9月29日に発生したサモア沖地震が、南太平洋のアメリカ領サモアとサモア独立国(西サモア)に甚大な津波被害をもたらした。この災害を教訓に津波の発生メカニズムと予兆を解明し、もしもの場合の対応を確立しておく必要がある。

 アメリカ地質調査所(USGS)の発表によると、9月29日にサモア諸島を襲った津波の原因はサモア諸島南沖で起きたマグニチュード8.0の巨大海底地震である。

 津波は通常、海底の地震や地滑り、火山噴火で生じるが、まれに巨大な隕石が海に落下して発生することもある。

 地震津波は大規模な地震が起こって海底が激しく揺れ動き、相当量の海水が突発的に移動した場合に発生する。

 津波は世界語であり、英語では「tsunami」と表記する。日本が津波大国であることを物語る現象だが、実際に過去数百年間で何万人もの日本人が津波により命を落としている。

 津波は1度だけでなく2波、3波と何度も押し寄せてくるが、第1波が最大とは限らない。また、津波は潮汐によって生じる波ではない。

 津波の波長は長くて100キロに達し、波の間隔は1時間に及ぶ場合もある。また、大洋を渡りきるほど長い距離を移動しても、エネルギーが大幅に失われることはない。例えば2004年のスマトラ島沖地震で発生したインド洋津波は、十分な勢力を維持したまま約5000キロ離れた東アフリカ沿岸まで到達し、建物を破壊するとともに人命も奪った。


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◆津波の移動速度はジェット機並

 水深の深い外洋では、津波の移動速度は最高で時速800キロに達し、大洋を24時間以内に渡りきることができる。ただし、これほど大規模な自然現象であるにもかかわらず、その移動過程で外見的な変化は見られないという。世界各地の津波の到達時刻は、水深や距離、そして津波を引き起こした現象の発生時刻に基づいて割り出すことができる。

 外洋の津波は波高が30センチに満たない場合もあり、航海中の船乗りが津波に気付かないのはそのためである。しかし高エネルギーの衝撃波が海中を移動する速度は高速であり、ジェット機レベルに達することもある。ただし陸地に接近して水深が浅くなると、速度は途端に遅くなる。浜辺で波が襲い被さってくるように見えるのは、波の底部より上部の方が速いためである。

 津波のエネルギーは、礁や湾、河口、海底構造といった地質特性によって失われる場合もある。したがってエネルギーの損失が大きく数十センチの波しか立たない地域もあれば、損失が小さく波高30メートルという壁のような波が押し寄せる地域もある。ほとんどの場合、津波の波高は3メートル前後である。

 津波は必ずしも陸地に激しく衝突し砕け散るわけではなく、急速に押し寄せる上げ潮のように襲来する場合もある。海中の大規模な乱流に伴って発生すると考えられるが、人がのみ込まれたり、車などの重量物が押し流されたりといった被害が出る。このタイプの津波に襲われると、浜辺は一掃されてしまう。

 2004年のインド洋津波は史上最大規模の被害をもたらした。20万人以上が死亡したが、その多くは波にさらわれて行方不明のままだ。

 米国海洋大気庁(NOAA)のデータによると、太平洋は津波の活動が最も活発な地域であり、観測件数は群を抜いて多い。しかしその発生源は太平洋だけでなく、カリブ海や地中海、インド洋、大西洋といったほかの海域にも及んでいる。

 カリブ諸島は1498年以来、確認されただけで37回の津波に襲われている。その一部は発生源が遠く離れており、1775年の津波はポルトガル沖の地震が原因だった。カリブ諸島の津波で亡くなった人の数は、合計で約9500人に上る。 1999年にトルコの都市イズミットを震源地とする地震が起こった後、同国のマルマラ海では大規模な津波が発生した。


◆予兆

 地震は津波の前触れである。強い揺れを感じた場合は、決して海岸に近づいてはならない。地震速報を聞いたなら津波を警戒し、ラジオやテレビで詳しい情報を収集する必要がある。遠く離れた外国の地震でも油断はできない。何時間か後には海を渡って津波が押し寄せる可能性もある。

