!!

お一人は女声のままでしたが、歌唱力は高いので、男役声をどう構築するかが今後の課題ですね。

『砂漠の黒薔薇』より『君の名を呼べば』は、男女デュエット。

上川莉央さんと、ライス花せりあさんが歌い上げます。
芝居心も感じられました。

…で、この曲が終わり切る前に、次の曲を歌う人が袖から舞台奥へ向かうんですが。

下手袖から、スッと光が現れた

…と錯覚をおぼえるほど、舞台奥の薄暗がりにスターオーラが閃きました。
思わず目が惹き寄せられていました。
誰だろう?…と思うのと同時に、松岡さんだと確信しました。

次曲は『エクスカリバー』より『未来へ』

松岡恵さんのソロから始まり、全員が出てきて壮大なコーラスへ。

松岡恵、想像を軽々と超えたスターオーラを発していました。

『未来へ』を歌う松岡さんは、ショーで一つの場を任された2番手のようでした。

基本は笑顔ですが、歌詞に合わせて短いフレーズながら、スッと笑顔を消す瞬間があるんですね。
笑顔との落差に、ドキッとしました。

眉毛の描き方がプログラムとは異なり、より男性的でかっこよくなっていました。

美貌と笑顔とスターオーラ。

サラブレッドと呼ばれる松岡恵、これは血筋とか関係なく、そういう星の持ち主なのね…と思いました。

素直な声と、安定した歌唱力で聴かせてくれました。

文化祭の感想、つづきます。


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