2014年11月15日(土)甲南女子大学主催・宝塚歌劇講座(特別市民講座)最終回は、鳳蘭様が降臨。

まさに降臨でした。
鳳蘭さんがあらわれた瞬間、舞台照明がさらに明るくなったように感じました。
伝説のトップスターの圧倒的オーラを浴び、トーク&ミニコンサートの1時間半、耳目を奪われていました。

もうお孫さんもいらっしゃるお歳で、芸能生活50年とのこと。
そういう事を仰らなければ、50代位にしか見えません。
お姉様とお呼びしていいですか?
…いやいやいや、そんな馴れ馴れしすぎます、反省!

「今の時代、Twitterとかですぐ色々拡がっちゃうでしょ」と仰ってました。
笑いながらではありますが、背筋が伸びました。

その場の雰囲気では軽く流せることが、言葉だけを切り取ると、違うニュアンスや意味に取られることもあります。

そういう「言葉の怖さ」を心に留めながら、鳳蘭さんの魅惑のトークを一部再現していきたいと思います。
面白いのみならず、心に沁みる事も仰ってて。
鳳さんの魅力に触れさせていただきました。

鳳蘭さんのトークを引き出すお相手は、元スポニチ記者で現・甲南女子大講師の薮下哲司氏。
でも、ほとんど鳳さんが一人でどんどん話を進めて下さいました。
(薮下先生も、ファンが聴きたいポイントを適宜、質問して下さいました)

薮下先生が、「開学50周年の甲南女子大学と同じく、芸能生活50周年の鳳蘭さん」と紹介するや、掛けていた椅子にズルッとずっこける鳳さん。
「言うてもうたー! 歳ばれるやーん。 言わへんかったら、わからんのに~」

予想をはるかに超えたナイスキャラ、ナイストーク炸裂!
現役時代に、大劇場でお会いしてたら、面白さとかっこ良さで悩殺されてたんでしょう。
(樹里咲穂さん、紅ゆずるさんには、鳳蘭トークDNAが受け継がれている…と思いました)

当日の服装は、ゆるやかシルエットのシルバーのパンツスーツ。
中のトップスは黒。
パンツを選ぶところに、元・男役トップスターの配慮を感じました。

背がすらりと高く、今の長身化したジェンヌさんの中に混ざっても、高い方ではないでしょうか。
骨格が…肩幅が…!
(朝夏さん、真風さん、芹香さん達に受け継がれる男前骨格DNA…!)

鳳さんは、宝塚歌劇を一度も観たことがないまま、お友達に誘われて受験されたそう。
音楽学校に入られてから、初めて歌劇を鑑賞し(生徒は無料で観れるから、との由)、衝撃を受けたそうです。
タカラジェンヌも、ヅカオタも、受ける洗礼ですね。

同期生の汀夏子さんは対照的に、宝塚が大好きで入学され、ショートカットで渋くギターをつまびく姿に、同期生達がシビれてたんだとか。

対して、鳳さんは三つ編みスタイル。
男役志望はショートカットにしてる事もご存知なかったそう。
長身でコミカルな鳳さんは、同期生から「オリーブ」と親しみをこめて呼ばれていたそうです。
ポパイのオリーブ、当時のビジュアルが想像できます。

神戸沿線のご実家から毎日、国鉄(JR)で通学されていた鳳さん。
通学可能とはいえ、宝塚までおそらく片道1時間はかかった事でしょう。
帰りは毎日、お母様と妹さんと愛犬が駅方面まで迎えに来てくれたとか。
音楽学校入学に伴い、お忙しくなられた鳳さんにとって、家族との大切なふれあいの時間だったんですね。

長くなりそうなので、今回はここにて一旦締めます。
鳳蘭さまレポ、次回もトーク内容のダイジェストを、支障のない範囲でご紹介予定。
ファンはじめ観客への優しさ溢れる、素敵なトークでした。

惜しむらくは、私の拙い文章では、鳳蘭さまの面白さやカッコ良さは伝わらないこと…。
できることなら、私の脳内記憶映像を流したい…!

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