 津波が押し寄せる前には上げ潮か引き潮が起こるという報告もある。異常な速度で潮が引いた場合は津波が近づいている可能性があるので、直ちに高台へ避難する必要がある。

 津波は1度だけでなく2波、3波と何度も押し寄せてくるが、第1波が最大とは限らない。したがって第1波が終わっても油断はできず、その後数時間は警戒を続けなければならない。波が押し寄せる間隔は、5分の場合もあれば1時間の場合もある。とにかく、公式に安全が発表されるまで浜辺に近づいてはならない。

 津波の波高は少ししか離れていない2点間でも大きく違う場合がある。目前の波高に油断してはならない。

 津波は河口から河川に侵入し、遡上する場合がある。津波が発生した場合は、浜辺は言うまでもなく、海に注いでいる河川にも近づかない方がよい。


◆命を守る

 NOAAによると、航海中の船舶は津波警報が出てもすぐには港に戻らない方がよいという。外洋の津波は感知できないほど動きが小さいためだ。逆に港では、急速な水位の変化や不規則で危険なうねりが生じる場合がある。

 アメリカでは、西海岸における津波の危険性の認識が高まったことから、NOAA、USGS、および連邦緊急事態管理局(FEMA)が共同で、津波を正確に予測するプログラムを進めている。

 26カ国が参加する太平洋津波警報システム(PTWS)では、太平洋全域に地震観測所と検潮所を整備し、常時監視体制をとっている。地震発生により津波が生じるかを評価し、必要に応じて津波警報を発令する。

 常識で判断することも重要だ。強い地震を実際に感じたら、わざわざ津波警報を待つ必要はない。家族や友人にも呼びかけ、みんなで高台に避難しよう。



動画による解説(外部リンク)

津波発生のメカニズム

http://www.nationalgeographic.co.jp/video/video_title.php?category=2&embedCode=B1ZjExOmX0pNuVs51XMkDjHJP4g2ZWiz



National Geographic News
October 1, 2009



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 コチラでも色々とニュース記事や情報を紹介してますが、一昨日から南米チリ沖で発生した地震関連のニュースが凄いことになってますね。

 管理人Mが住む焼津市は朝9時半から津波警報や広報放送が鳴りっぱなしでした。私の家系は古くから漁師を生業としており、海の近くには多くの親戚縁者が住んでおります。今回の津波では当然のように避難勧告が出されました。

 小さい頃から津波を恐れていた私は同じ焼津市でもかなり内陸の安全地域に居を構えております。私の家族は安全でも、本家や同級生などが心配です。避難状況や港の情報を集めも兼ねて方々に連絡を入れました。

 焼津港では30cmの津波が観測されましたが、幸いなことに大きな被害は出ず、知人も皆自宅に戻り、普段と変わらぬ生活に戻っております。


 テレビ中継では太平洋沿岸地域に津波が押し寄せ、ビジュアル的には地味なれど、大きなエネルギーを感じさる潮位の変化に背筋がゾッとなりました。その一方、高台に群がる野次馬の模様・・・カメラに向かってピースしている若者を見て、結局対岸の火事としか見ていない様にガックリとしたものです。たかだか30cmと言えど、侮る無かれ。コメンテーターの地震学者が何度も注意を訴えておりましたが、皆さんには届いていたのでしょうか?


