2018年3月25日(日)花組『ポーの一族』東京公演が千秋楽を迎えました。

1月1日に初日の幕を開け、約3ヶ月弱の会期を無事に終えた花組生はじめ、劇団スタッフの皆様、おめでとうございます。

小池修一郎先生と萩尾望都先生にとっては、念願の舞台化のご成功、本当におめでとうございます。

「生きている内には観られないかもしれないな。その時は霊魂になって観に来よう」

という意味のコメントを、プログラムに寄せておられた萩尾先生。
茶目っ気を振りかけ、笑いに変えていらっしゃいましたが、切実な想いが秘められているお言葉だと感じました。

おそらく、こんなにも原作者と脚本・演出担当者の想いが込められた作品は、そうそうなかったと思います。

その想いを受けとめ、全身全霊をこめて三次元化した花組生たち。
花組生を支えた、スタッフの皆さん。

明日海りおがピックアップされがちですし、まず明日海ありきの舞台化でしたが、その実現に関与した全ての方々が一人欠けても、今回の奇跡は生まれなかったでしょう。


それでは、映画館中継ではありますが、千秋楽の思い出しメモをつらつらと。

曖昧な記憶によるものですので、正確なところはスカイステージのニュース映像にてご確認下さい。
(私は電波障害でスカステを受信できないため、曖昧な記憶を書き捨ててます、ごめんなさい)

書きたい事はたくさんあるのに、胸が一杯で書けない…。

まずは印象に残ってることから、順不同に。
科白はニュアンスです。
記憶違いがありましたら、ご容赦ねがいます。


「それでは、明日海りおがご挨拶さしあげます」

卒業生たちのご挨拶がおわり、高翔組長のアナウンスを受け、前へと歩み出した明日海さん。

明日海さんは、最初から涙うるうる。
これは珍しいこと。

だんだん感極まって…は今までもありましたが、最初から、鼻をすすりあがる明日海さんは初めてかもしれません。
少なくとも、私は初めて拝見しました。

退団者のご挨拶、中でもナガさん(飛鳥裕)のご挨拶にグッと来られた事も一因でしょうか。

雪組と月組(←明日海りお組替後)を経て、それまで無縁だった花組での退団。
恐縮しきりな飛鳥さんの謙虚なご挨拶に、ひときわ大きな拍手が寄せられました。

スクリーン越しに、鳴り止まない盛大な拍手を聴きながら、「花組ファンやるな!」と誇らしく思っておりましたよ。

飛鳥さんにとって、花組は最後に深い御縁が生まれた、思い出深い組になったと思います。

千秋楽恒例の『花組ポーズ』が今回ありませんでした。

それはもしかしたら、飛鳥さんへのご配慮かな…と。

「THE 花組!」を押し出さず、専科も花組生も等しく「歌劇団の生徒」として送り出そう…という気配りなのかな…と。

そして、「一緒に『ポーの一族』を創った仲間だよ」

いうなれば、「ポーの一族ファミリー」

その点を強調するためにも、敢えて「花組ポーズ」は封印したのかな…と。


正直、惜しい気持ちはありました。
もうあと何回、明日海りおの花組ポーズを見られるか、わかりません。

ですが同時に、柔らかな思いやりを、さりげなく注ぐ明日海さんを、ファンの一人として誇らしく思います。

また、そのおかげで、幕前にカニさん歩きで現れる、というレアな明日海さんを拝見できました。

「ここに出てくるのは、(月組から花組へ移った時の、月組最後の)組替挨拶の時以来」

明日海さん、照れ笑いを見せながら。

そうですね、幕前に出てくるご挨拶は、退団公演の千秋楽まで見られないと思っていましたよ。

幕前の狭い場所で、大羽根を背負いながら、ソロソロとにじり歩く明日海さん。

レアで可愛い明日海さんを見られたのは、ナガさんはじめ、ポーの一族ファミリーのおかげですね。

ごっつぁんです!!


それでは、続きはまたのちほど…。


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