2024年9月28日(土)から花組『エンジェリックライ/Jubilee』が宝塚大劇場にて上演中です。

 

永久輝せあ&星空美咲の新トップコンビ、本拠地お披露目おめでとうございます。

筆頭組にふさわしい、華やかで美しい二人ですね。

 

それでは、初日カテコ・レポートです。

脳内で多少捏造してたら、ごめんなさい。

めっちゃいいカテコで、脳がとろけましてん。

 

 

★気になる敬語

 

初日カーテンコール。

まず、組長・美風舞良さんからご挨拶。

 

いつ聴いてもよく通る声。

メリハリの効いた発声。

舞台俳優として宝物をお持ちですね。

 

「専科より、凪七瑠海さんにご出演頂いております」

 

専科から凪七瑠海が出演してる旨を紹介。

 

専科生に対して敬語(尊敬語)を使う風習は、花柳界を倣っての事でしょう。

芸事の師匠や先達に敬意を表しての言葉遣い。

伝統芸能に付随した風習だと理解しています。

 

日本の伝統芸能を守る芸舞妓さん方と異なり、宝塚は現代のエンタメ集団。

お稽古など、内々の環境では専科生に尊敬語を遣っても良いと思います。

 

ですが、観客の前では「謙譲語」を用いるべきかと。

 

「見る」を例にとると、

尊敬語…「ご覧になる」

丁寧語、謙譲語…「拝見する」

 

観客に向けての挨拶で

「専科より凪七瑠海さんにご出演頂いております」

 

これ、観客より専科生(身内)を上に見ていると思われかねません。

…ていうか、思ってます。

 

「専科より凪七瑠海が出演しています」で良いと思うのですが。

歌劇団が改革するなら、こういう処もお願いしたい。

 

タカラジェンヌは育ちの良いお嬢さんばかり。

敬語の正しい使い方もご存知です。

今のままでは「敬語の使い方も知らない」と誤解される事もありましょうや…。

 

 

花組の永久輝せあです!

 

「それでは、花組の新トップスター・永久輝せあがご挨拶申し上げます」

 

美風舞良組長から紹介された永久輝さん。

チラッと組長を見て、ひとこ&あおいのアイコンタクト。

 

「花組の! 永久輝せあです!!」

 

全国ツアー(激情)やドン・ジュアンの舞台挨拶で、愛情こめて「ひとこちゃんのクソデカボイス」と呼んでる方がいらしたけど、ホンマそう。

 

ほがらかに、劇場中に響き渡る第一声。

 

花組の永久輝せあです。

胸を張って、誇らしく言い切ってくれる姿が嬉しい。

 

そうだよ、そうなんだよ。

ひとこちゃんが花組の代表なんだよ。

ひとこちゃんが花組なんだよ。

 

この第一声だけで、グッと来ました。

 

 

これから

 

永久輝「少し涼しくなって来ましたが、東京千秋楽の頃には真冬ですね」

 

ハッとする美咲ちゃん。

日々の稽古で、目の前パンク寸前で「言われてみれば…」だったのかも?

 

笑顔でうなずきながら聴いてる聖乃さん。

大人の男・ほのかを感じる本作ですが、ここでも。

 

そういえば、3回目、4回目のカテコでは、美咲ちゃんに何やら話しかけてました。

美咲ちゃん、泣いちゃったんでね。

気遣ってのことかな?と想像してます。

お兄ちゃんだなぁ。

 

永久輝「気温差で体調を崩しやすくなりますが、皆さまお気をつけ下さい」

 

健康管理に人一倍気遣っているであろう、永久輝さんからの気遣い。

有難く頂戴します。

 

いえね、実は体調崩しかけてたんですが。

帰り道、気づいたら回復してました。

THE 宝塚パワー!!

 

 

★今の気持ち

 

繰り返されるカーテンコール。

2回目だったか、3回目だったか?

己の上手隣をくるん、と振り向いた永久輝さん。

 

永久輝「それでは星空さん!」

 

美咲ちゃん、突然の事にビクッ。

 

永久輝「今の気持ちをどうぞ!!」

 

ここで、まさかの無茶ぶりーー!!