 現在、すべての津波警報/注意報が解除されましたが、一夜明けて各地での被害状況が報告されてきております。50年前の教訓が生かされ、技術や設備を整え、今回のチリ沖大地震の発生から、情報収集のスピード、警報の発令や交通の規制などの動きに不備は無かったと思います。いや、むしろ段取りが良く、大変すばらしい段取りだったと思います。しかし、東北の一部の方々を除き一般市民の動きがかなり鈍かったのではないかと思います。いや、鈍いというより、避難に躊躇した感じ・・・これはひとえに知識不足からなんじゃないかなって感じがします。


 遠隔地で発生する地震も楽観視できない事、東海地震と同じようなメカニズムの地震の破壊力など、今回の津波は、良い意味で教訓になったと思います。


 あらためまして、チリで被災に会われた方々、今回の津波で被害にあわれた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

津波警報・注意報
平成22年 2月28日09時33分 気象庁発表

************** 見出し ***************
大津波・津波の津波警報を発表しました
 東北地方太平洋沿岸、北海道太平洋沿岸、青森県日本海沿岸、関東地方、
 伊豆・小笠原諸島、東海地方、近畿四国太平洋沿岸、岡山県、
 有明・八代海、九州地方東部、鹿児島県、沖縄県地方
これらの沿岸では、直ちに安全な場所へ避難してください
なお、これ以外に津波注意報を発表している沿岸があります


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************** 本文 ****************
津波警報を発表した沿岸は次のとおりです
<大津波>
 青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県
<津波>
 北海道太平洋沿岸東部、北海道太平洋沿岸中部、北海道太平洋沿岸西部、
 青森県日本海沿岸、福島県、茨城県、千葉県九十九里・外房、
 千葉県内房、東京湾内湾、伊豆諸島、小笠原諸島、相模湾・三浦半島、
 静岡県、愛知県外海、伊勢・三河湾、三重県南部、淡路島南部、
 和歌山県、岡山県、徳島県、愛媛県宇和海沿岸、高知県、有明・八代海、
 大分県瀬戸内海沿岸、大分県豊後水道沿岸、宮崎県、鹿児島県東部、
 種子島・屋久島地方、奄美諸島・トカラ列島、鹿児島県西部、
 沖縄本島地方、大東島地方、宮古島・八重山地方
これらの沿岸では、直ちに安全な場所へ避難してください

津波注意報を発表した沿岸は次のとおりです
<津波注意>
 北海道日本海沿岸南部、オホーツク海沿岸、陸奥湾、大阪府、
 兵庫県瀬戸内海沿岸、広島県、香川県、愛媛県瀬戸内海沿岸、
 山口県瀬戸内海沿岸、福岡県瀬戸内海沿岸、福岡県日本海沿岸、
 長崎県西方、熊本県天草灘沿岸

*************** 解説 ***************
<大津波の津波警報>
高いところで3m程度以上の津波が予想されますので、厳重に警戒してくだ
さい
<津波の津波警報>
高いところで2m程度の津波が予想されますので、警戒してください
<津波注意報>
高いところで0.5m程度の津波が予想されますので、注意してください

