本日2月5日(日)は花組『雪華抄/金色の砂漠』東京千秋楽でした。

花組トップ娘役・花乃まりあ退団公演最終日でもあります。

宝塚友の会が一瞬、親友になってくれて、東京宝塚劇場での観劇が叶いました。
この巡り合わせに感謝します。

日本・台湾・香港の映画館にも中継されますが、中継には映らないかもしれない箇所を交え、主に明日海さんと退団者に特化したレポートをしたいと思います。

科白はニュアンスですし、記憶の誤りがありましたら、お許し下さい。
お気づきの事がありましたら、ご教示下さいませ。


★退団者挨拶を見守る明日海りお

退団者挨拶の順番は、桜花りな(98期)、冴華りおな(94期)、花乃まりあ(96期)

階段を降りて来るオカリナちゃんを、じっと見上げる明日海さん。
神妙な顔で見守りつつ、やがて口角を上げた微笑をみせる明日海さん。
オカリナちゃんが頭を下げると、明日海さんも視線を下げていました。

冴華さんの時は、階段を下りる姿を見守るうち、胸に込み上げたらしく。
顔と目を上向け、唇を真一文字に結び、ぐっと涙を堪えてました。
冴華さんが頭を下げると、明日海さんも視線を下げ、一緒に目礼。
最後は、口角を上げて微笑。

花乃さんがコールされ、大階段の上に姿を現した時、明日海さんは表情を消しました。
階段を降りて来る花乃ちゃん。
凪いだ表情で、花乃さんをじっと見守り続ける明日海さん。
花乃さんが頭を下げると、共に視線を下げ、目礼。

「組からのお花」は、明日海さんから。
花乃ちゃんの前にスッと立つと、瞳をクリンと大きく開き、ちょっとおどけた笑顔でアイコンタクト。
明日海さんがこんな大袈裟な…わざとらしい程おどけた表情を、オフィシャルな場で見せるのは珍しいですね。

明日海さんはサクッと組からの花を渡すと、定位置に戻りました。
次いで、同期からのお花を渡される花乃ちゃん。

その様子を見守り……つまり、花乃ちゃんの視線が己から逸れてから。
明日海さんは鼻から大きく息を吸い込み、深呼吸していました。

深呼吸って、どんな時にしますか?
気持ちを整えるとき。
泣きそうになって、堪えるとき。
しますよね?……深呼吸。

花乃さんを見つめる明日海さんの瞳は潤んでいました。


★トップスター挨拶

徒然なるままに、明日海りお面白語録、まいります。
記憶の混乱がありましたら、ごめんなさい。


★土俵入り

日々、舞台に真摯に取り組む明日海さん。
しかし、舞台に励むタカラジェンヌというより、土俵入りに臨む力士のような心境だそうです。
ご自身の横っ腹をポーンと叩かれたり。

明日海 「あっ、でも、土俵入りした事はないんですが」

そりゃそーだよ!
…てか、そこですか?! 


★雨が降る場所

何週間も前から、千秋楽は雨だろうと予測していた明日海さん。
ところが、予想に反して、

明日海 「降ってませんね。もしかしたら、(終演後)外に出たら降ってるかもしれませんが」

花乃ちゃんを見やり、手で示しながら、

明日海 「強力な雨女…いえ、雨姫がいるのに、何故だろう?…と」

と、くだけた調子の明日海さん。
嬉しそうな花乃ちゃん。
思えば、宝塚千秋楽は大雨でした。
明日海さんは、東京千秋楽に雨が降らなかった原因を考え、答えを見つけたそうです。

明日海 「…で、考えてみたのですが…雨が降る場所が違うんだな、と」

では、どこで降ってるんですか、明日海さん?

明日海 「お客様の心の中と、私のここ…ほっぺたに…」

思わず、泣き笑いになる明日海さんでした。


★約束の言葉

明日海 「花乃とは2年コンビを組んで参りましたが、私なんかの相手役をよく務めてくれました」

明日海 「花乃ちゃんの成長に、ギャフン!です」

「千秋楽には、私に『参りました』と言わせるくらい成長と進化を遂げてくれるだろう」とおっしゃってましたね、明日海さん。

明日海 「そして努力に、アッパレ!です」

亭主関白で照れ屋の日本男児・明日海りお。
最大級の褒め言葉。
最上級の愛の告白だと思います。


★あなただけ見つめてる

退団者だけでの銀橋渡り。
花乃さん、冴華さん、桜花さんの順に進んできます。

明日海さんらは舞台から手拍子を送り、三人を見守っていました。
舞台側の明日海さんの目の前に花乃さんが来た時、明日海さんは花乃さんを見つめました。

目の前に来た人を、順々に見つめるのかな…と思いきや。
明日海さんは、ずっと花乃さんの姿を目で追っていました。


★泣き真似のふり…?

