本日は、ちぎみゆ(早霧せいな&咲妃みゆ)が宝塚を卒業する日です。
ライブビューイング落選で在宅してますが、これはこれで良かったのかも。
夏風邪を引いたのか、咳き込みやすく、もし劇場や映画館にいたら、ご迷惑をかけたかもしれません。
…そんな訳で、朝から『タカラヅカCAFE BREAK』を視聴。
神戸サンテレビは、ちょうど今日が咲妃みゆ登場回。
朝から、みゆちゃん。
幸せな1日の始まりです。
先日、「ちゃぴ(愛希れいか)はタカラヅカの宝物」と書きました。
咲妃みゆは、宝塚史上稀有な「理想的な娘役」だと思います。
同時に、恐るべき逸材だと。
咲妃みゆは相手役が誰であれピタリとはまるピースのように、自然に隣に収まる娘役でした。
よく「相手を選ばない」と表現しますね。
まさに、相手を選ばない娘役…しかも、アゲマンの…だと思います。
同時に、北島マヤのような憑依型演者であるがゆえに、下手をすれば相手を喰いかねない表現者。
咲妃みゆの凄さは、相手役を喰ったり、舞台を支配する事なく、ひたすら作品世界を盛り上げる方向へのみチカラを振り向けられること。
彼女ほどの表現者であれば、無意識に舞台を支配しても不思議ではないのに、決してそうはならない。
むしろ、「相手役に寄り添う」正統派の娘役(の役割)を全うしました。
明日海りおの代表作『春の雪』
傑作として知られる、北翔海莉主演『メリー・ウィドウ』
バウ作品では異例の再演と東上公演に繋がった、珠城りょう主演『月雲の皇子』
すべからく、相手役を咲妃みゆが務めました。
どの作品でも、ヒロインとして艶やかな存在感を放ちながら、主演男役をしっかり支え切りました。
個人的に、明日海りおと組んだ作品を、もっと観てみたかった気がします。
驚くほど繊細な表現を、技術だけでなく感性も研ぎ澄まして演じ切れる表現者は、そうそういないでしょう。
主演二人がそんな異空間に、同次元で存在するなんて。
奇跡のような配役だったと、あらためて感じます。
娘役の範疇を軽々と飛び越えていく、ちゃぴ。
対照的に、娘役の枠に留まる事にこだわった(ように見えた)ゆうみちゃん。
どちらも、本当に素晴らしい才能を持った表現者だと思います。
宝塚の娘役は、男役とは異なる「在り方」を求められます。
相手役や周囲、それこそ全てに目配りした上で「バランス」を求められると申しますか…。
いっそ、その縛りを乗り越え、独自の存在を打ち立てた愛希れいか。
絶妙なバランス感覚を発揮した咲妃みゆ。
この2人の共通点は、素晴らしい才能を惜しみなく伸びやかに生かせている事。
そして、彼女達が組んでいる相手役の度量が大きいこと。
早霧せいな、珠城りょう。
ちぎさんは流麗なダンサーで、繊細な演技力があります。
ただ、歌唱力はやや弱いかもしれません。
珠城りょうは各分野で標準以上の力量を備えています。
ただ、突出した何かは、咄嗟に思いつきませんが……ガタイ?
確かに、あの骨格は素晴らしいよね…!
早霧せいな、珠城りょう。
彼らは「組子の魅力・得意分野・長所」を見抜き、認め、率先して生かそうとする姿勢が見受けられます。
しかも、心から嬉しそうに褒めたり、感謝したりする訳ですよ。
トップさんが認め、褒め、感謝までしてくれる。
そんなの、組子たちは発奮するに決まってますよね。
他者の魅力や長所…それが己の能力を凌駕するものであっても…を、素直に認める事ができる。
それが出来るのは、度量が広く深いからこそ。
高いポテンシャルを秘めた嫁。
その嫁の頭を抑えるどころか、自由に羽ばたかせ、動じない旦那。
技術面では、嫁や2番手以下の下級生の方が超えている箇所があったとしても。
各自の強みを生かすことを優先し、その成長を喜ぶトップさん。
人としての器の大きさ、懐の深さを感じます。
組全体のことを考え、下級生が安心して、のびのびと活躍できる場を、空気をつくる。
(月組の珠城さんの場合、彼より上級生も多い環境ですので、『上・下級生とも』がより正確ですね)
それがトップの役割の一つだと、ちぎさんも、りょう君も理解し、実践しているのでしょう。
その度量の大きさが伝わり、嫁も旦那に惚れ直すのでしょうね。
このトップとしての姿勢は、まぁ様(朝夏まなと)にも強く感じます。
下級生達に慕われ、嫁(実咲凜音)にも惚れ込まれてましたよね。
みゆちゃんほどの逸材が、入団からわずか7年4ヶ月弱で宝塚を去る……本当に惜しまれてなりません。
同時に、美しい夢をパーフェクトに閉じようとしてくれる、咲妃みゆの娘役魂に敬意を表します。
早霧せいなと咲妃みゆ。
宝塚でも、極めて魅力的なトップコンビ。
ご卒業おめでとうございます。
…と言葉にすると、胸がギュッとなりました。
ちぎみゆの存在は、私にとっても大きかったんだなぁ…。