************ 震源要素の速報 *************
[震源、規模]
きのう27日15時34分頃地震がありました
震源地は、南米西部(南緯36.1度、西経72.6度)で、地震の規模(
マグニチュード)は8.6と推定されます


グレード 予報区 予想高さ 予想到達日時
大津波警報 青森県太平洋沿岸 3m 28日13時30分
岩手県 3m 28日13時30分
宮城県 3m 28日13時30分
津波警報 北海道太平洋沿岸東部 2m 28日13時0分
北海道太平洋沿岸中部 2m 28日13時30分
北海道太平洋沿岸西部 1m 28日14時0分
青森県日本海沿岸 1m 28日14時30分
福島県 2m 28日14時0分
茨城県 2m 28日13時30分
千葉県九十九里・外房 1m 28日13時30分
千葉県内房 2m 28日14時0分
東京湾内湾 1m 28日14時30分
伊豆諸島 2m 28日13時30分
小笠原諸島 2m 28日13時0分
相模湾・三浦半島 2m 28日14時0分
静岡県 2m 28日14時0分
愛知県外海 2m 28日14時30分
伊勢・三河湾 1m 28日15時0分
三重県南部 2m 28日14時30分
淡路島南部 1m 28日15時30分
和歌山県 1m 28日14時30分
岡山県 1m 28日18時0分
徳島県 1m 28日14時30分
愛媛県宇和海沿岸 1m 28日15時0分
高知県 2m 28日14時30分
有明・八代海 1m 28日17時0分
大分県瀬戸内海沿岸 1m 28日16時0分
大分県豊後水道沿岸 1m 28日15時0分
宮崎県 1m 28日15時0分
鹿児島県東部 1m 28日15時0分
種子島・屋久島地方 1m 28日14時30分
奄美諸島・トカラ列島 2m 28日14時30分
鹿児島県西部 1m 28日15時30分
沖縄本島地方 2m 28日15時0分
大東島地方 1m 28日14時30分
宮古島・八重山地方 1m 28日15時30分
津波注意報 北海道日本海沿岸南部 0.5m 28日17時0分
オホーツク海沿岸 0.5m 28日13時30分
陸奥湾 0.5m 28日15時30分
大阪府 0.5m 28日16時0分
兵庫県瀬戸内海沿岸 0.5m 28日16時0分
広島県 0.5m 28日17時30分
香川県 0.5m 28日17時0分
愛媛県瀬戸内海沿岸 0.5m 28日16時0分
山口県瀬戸内海沿岸 0.5m 28日16時30分
福岡県瀬戸内海沿岸 0.5m 28日20時0分
福岡県日本海沿岸 0.5m 28日21時30分
長崎県西方 0.5m 28日17時0分
熊本県天草灘沿岸 0.5m 28日17時0分





青森・岩手・宮城沿岸に大津波警報…高さ3m

2月28日9時44分配信 読売新聞
 南米チリ沖で27日早朝(日本時間27日午後)に発生した大地震で、気象庁は28日午前9時33分、日本の太平洋沿岸部全域で1~3メートルの津波が発生する可能性があるとして、青森県から宮城県までの太平洋沿岸に大津波警報を発表、そのほかの太平洋沿岸部と島嶼(とうしょ)部、青森県の日本海側に津波警報を発表した。
 同庁では警報が出た地域については、各地の予想到達時間の遅くとも30分前には高台に避難するよう注意を呼びかけている。また、津波は最初に到達する波が最も高いとは限らず、数十分間の周期で繰り返し発生するため、同庁では津波が到達してから少なくとも数時間は安全な場所にとどまるよう注意を喚起している。
 同庁によると、高さ3メートル以上の津波が発生し、陸上で甚大な被害が出る恐れがある大津波警報が発表されるのは、1993年7月の北海道南西沖地震以来17年ぶりで、同警報ができた1952年以来、4回目。
 同庁によると、28日午後2時頃に日本列島各地は満潮を迎える上、3月1日は1か月のうちで干潮と満潮時の水位の差が最も大きくなる「大潮」にあたる。
 津波は陸上に駆け上がってきた際、海岸での波の高さの2~4倍の高さにまで及ぶことがあるほか、河川の河口から俎上(そじょう)し、河川の氾濫(はんらん)を引き起こすことも想定される。警報が出た地域については、予想される高さの倍以上の高さの高台に避難すると共に、河川の周辺でも警戒が必要だという。高さ2メートルの津波は陸上に到達すれば木造家屋を全壊させる威力があるとの報告もある。
 同庁では27日夜の会見で、日本に到達する津波はおおむね1メートル程度とし、陸上には大きな被害をもたらさない、との考え方を示していたが、各地の観測結果ではマグニチュード8・8程度の地震が起きた際に起きる規模の津波が観測されていることから、警戒のレベルを引き上げたという。



津波警戒で官邸対策室設置=鳩山首相「準備万全を」と指示-政府
2月28日9時24分配信 時事通信
 政府は28日、チリ中部沿岸で発生した大地震を受けて、午前8時30分に日本への津波に関する官邸対策室を首相官邸内の危機管理センターに設置した。また、鳩山由紀夫首相は関係省庁に対し、「津波の状況について情報収集を行い、住民の避難と、被害を最小限とするための準備に政府として万全を期すこと」と指示した。 