花乃ちゃんの前で、泣き崩れかけた明日海さん。
驚いて寄り添いかけた花乃ちゃんに、顔を上げて「なーんてね」と泣き真似ベロンの明日海さん。

あれ…もしかして、泣き真似のふりをしたのかもしれないな…なんて。

もし、本当に泣き真似だとしても、そんな風に悪ふざけできる仲になってたんですね。
ギィとタルハーミネみたい……本当に。


★お前を愛しているわ

退団者と明日海さんだけで再登場のカーテンコール。

明日海 「では、一人ずつ…」と言いかけたところで、観客の一人が何か叫ぶも、なんと言ったか聞き取れず。
舞台上の明日海さんらも「???」

「??」ながら、声のした方へ御礼の会釈をするトップコンビでした。
礼儀正しい夫唱婦随です。

仕切り直して、一人ずつコメント。

桜花 「遠くから見ても、近くで見ても…」

前回、「遠くから見ても、近くで見ても、明日海さんは美しいです」と挨拶したオカリナちゃん。
またもや?!…と身構える明日海さんでしたが、

桜花 「…入ってみても、宝塚は最高です!」

なるほど!  うまい!
会場も、明日海さんも、拍手喝采。

冴華 「これしかありません! 花組大好き!!」

宝塚というより花組に入りたかったという冴華さん。
渾身の一言でした。

花乃 「告白してもいいですか?」

またもや、ビクつく明日海さん。
そんな自意識過剰男子みたいな反応しないの。

花乃ちゃんの告白は、皆さんに対して。
劇場にいる皆さん、中継をご覧の皆さん、花組の皆さん、そして明日海さんへ。

花乃 「お前を愛しているわ!」

お見事!
スパッと一言でキメました。

明日海さんは照れ隠しでしょうね、感情抑えめで拍手。
素直に喜びを出さない系リアル男子な反応。
照れ屋さんなんだから。


★花組最高

4度目位かな?のカーテンコール。

明日海 「皆様、お立ち頂いて、ありがとうございます。それでは…」

…と、恒例の花組ボーズの流れへ。
明日海さんは「花組最高」の掛け声を花乃ちゃんへ振ります。

明日海 「最後の花組最高、やっとく?」

ところが、花乃ちゃんから提案が。

花乃 「冴華さんに『花組最高』と仰って頂いては…」

花組大好き・冴華さんへ粋な計らい。

花乃ちゃんの配慮を、明日海さんは了承するも、「花組最高」に関する説明は花乃さんにするように指示。 
多分、明日海さんは明日海さんで、花乃ちゃんに最後の思い出を…と思っていたのでしょう。

花乃ちゃんが説明し、冴華さんが号令をかける花組ボーズ。
いつも通り、大きく足を開き、キメキメの明日海さん。
「男役さんの『花組最高!』はさすがカッコイイ」と褒める事も忘れない明日海さんでした。


★Only you

そういえば、お気づきでしょうか?
いつもは退団者全員にコメントする明日海さんが、今日は花乃さんの事しか触れなかった事を。

外に見せてるよりずっと、心の中は花乃ちゃんで占められていたんですね…。
宝塚千秋楽は「まだ東京公演がある」と余裕があったんですね。

千秋楽の明日海さんは、花乃ちゃんの彼氏としての顔を解禁してくれました。
ごちそうさま。


★最後に

宝塚千秋楽レポートを書いた時、花乃さんファンから「ツイッターへの転載希望」を頂きました。
今回も、もしご希望があれば、どうぞシェアなさって下さい。

本レポートは、花乃さんを愛する方々、明日海さんを愛する方々、冴華さんを愛する方々、桜花さんを愛する方々、花組生を愛する方々に捧げます。

最後までお読み下さって、ありがとうございました。
 
 
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