12月も半分が過ぎたのに、全然ブログ書けてませんでした。

観劇はしてますが、休養や仕事を優先してました。

 

今日は早くも雪組『ボー・ブランメル~美しすぎた朝美絢~』宝塚大劇場千秋楽。

夢白あやのサヨナラショーもありますね。

書きかけの新公感想あるから、まずはそれから。

 

梅芸にて花組『GOETHE!』 礼真琴コンサート『Flare』観劇。

配信にて、宙組『PRINCE OF LEGEND』、東宝エリザベート東京楽。

 

感想が溜まりまくりですがな…。

とりあえず、雪組さんから順番に。

 

外部公演は端折るかもしれません。

宝塚ブログなので、宝塚優先で。

ブログ名宝塚を冠してないし、何でもアリなんですけどね

 

 

 

2025年11月27日(木)宝塚大劇場にて、雪組『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』の新人公演が上演されました。

 

今作は、105期のラスト新公。

95期以来の新公主演&ヒロイン大漁期である105期。

雪組では、以下の三名が抜擢されました。

 

音彩 唯

紀城ゆりや

愛空みなみ

 

音彩さんは次期トップ娘役に確定。

星空美咲、詩ちづるに続き、トップの座に就きます。


2020年代に入ってから、雪組は新公ヒロインの抜擢基準が変わりましたね。

おかげで、路線娘役の歌唱力が段違いに上がりました。

 

どうしたの、雪組?

人事権を持っている人が交替したのかな。

 

いろんな生徒がいて良いんですよ。

歌が苦手でも、他のフィールドで光ればいい。

 

ただ、特定の時期に、明確な偏りが起きやすい気はします。

これは過去から、どの組にも見られてきた傾向かと。

 

もし私が人事権をもったら、路線は美声の宝庫と化すことでしょう。

それはそれで偏りすぎて良くないか(汗)

 

多種多様な花が咲いてこそ、の宝塚ですものね。

 

個人的には、105期文化祭の演劇で「令嬢そのもの…!」と心掴まれた愛空さんのヒロイン力に気づいてくれた人事権もってる人に感謝。

 

 

 

★紀城ゆりや(105期・研7)

ウィリアム・ブランメル

本役…諏訪さき(99期・研13)

 

ブランメル(律希奏)の父親役。

なんというか、情熱的…狂熱的な父親像。

本役さんの父親像をなぞりつつ、さらに狂気を感じました。

息子への接し方が、狂信的というか。

 

もしかしたら、若い頃はむしろ真面目な人だったのかもしれない。

それが手痛い裏切りを経て、騙されまいと心に鎧を着込み、他者を利用してのし上がろうと思い込むようになったのかな…とか。

根が純粋だったが故の集中力と熱を感じました。

 

紀城くんはまっすぐな好青年や、おちゃらけ男子といった役のイメージがありましたが、心理的に深堀りする役も似合いますね。

 

紀城くんは素直で真面目なイメージがあるし、おそらくそういう人だろうと勝手に想像しています。

だからこそ、癖のある役や心に傷を抱える役を、先入観なく作り込めそうな気がします。

 

余談ですが、お姉様のあられちゃん(Dr.スランプではないよ)が観劇されてました。

愛海ひかるさん、相変わらずお綺麗でした。

 

 

★琴峰紗あら(105期・研7)

リトル・ジョージ

本役…愛陽みち(104期・研8)

 

少年時代のブランメル。

ナチュラルな少年像でした。

 

娘役さんは、単純に背が低いから、というだけで少年役を宛てられる事も多いため、微妙なケースもあれば、ちゃんと男の子に見える演者さんもいます。

 

リトル・ジョージは、無邪気な男の子という訳にいかない。

戸惑いと苦悩と父子愛に翻弄される難しい役。

 

時に親の愛を求め、

時に束縛から逃げ出そうとし、

時に葛藤に身悶えし…

 

父に操作される人形のように、

彫像のように思考や感情を停止し、

それでもなお、もがく事をやめられない

 

