殴られて | 紫玉書道会 書人 乙坂紫玉【書作品請負・筆文字ロゴ制作・エナジーヒーラー・リーディング】埼玉県松伏町
今日は滅多に書かない学童でのお話。

今日の外遊びの時間、ある7歳の男児に思いっきりゲンコで頬を殴られました。
直接の原因は、私がその子のブランコの乗り方について繰り返し注意をしたため。
ここでのルールは、立ち乗り・腹這い乗りは禁止です。
守らないで乗ろうとするその子に厳しく注意を与えていました。

指導員は、ルール破りには毅然とした態度で指導することを求められます。
ここ最近、指導員を舐めて顔色を伺いながら、ルール破りをし続けるその子に
憂慮していました。

大人の社会の序列を感覚的に感じ取って、
下の立場の指導員を舐めているのが感じられました。

このままでは彼はそれを当たり前にしてしまう。

ルールはルール。上も下もない。

これまでは、特別な支援を必要とするその子を
“このくらいはしょうがない”と、無意識に
許してしまっていたのかもしれないと思い始めていました。

これでいいのか?
このままでいいのか?
どうすべきなのか?

いくら言うことを聞いてもらえるからと、上の立場の諸先輩方の
指導に委ねてばかりでは、何も変わらないことを痛感していました。
毎日思いあぐねつつも、どこかでチャンスを伺っていました。

殴られたその時がチャンスに感じられました。

叱るではなく、敢えて怒り飛ばしました。
危険行為、暴力行為には断固向き合う。
叱って聞かないなら怒るしかない。

やっていけない行為はやってはいけないと、
断固として知らせるために。

いつもと違う私の様子に、呆然としてシュンとしている彼の姿に
気づきながら無視して続けました。

あとになって、先輩指導員の方に促されて私に謝ってきた彼には、
「わかった。もういいよ。明日会おうね。(帰り際だったため)」と
笑顔で応じ手を握りしめました。

果たしてこれで良かったのか、まだわかりません。

頬にはまだ違和感が残ります。
何と無くズキっとする思いもあります。


明日は思いっきりの笑顔で、彼を迎え入れたいと思っています。