昨日、明日海りおVISAメッセージの話題で、漫画『パタリロ!』と作者の魔夜峰央先生について触れました。

魔夜先生は昔から、自作にちょこちょこ宝塚ネタ(…というか、麻実れい様ネタ)を投入。

『パタリロ!』と『翔んで埼玉』のおかげで、麻実れい様を認識したと言っても過言ではありません。

それ以前も、関西テレビ『花の指定席』等で宝塚は観てましたが、しっかり個体認識し、興味をもったタカラジェンヌは麻実れい様でした。

『翔んで埼玉』は、『月曜から夜更かし』で取り上げられ、再注目され、GACKTと二階堂ふみ主演で実写映画化まで。
GACKTが、帰国子女で眉目秀麗な主人公「麗・麻実」を演じるのですね。

魔夜先生は、麻実れい雪組トップスターお披露目公演『青き薔薇の軍神(マルス)』で宝塚初観劇。
以来、宝塚(というか、麻実れい)のファンになられたそうです。

『青き薔薇の軍神』の原作は、木原敏江先生の漫画『アンジェリク』シリーズの一作。
木原先生も、魔夜先生も、白泉社の雑誌に連載をお持ちでしたし、最初はお仕事繋がりのお付き合いとして観劇されたのかもしれませんね。

のちに、当時の『歌劇』でターコさん(麻実れい)と対談。
舞台姿のみならず、麻実さんのお人柄にもいたく心酔されたそうです。

魔夜先生のおかげで、私の中で「麻実れい=絶世の美形・麗人」が強烈インプット。

しかしながら、在団中は間に合わず。
退団後、麻実さんの男役姿を観ることが叶いました。

それが、『ハムレット』(1995、1997、1998年上演)

主人公・苦悩する青年ハムレットを麻実れいが演じる他は、ごく普通の商業演劇。

男性の役は、男性の俳優が演じました。
でも、どの男性より素敵だったんですよ…。
麻実さん(演じるハムレット)が。
男装の麗人ではなく、男優さんでした。

当時、麻実さんはすでに40代半ば。
すらりと高身長は在団中と変わりませんが、ボディラインは女性的でグラマラスでした。

それでも、男性に見えたのは、演技力と発声、身のこなし、そして空気感。
発する空気がもう、苦悩する青年でしかありませんでした。

宝塚の男役は、長い時間を掛けて『本物の男性以上の男らしさ・カッコよさ』を追究します。
それを改めて、目の当たりにした思いがしました。

このハムレット役で、麻実さんは1996年 第3回読売演劇大賞で、最優秀女優賞を受賞。
最優秀男優賞の方がしっくり来るような気がします、いまだに。

在団中に麻実さんの男役を観ていたら、間違いなく骨抜きにされていたでしょう。


▽ブログ村さんのいいね
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村