単なる回想ではなく、己の中に息づく葛藤の象徴として、何度も舞台上にあらわれます。

愛する人(ハリエット)の社会的生命を救うため、己のそれを犠牲にすることで、己の中で父親にかけられた呪いを解き、小さなジョージと統合していきます。

 

琴峰ジョージは「彫像のような一見して空っぽのような」虚ろな表情や佇まいが印象的でした。

空っぽに見えて、おそらく混乱の極みであろうジョージ少年。

ボーブランメルの精神世界をつぶさに表現していたと思います。

 

 

★霧乃あさと(106期・研6)

ロバート・ジェンキンソン

本役…華世 京(106期・研6)


ジェンキンソンは真面目な政治家。

国を憂い、質実剛健な姿勢の貴族議員。

遊び惚ける貴族が多い中で、貴重な存在。

ブランメルと対立する立場に見えますが、実は最も頼りになる人物。

 

同期の役って、いろいろ聞き易そうではありますよね。

本公演のジェンキンソンは若者だと思ってましたが、霧乃ジェンキンソンは落ち着き払っていました。

ブランメル(律希)がハリエット(華純)の保護を求める位だから、実際はもっと大人世代なのかもしれませんね。

 

華世ジェンキンソンが「坊やだからさ」って訳ではなく、そのカンパニーのメンバーの経験値が出て来るって事なんだな、と。

新公ではカセキョー経験値高すぎて「え、まだ新公出てるの?」と驚くものね。

 

霧乃ジェンキンソンは大人の男でした。

男役として、本人の成長が映し出されたお役でした。

次作では、新公長の期ですね。

 

 

★藍空みなみ(105期・研7)

ソールズベリー侯爵夫人

本役…妃華ゆきの(96期・研16)

 

数いる貴婦人の一人なので台詞も少なく、アンサンブルに近いお役。

ですが、キラキラ輝いて見えました。

 

本役さんは雪組きっての姫役者。

夢華あみが同組配属でなければ、新公ヒロインを取れていたかもしれませんね。

 

愛空さんもヒロイン力のある生徒。

音彩唯が同組配属でなければ、もっと早く見出されていたかも。

剣7ギリギリでしたが、前作(ROBIN THE HERO)で新公ヒロインに抜擢してくれて、ありがとうございました。

誰が決めはるのか知りませんが。

 

本公演では「ロココの夢」を演じてる愛空さん。

特殊メイク(と呼ばせてもらうぜ)で可愛い顔が見えない…!

他にも星沢ありさ、律希奏など、ロココの夢役は美形多し。

 

ソールズベリー侯爵夫人役のおかげで、やっと愛空さんのお顔を拝めました。

お久し振りのチャーミングでキュートな笑顔。

…ですが、ダンスはキレッキレで男前。

輪っかドレスでもお構いなしのダンシング。

ピタッと動きを止める時の角度も綺麗です。

 

 

カーテンコールの挨拶

 

長の期の長は、音彩唯(105期・研7)

新公でのお役は、ロココの夢(愛空みなみポジション)

同期だから、心安かったでしょうね。

次期トップ娘役に決まり、色々忙しかろうし、良かったね。

 

「壁にぶつかりながら、皆で頑張った」的なご挨拶。
ブランメルの作中でたびたび登場する比喩表現を使いつつ、しっかりしたご挨拶。

 

続いて、主演挨拶は律希奏(109期・研3)

音彩さんの「壁」をそのまま引用。

長の期さんへのリスペクトでしょう。

 

「先生方や上級生に助けていただき、皆で壁を乗り越えながら」みたいな感じで、言い回しは変えながら。

もちろん、観客への感謝も忘れずに。

 

瞳を潤ませながらも、言葉を選びながら、ゆっくり確かめるような挨拶。

丁寧な姿勢が伺えました。

 

途中で機材(換気設備かな?)の音がブンブンして、

律希「?!」

挨拶途中でストップして、音がする方(上手の上方かな)を見上げたり。

止みそうにないので、挨拶を再開しましたが。

 

粗削りな中にも、安心感のある若手スターの誕生でした。

 

 

∇おめでとうさん♪

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