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津波、日本到達の恐れ…28日午後1時すぎ
チリ地震の各地の津波到達時刻
チリでの地震による津波の影響について会見する気象庁の関田康雄・地震津波監視課長=2010年2月27日、AP 27日未明、南米チリで発生したマグニチュード(M)8.8の大地震。同日に記者会見した気象庁の関田康雄・地震津波監視課長は日本への影響を「調査中」としたうえで、28日午後以降に高さ1メートル程度の津波が太平洋側に到達する可能性があるとの見方を示した。
 気象庁によると、日本で最も早く津波が到達する可能性があるのは北海道・根室半島や東京・小笠原諸島で28日午後1時過ぎ。津波の高さが1メートル以上と予想される場合は警報、1メートル未満なら注意報を到達予想時間の2時間前までに発表する。
 チリ付近の地震による日本の津波の高さはハワイ島の半分程度とされており、気象庁は28日午前6時過ぎに津波到達が予想される同島での観測データを注視し、同日午前に日本への影響を改めて予測するという。関田課長は「警報が出たら沿岸部にいる人は高台に避難し、注意報の場合は海から離れてほしい」と呼びかけている。
 震源付近ではこれまで、三陸海岸などに最大約4メートルの津波をもたらした1960年の地震(M9.5)など大地震が繰り返し起きているが、今回は60年より規模が小さく、津波も小さくなると予想される。【福永方人】



ハワイに4・8メートルの津波の恐れ
 【ワシントン=犬塚陽介】南米チリを襲った地震による死者は27日、122人に達し、バチェレ大統領は「壊滅的な被害を受けた」と述べた。ロイター通信が伝えた。直後に発生した津波は数メートル規模に達し、沿岸地域や太平洋上にある同国島嶼(とうしよ)部に深刻な被害をもたらしているとみられ、米ハワイの太平洋津波警報センターは、ハワイに押し寄せる津波の高さは最大で4・8メートルに達する可能性があると指摘した。
 震源地に近いチリ第2の都市コンセプシオンでは、建物や橋などが崩壊、火災も発生し、路上に避難した人々が泣き叫びながら救助を求めているという。首都サンティアゴでは大規模な停電が起き、空港は閉鎖された。
 在チリ日本大使館によると、一昨年10月時点で在留届があった日本人はチリ全土で1170人。27日午前、コンセプシオンの在留邦人38人のうち31人と連絡がとれていないという。
 一方、太平洋津波警報センターによると、津波の第1派がハワイに到達するのは27日午前11時19分ごろ。同センターは、住民らに海岸付近から即刻避難するよう呼びかけている。また、日本を含む計53の国・地域が津波の影響を受ける可能性があるという。




太平洋沿岸に大津波警報発令へ=青森から宮城、1~3m予想
2月28日8時41分配信 時事通信
 チリ大地震の影響で、気象庁は28日、日本の太平洋沿岸に高さ1~3メートル程度の津波が予想されるとして、大津波警報の発表を検討していることを明らかにした。3メートル程度が予想されるのは青森県から宮城県の三陸沿岸としている。
 気象庁によると、三陸沿岸の津波到達の予想時間は28日午後1時半ごろ。満潮の時刻とほぼ重なるため、高さが予想より数倍程度になることもあるとしている。
 津波の高さが2メートルを超えると、沿岸の木造家屋が全壊する可能性があるという。



ハワイに津波到達 高さ1・5メートル
2月28日7時40分配信 産経新聞
 米メディアによると、気象観測当局者は27日、ハワイ州に高さ約1・5メートルの津波が到達したと語った。被害はまだ確認されていないという。



