2月18日(日)104期生の文化祭を観覧してまいりました。
 
当ててくれた友人に感謝です。
ありがとうございます。
(私自身は落選しまくりです…)
 
文化祭はバウホールにて、2月開催。
土日の2日間でしたが、今年から金土日の3日間に。
来年は、さらに延ばしたほうがいいんじゃないかな。
 
3部構成で、途中休憩が15分ずつ入ります。
 
第1部は日舞と歌唱(約30分)
黒い着物に緑袴の正装で、本科生総出の日舞(歌唱担当7名を含む)
予科生コーラス(2曲)を挟み、本科生のクラシック歌唱(オペラ)、ポピュラー歌唱(宝塚主題歌集)
 
第2部は演劇(約30分)
谷正純先生の書き下ろしストレートプレイ『MILKY WAY』
恋愛要素なしの、お家騒動と男の友情モノ。
 
第3部はダンスが7場(約25分)
タップ、クラシックバレエ、コンテンポラリー、ヒップホップ、スーツ系群舞など。 
 
ざっくりした全体的な感想としては、娘役豊作年かな、と。
宝塚音楽学校に合格した時点で容姿レベルが相当高いのに、可愛い人や美人だらけ。
男役さんも素敵でした。
目が足りない状態。
 
その中でも、特に印象に残った生徒さんをざっくりピックアップ。
現時点では本名なので、憚られる気もしつつ…。
 
 
★森  羽龍(娘役)
 
男役の芸名みたいなお名前ですが、小柄で華奢な娘役さん。
 
歌唱は、娘役さん二人で歌う場に登場。
柔らかく穏やかな声質と、確かな音程で聴かせます。
ソロは耳に優しく、ややスモーキーな落ち着いた声質。
デュエットでは相手の声を立て、主張しすぎない声ですね。
 
演劇では、ヒロイン格に抜擢。
主人公の下の妹・シャルロッテ役(Aチーム)
愛らしく忍耐強い姫君を好演。
 
ヒップホップ(プログラムではジャズダンスと記載)の場で、男役勢に混ざり、少数派の娘役の一人。
ダンスが超カッコイイ。
踊ってる時は、全身バネ!
一番後方で座り、カウントを取ってる時も、その姿が舞台の誰より男前。
こんなところ、少しちゃぴ(愛希れいか)と重なります。
将来が楽しみな娘役さんです。
 
 
★平竹沙弥音(娘役)
 
演劇で、上の妹・ドロテア役(Aチーム)
ちょっと意地悪な姫君を、勝気で華やかに演じました。
可憐なシャルロッテ(森羽龍)とのコントラストをくっきり打ち出した、美しきヒール。
声も滑舌も良く、台詞も聴き取りやすかったです。
 
 
★石山弘華(男役)
 
霧矢大夢と桜木みなとを足して2で割ったような、ノーブルな顔立ち。
男役としてはやや小柄かもしれませんが、ダンスで娘役をリフトしたり、ホールドしたりは安定。
明日海さんと同じく、力持ちなのでしょうか?
 
貴族的なロイヤルな雰囲気は、忠実な近衛士官・ニクラウスにぴったりでした(演劇Bチーム)
 
ダンスの時、プッと頬を膨らませる表情をなぜか頻発。
研2までの縣千のようでした。
縣くんもよく頬をふくらませてましたよ。
研3以降は見なくなりましたが。
石山さんも縣くんも、表情のバリエーションを工夫しての事かと推察しています。
 
 
★吉村里紗(男役)
 
演劇『MILKY WAY』で主演。
ザクセン王国の妾腹の皇子・カイ役に抜擢(Bチーム)
 
主演するだけあり、端正で、華があります。
なんとなくですが、天華えまに似てるような気がしました。
顔がそっくりというより、系列として。
 
(正室腹の弟妹のさしがねで)皇位継承権を剥奪され、人里離れたボロ屋敷で一人、食べる物もなく…という生活。
カウチに寝そべるライフスタイルですが、誰か訪ねてくると、とっさに剣の柄に手をかける仕草に、色々仕込まれてるんだな…と思わせたり。 
 
育ちの良いお坊っちゃまであり、窮しても誇りを持ち続ける君子であり、素直な若者でもあるカイを好演。
ダンスは元気一杯でした。
 
 
★石田日向子(男役)
 
演劇で、カイのボロ屋敷に忍び込む泥棒・ザック役を熱演(Aチーム)
良い意味で浮きそうなほど、お芝居が巧く、滑舌も明瞭。
18日マチネで、最後の代表挨拶を任されました。
 
 
★守  絵衣実(男役)
 
演劇で、主役カイを射止めたもう一人の生徒(Aチーム)
始まった時は、主演を任されたにしては、台詞回しも演技も抑揚があまりなく感じられました。
…が、浮世離れした、鷹揚な空気感が漂っていて。
ザックが口にする、
『何とかしてやりたくなる』
『お前といると、何だか幸せ』
という意味の台詞が生きてきました。
 
 
★山田絵莉香(男役)
 
演劇でザック役を好演(Bチーム)
細かいニュアンスまで表現する、若き芝居巧者。
ラストはカウチに寝転がり、被った毛布を微かに震わせ、中で泣いてるんだな…と。
顔で笑って、心で泣いて的な状況を、わかりやすく伝えていました。
 
声に特徴があり、声だけでもキャラが立ってます。
男役声にしようと頑張ってるためか、やや喉が詰まった発声になりがちなような…?
まだ下級生ですし、焦らず無理なく、声を創ってほしいですね。
 
 
★林真由と林真由(娘役)
 
なんと、全くの同姓同名…!
プログラムには『林真由(奈良)』という風に、出身地で区別してました。
 
 
以上、とりいそぎの感想でした。 
娘役豊作年と書きながら、演劇が男役メインのためか、個別感想となると、男役さん多めになりました。
 
また、上記はあくまでも、私の印象に残った生徒さん達。
この他にも、おそらく劇団イチ押しと思われる生徒もいました。
綺麗で上手な方でしたよ。
 
予科生コーラスは、105期生。 
注目の松岡恵嬢は、端正で目を惹きました。
注目度もプレッシャーも凄いと思いますが、舞台や受付に立つ姿には変な気負いも感じられず、ニュートラル。
良い意味での大物感が漂っていました。
 
名前がわからないけれど、純朴で可憐な風情の、小柄な娘役さんがいて。
松岡さんと並び、すみれ募金で見かけた時から気になる存在。
 
105期は、男役もできそうな高身長の娘役さんの割合が高いような気がしました。
 
プログラム販売や、本科生の初舞台公演(星組・ANOTHER WORLD)フライヤー配布などで、予科生が表に出てくる機会でもありますね。
 
壁に身体を沿わせ、階段を昇降する姿に「音楽学校の生徒さんだ…!」というリアリティを感じました。
 
某花組トップさんが『ポーの一族』東京初日挨拶で、
「首都に乗り込み、緊張3割増し」
なる名言を残したそうですね。
(さすが明日海さん、期待を裏切らないぜ…!)
 
日本の首都は東京ですが、ジェンヌとヅカオタの首都は宝塚なんだな…と改めて感じた一日でした。
 
 
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