おはようございます。
この土日は、東京に来ています。

花組さん『雪華抄/金色の砂漠』もいよいよ最終日。

宝塚初日から3ヶ月。
東京公演は、この土日が初めてですが、土曜のマチネを観てビックリ。

ただ、ただ、圧倒されました。
宝塚初日に感じた食い足りなさを憶えているだけに、

「……なに、これ……なに、コレ……なに、これえぇぇぇ〜〜〜?!」

私は何を観ているのだろうか……。

宝塚初日・2日目をご覧になられた方は特に、東京公演を観たら驚くはず。
(3日目から、上田久美子先生怒濤のダメ出し成果が現れてまいります)

宝塚千秋楽の時点で、私は満足してました。
充分ええもん観せてもろたな、と。

2月4日(土)のマチネ観終わって。
打ちのめされました。

助けて。
本当に助けて。
もうね……こんなの暴力。
美と感動の暴力だろ……!

なぶり殺されました。
原田諒先生と上田久美子先生と花組に。

マチネ観終わって、そのままホテルに戻りたかった。
……もうね、泣くの通り越して、抜け殻となって横たわりたい。
そんな気分でした。

『雪華抄』は宝塚初日から完成度高かったけど、安珍・清姫のちょっとした台詞回しさえ変化。

絶妙。
絶妙としか言いようがない。

こうして聴き比べると、宝塚ではクサさが残ってたのね。
明日海さんも、花乃ちゃんも。

今は……芝居なのに、芝居してないのよ。
明日海さんも、花乃ちゃんも。

これはもしかしたら、『金色の砂漠』の変化が、『雪華抄』の芝居部分にも変化をもたらしたのかもしれませんね。 

七夕の鳳月杏&桜咲彩花、芹香斗亜&仙名彩世も、さらに雰囲気が良くなりました。
こちらも、もともと充分良かったんですが。

音くり寿の影ソロ、和海しょうのソロも、抑制の効いた表現と美声のマッチングが見事。

そうだ……そうだよ。
全般的に、抑制が効いてるんだ。

舞台は映像と異なり、クローズアップができません。
なので、後ろの観客にもわかるよう、台詞や表情など…表現を誇張せざるを得ません。 

花組の『雪華抄は、表現に抑制を効かせることで、日本的な美しさをより自然に生かし、花開かせました。

『金色の砂漠』も、表現がより自然になっています。
ギィも、タルハーミネも。
ジャーも、ビルマーヤも。
ジャハンギール、アムダリヤ、テオドロス、ピピ、ゴラーズ、ブリー……主要登場人物は特にわかりやすいかも。
全般的に…全員が上がって来てる感じ。

ギィ、タルハーミネ、アムダリヤは特に矛盾が多い感情を抱えています。
でも、全員の割りなき気持ち…心情が、なんだかわかる気がして。
違和感も、引っ掛かりもなく、沁み込んで来ました。

あ、でも、これは私はそう感じるだけで、「訳わかんねぇよ」と感じた方もいらっしゃると思います。
個人による感じ方の違いはありますから。

それでは、最終日を味わってまいります。
 
 
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