日本到達の津波は3~1mの高さ…気象庁
2月28日8時43分配信 読売新聞
 南米チリで27日早朝(日本時間27日午後)に発生した大地震で、気象庁は28日朝、太平洋沿岸部で1~3メートルの大きな津波が発生する恐れがあると発表した。
 同庁では遅くとも午前9時半までには太平洋沿岸部全域に津波警報を出すと共に、場所によっては大津波警報の発表を検討しており、警報が出た地域については、直ちに高台に避難するよう注意を呼びかけている。
 同庁によると、3メートルの大津波が予想されるのは、青森県から宮城県の三陸沿岸。津波到達時間は北海道太平洋沿岸部と伊豆・小笠原諸島が28日午後1時、関東地方とオホーツク海沿岸、東北地方太平洋沿岸部が同1時半などとなっている。津波は最初に到達する波が最も高いとは限らず、数十分間の周期で繰り返し発生するため、同庁では津波の到達予想時間から少なくとも数時間は安全な場所に避難するよう呼びかけている。
 同庁では27日夜の会見で、日本に到達する津波はおおむね1メートル程度とし、陸上には大きな被害をもたらさない、との考え方を示していたが、各地の観測結果などから、今回の地震は同庁が当初、推定していたマグニチュード8・6より大きいマグニチュード8・8程度の地震が起きた際に起きると想定される規模の津波が発生する可能性が高いと判断した。



米ハワイ諸島、津波被害なく警報解除
2月28日9時5分配信 毎日新聞
 【ロサンゼルス吉富裕倫】チリ大地震の影響で生じた津波が27日午前11時(日本時間28日午前6時)すぎ、米ハワイ諸島で観測された。AP通信によると最高で約2メートルの高潮がみられたが、海岸部の被害情報はなく太平洋津波警報センターは同地域への津波警報を解除した。
 津波の到来に備え、ハワイ州は緊急事態を宣言。ハワイ島のヒロ国際空港やビーチを閉鎖し、サイレンを鳴らして沿岸部の住民や旅行客に内陸へ避難するよう呼びかけていた。

死亡82人確認 各地で津波
 サンティアゴでがれきの中を歩く住人=2010年2月27日、AP 【メキシコ市・庭田学】南米チリ中部で27日午前3時34分(日本時間同日午後3時34分)ごろ、マグニチュード(M)8.8の地震が発生した。現地の報道によると、少なくとも82人の死亡が確認された。犠牲者は増える可能性が高い。震源から300キロ以上離れた首都サンティアゴでも建物などに被害が出ており、震源近くの都市の被害はさらに大きいとみられる。
 一方、地元紙テルセラ(電子版)によると、太平洋のファン・フェルナンデス諸島のロビンソン・クルーソー島を津波が襲い、3人が行方不明になった。津波の到達が予想されるイースター島では住民の避難が始まった。ハワイ諸島には最大で高さ4.8メートルの波が押し寄せる可能性がある。オーストラリアやニュージーランド、フィリピン、台湾、インドネシアなどで津波警報、米西海岸やアラスカ州などで津波注意報がそれぞれ出された。
 米地質調査所によると、震源はコンセプシオン(人口約20万人)の北115キロの太平洋沿岸部。サンティアゴからは南西へ325キロ離れている。震源の深さは約35キロ。震源付近ではM6.0~6.9の比較的大きな余震が起きている。サンティアゴ近くでもM5以上の余震が発生している。
 コンセプシオンやタルカウアノなど震源に近い都市とは電話が通じず、被害状況の把握は困難な状態。サンティアゴからのテレビ映像は、高架道路の一部路面が崩落したり、橋脚が折れたりしている様子を映し出した。建物の壁なども崩落し、天井が落ちて多くの車が押しつぶされている駐車場もある。
 夜が明けたコンセプシオンの映像では、橋が落ちたり、1メートル以上の落差のある断層のような亀裂が道路に生じていた。サンティアゴの国際空港ビルでも多数の窓ガラスが割れるなど被害が出ている。
 バチェレ大統領は27日朝、「激しい被害が出ているが、規模は分からない」と報道陣に説明。「被災地に緊急チームが向かった。通信や電気の復旧を急ぐ」と述べ、国民に落ち着くよう呼びかけた。この地震は、3月11日で任期を終える大統領にとって最後の試練になる。次期大統領には中道右派のピニェラ氏が就任する。
 チリは地震国として知られ、たびたび大地震が発生している。中南米では今年1月12日、カリブ海の島国ハイチでM7.0の大地震が発生し、20万人以上が死亡している。



