2019年2月3日(日)中山観音の星祭節分祭へ行ってまいりました。

芸能人ゲストは、宝塚歌劇団月組103期・104期から選抜された8名。

白河りり、淡路ゆりか、瑠皇りあ、まのあ澪、真弘蓮、咲彩いちご、美海そら、夏凪せいあ。

13時の部と15時の部があり、天候不順にも関わらず、大盛況。

ベルサイユならぬ「今日の中山寺は、大変な人ですこと」状態でした。
(アントワネット様も、デュバリー夫人もいませんが)

13時の回は、定刻通りに開始。
15時の回は雨天のため、少し早めにスタート。

どちらの回も入場制限がかけられ、本堂がある敷地に入れない人々が溢れていました。

控えのお堂から出てきた一行が、回向を行い、本堂へと向かいます。

山伏(かな?)の装束姿の男性2名を先頭に、観音様役の白河りりはじめ、福娘に扮した月組生達が飛鳥時代の女官のような姿で登場。

観音様は冠を被り、黄色の衣装。
古代中国では、黄色は高貴な色。
皇帝(黄帝)の色です。
奇しくも、月組カラーでもありますね。

福娘たちは烏帽子(かな?)を被り、緑色の衣装。

そのあとに茶色い裃を羽織った宝塚市長など、地元に縁深い方々が続きます。

本堂ではオーケストラの方々がいて、生演奏で歌唱。

ただし、本堂の観音様に向かって歌を献上するため、月組生達は見物客には背を向けていたそうです。

「そうです」と書いたのは、本堂での歌唱の様子を見ていないから。

では、どこにいたか?…と言うとですね……本堂の両脇に張り出した舞台の下にスタンバイしていました。

追儺の儀式と豆まきを行うのは、両脇に張り出した舞台および回廊で…なのです。
高さは2階くらいかな?
東西に分かれているため、どのジェンヌさんが近くに立たれるかは神のみぞ知る。

13時の部は曇天、15時の部は雨に。 
15時の回は、ジェンヌさん達が立つ舞台には、天幕が張られました。

行事が始まると傘はさせない為、屋根がない処にいる我々衆生は濡れました。

…が、すごい人と熱気で、2月の雨に濡れても、ほとんど寒さを感じませんでした。
(私はそうでした)

近くで、美しいジェンヌさん達を目にしてテンション上がったからでしょうか。

追儺の儀式は、東西両脇に張り出した舞台にて、観音様が邪鬼を祓いました。

赤鬼・黄鬼・青鬼がそれぞれ、貪(とん)・じん(目へんに眞)・痴(ち)を指します。
欲張り、怒りん坊、愚か者…って感じでしょうか。

その邪鬼達が、観音様に諭され、改心します。

諭すというより、大幣を振って戦ってましたけどね、りり観音様。

大幣(おおぬさ)は大麻とも書きます。
神主さんが持ってるような、特殊な折畳み方の紙垂(しで)がついてる、棒を振って応戦してましまた。

鬼が被り物をとると、イケメン登場。
胸の接着テープをぺりりと剥がすと、その下から文字が。

「福」「禄」「寿」という「三徳」とされる文字が、それぞれの鬼の胸に輝きます。

…いや、光ってないけどね。

それから、豆まき。

福豆と三徳豆・二種類の袋が、舞台や回廊からジェンヌさんや関係者から投げられました。

福豆は透明、三徳豆はオレンジの小袋に入っていました。

なんとラッキーな事に、追儺・豆まき共に白河りりちゃんサイド。

しかも、りりちゃんの立ち位置、ほぼジャスト一直線上。

観音様のお導きとしか思えません……ありがとうございます…!!

ほとんど豆を拾わず、懸命に遠くへ豆を投げようと頑張るりりちゃんはじめ、ジェンヌさん達の姿を見上げていました。

他の方々が福豆を授かろうと、手を振ったり、しゃがんだりする中、ひとり棒立ち状態でジェンヌさんを見つめるモアイ像が一体。

劇場でも、節分祭でも、ジェンヌさんの前ではモアイ像になる(≒観察に集中する)体質が発動。

わたしの中の縣千…じゃなくて、シエスタが固まりました。(まんまやん)

福豆をキャッチする人々の中、直立不動のモアイ像…。
ジェンヌさんを怖がらせていなければ良いのですが…。

豆まきが終わると、ジェンヌさんや鬼たちは再び本堂へ。
本堂から、声明(しょうみょう)が聴こえてきました。

本堂から出てくると、来た時と同じように一列になって、回向の行列をつくって控えのお堂へ戻っていきました。

入場から退場まで、おおよそ30分間ほどの一連の行事。
濃密でもあり、あっという間でもあり。

進行はアナウンサー?…と思ったら、追儺式では舞台上のジェンヌさんが担当されていました。

美しく張りのある声。
でも、まだ研2なんだよなぁ。
すごいなぁ。

観音様役のりりちゃんは、吉祥天女のようでした。
衣装もメイクも似合う飛鳥美女。
清楚で気品があり、とても美しかったです。

もちろん、ジェンヌさんたち皆さん、お綺麗でした。
鬼に扮したイケメンには全く目がいかないほど、男役・娘役ともに輝いていました。

熱気あふれると同時に心洗われ、ときめく中山観音の節分祭。
とても楽しかったです。


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