星空美咲、一瞬の茫然からのプチパニック。

頭とシャンシャンを横に振る。

 

美咲ちゃんに手招きする永久輝さん。

「どうぞどうぞ」と手で譲り返す美咲ちゃん。

 

美咲ちゃんや…。

『銀ちゃんの恋』大千秋楽を思い出しましたぞ。

主演の水美舞斗に挨拶を促されるも、遠慮の塊に。

後ずさりして、セット奥へこそっと隠れてましたよね。

 

(いや、見えてたけど)

(美咲ちゃんも、こっち覗いてたし)

(マイティはじめ、みんな笑顔だったし)

 

野性のこりすかと思いましたよ…。

当時は研3でしたね。

 

今回は後ろへ逃げようにも、後列に人いるし。

大階段には110期生もいるし。

大羽根背負ってるしで、隠れようもない。

 

にっこにこの永久輝さんに根負け。

 

ついでに言うと、隣に立ってた聖乃あすかや美風組長もニコニコ。

 

かちゃ(凪七瑠海)やあかさん(綺城ひか理)は、永久輝さんを挟んで逆隣。

二人とも、トップ大羽根が邪魔で、美咲ちゃんの様子が見えない様子。

必死で覗き込もうとしてました。

ダンディな二人なだけに、面白すぎ。

 

星空「…本日は皆様から…温かい拍手をいただきまして…」

 

涙腺決壊して、それ以上は言葉が出ず。

シャンシャンで顔を隠す美咲ちゃん。

肩が震えてます。

 

美咲ちゃんを見守る、ひとこちゃん(永久輝)

このときの表情がなんとも言えず。

泣かせちゃった、ごめんね、可愛いなぁ…みたいな?

 

あおいさん(組長)、ほのかちゃん(聖乃)も優しく見守ってて。

 

ほかの花組生も、劇場中の観客も、皆さん同じような顔をしてたと思う。

微笑ましく見守る、柔らかい笑顔。

 

永久輝「…という事でした! 本日は本当にありがとうございました」

 

強引に締める、ひとこちゃん。

その様子に、思わず笑顔になる美咲ちゃん。

 

永久輝さんの「二人で共に歩もう」という気持ちが伝わってきました。

 

美咲ちゃんも、それを感じ取って泣いちゃったんだと思います。

美咲ちゃんのこと、研1さんの頃から「武士みたい」と感じてきました。

常に張り詰めたものを内包した人だな、と。

 

ひとこちゃんと美咲ちゃん。

互いに甘えたり、許したりしながら、高みを目指して下さい。

 

 

★花組ポーズ

 

4回目のカテコは、スタンディング・オベーション。

 

永久輝「皆さま、お立ち頂いてるという事で…花組ポーズをみんなで!」

 

やっっっっったーーー!!

初日から花組ポーーズ!!

 

コロナ禍で上演中止が続いた頃、れいちゃん(柚香光)

花組ポーズ封印していた時期がありました。

無事上演できたら、皆で花組ポーズを…と願掛け。

 

こうして会場全員で花組ポーズができる喜び。

 

永久輝「かちゃさんは花組ポーズ、もうプロですね?」

 

凪七さん、親指を立てて大丈夫!と合図。

ひとこちゃんとは花組で『アウグストゥス』『激情』と共演。

(雪組時代も併せれば、壬生義士伝でも)

 

永久輝「初めてご覧になるお客様もいらっしゃるだろうし、110期生もいますし」

 

永久輝「足を肩幅に開き、左手をこう腰に当て、右手で頭を…」

 

永久輝「私が『花組!』と言ったら、皆さま『最高!』と心の中で…」

 

ここで背後中から、ツッコミが入ります。

(声を出していいんですよ、ひとこさん!)

(…ってツッコミやろな)

 

永久輝「…え? 最高?」

 

ひとこちゃん、下手側を振り向き、うろたえるも立て直し。

 

永久輝「花組!と言いましたら、皆さま『最高!』と」

 

永久輝「それでは! 花組ー! さいっっこぉーー!!」

 

君も最高だよ、ひとこちゃん。

スチール写真も花組ポーズ。

花組の永久輝せあ!だもんね!!

 

永久輝「本日は本当にありがとうございました!!」

 

こちらこそ、ありがとうございました!!