花組の2017年唯一の大劇場公演『邪馬台国の風』について、ですが。

古代国家が舞台ってことで、花担以外の友人達が男役陣の髪型を心配?してくれまして。

「頭の両脇に、納豆つけるの?」とか。
「ひょうたんつけるの?」とか。

……いや……まぁ……たしかに。
納豆も、ひょうたんも、確かに形が似てますね。
その比喩と発想に、笑いを抑えるのに必死でした。

納豆もどき、ひょうたんもどきの髪型は「みずら」と申します。

漢字は「角髪」がメジャーかな?
(みずらって言葉はマイナーですが)
「美豆良」と書く事もあります。

納豆…じゃなくて、みずらは古代の男性の髪型。
大陸(中国)の影響で、成人男子が冠を被るようになると、少年だけの髪型になりました。

2015年花組『新源氏物語』で、光源氏(明日海りお)が藤壺女御との出会いを回想する際、
「まだ、みずらを結っていた少年の頃」
と言ってましたね。
平安時代は「みずらを結っていた」=「まだ幼い少年時代」を指しました。

みずらは「耳に連なる」という意味だそう。
また、「美面」と書く事もあるとか……って、えぇえ?!
美しい面……つまり、美しい顔。
それ、みりりんの事ですよね…!?

中村暁先生、そこまでお考えの上で、古代の設定に?!
深い……深いです……!!
(……無理矢理こじつけました、ごめんなさい)

「美」は美称で、他者を褒めたり、上品にあらわす時に使う…とすれば、「美面」は「綺麗な顔」というより、「ご尊顔」といった言い方に近いのかな?

時代考証を踏まえ、明日海さんはじめ、花組男役陣はみずらを結う事になるでしょう。
そこは宝塚だから、きっと美しく仕上げてくると思います。

…そう、時代考証。
時代考証を踏まえた結果、みりおちゃんは結わないかもしれません。
みずらを。

みずらは、王族や貴族の男性の髪型。
下々の一兵卒も結えるのでしょうか?

ちなみに、下の絵は山岸凉子著『日出処の天子』
向かって左が蘇我毛人(蝦夷)、右が厩戸皇子(聖徳太子)

同じみずらでも、厩戸皇子と毛人では結い方が違いますね。

日出処の天子

皇子は低い位置で、お下げ髪にしてますね。

毛人は、皇子より髪を高い位置で結ってます。

位が高い人…貴人は、低めの位置で結うそうです。

……と、解説してみたものの。
すっかり、納豆だの瓢箪だのが思い浮かんで仕方ない。


ところで、雪組『ケイレブ・ハント』初日開幕おめでとうございます。
マイ初日は、もう少し先ですが、そこからは毎週通う事になりそうです。
…花組のために節約モードに入ったのですが、気がつけば…。

…息子の晴れ姿、見ておかなきゃですよね。(苦し紛れ)

縣千くんは.、本公演では探偵事務所の雑用係トレバーを。
新公ではカズノ・ハマー(本役・彩風咲奈)を演じます。

ちさと〜、ちばりよ〜〜。



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