未明に「すごい揺れ」…相次ぐ建物崩壊、火災
 マグニチュード8.8の巨大な揺れが寝静まった町に襲いかかり、建物を崩壊させ、電話や電気などのライフラインを寸断した。27日未明、南米チリで発生した大地震。住民は「すごい揺れだった」と語り、恐怖に涙を流す人もいた。【メキシコ市・庭田学】
 AP通信などによると、震源地から約115キロ離れた人口約20万人の第2の都市コンセプシオンでは建物の崩壊が相次ぎ、火災が発生した。現地テレビはけがをして路上で横たわる人々や次々と負傷者を担架で担ぎ出す救出作業の様子を映し出した。子供を抱いてさまよう住民もいる。道路の多くも通行不能となっており、水道や電気の供給も止まっているという。
 震源地から340キロの首都サンティアゴ市では旅客ターミナルに被害が出た国際空港が閉鎖されている。市内のホテルに宿泊していた米国人のシンシア・イオコノさんは「棚からランプが落ち、テレビも床に打ち付けられ壊れた」と話した。
 また市内に住むカルボネッティさん(31)は毎日新聞の電話取材に「すごい揺れだった。1時間半後に停電は復旧したが、4歳と3歳の子供はおびえていた。2日前に3人目の子供が生まれ、妻は病院にいたが無事を確認できた」と語った。同市内のホテル従業員は「激しく揺れて物が落ちるなどしたが、ホテルの建物に大きな被害はないようだ」と話した。
 内務省国家緊急事態局は、地震発生2時間後の毎日新聞の電話取材に「サンティアゴ市内では少しずつ電気が戻っている。通信がつながりにくく震源に近いコンセプシオンなどの被害状況把握は現時点では難しい」と話していた。



チリ地震の津波、28日午後1時過ぎ日本へ
2月27日21時27分配信 読売新聞
チリ地震の津波の到達予想時刻=気象庁発表
 気象庁の関田康雄地震津波監視課長は27日午後7時から記者会見し、「日本列島で津波が観測される可能性は考えられる」としたうえで、到達する場合も大津波とはならず、高さは最大1メートル程度で、陸地での被害が出る可能性があるかどうか程度、との考えを示した。
 ただ、遠隔地で起きた地震の影響による津波の予測は難しく、今後の情報に注意するよう呼びかけている。
 同庁によると、日本に津波が到達する時刻は父島など小笠原諸島が28日午後1時過ぎ、北海道太平洋側が午後1時半頃になる見込み。同庁では今後、28日朝に津波が到達すると予想される米・ハワイでの観測データなどを基に日本各地への注意報、警報などを検討する。
 同庁によると、今回の地震は海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込んでいるプレート境界で発生した逆断層型。1960年5月のマグニチュード9・5のチリ地震では、三陸地方を中心に国内でも約140人の死者・行方不明者を出す大津波が発生しているが、今回の地震のエネルギーはこの時の10分の1から30分の1程度で、観測や警報の体制も整備されている。




24時間態勢で情報収集…岩手県
2月27日23時40分配信 毎日新聞
 27日未明、南米チリで発生したマグニチュード(M)8.8の大地震。1960年のチリ地震による津波で大きな被害が出た太平洋岸の自治体なども警戒と情報収集を進めた。
 漁船などに安全情報を伝えている青森県八戸市の県八戸漁業用海岸局によると、チリの北側に隣接するペルー沖合で、八戸みなと漁協所属の大型イカ釣り漁船「第21稲荷丸」が操業中。27日午後8時半ごろ、津波の情報を無線連絡すると、「異常はない」と返信があった。引き続き定期連絡するよう伝えたという。
 岩手県の総合防災室には地震発生後、7人ほどの職員が駆け付けた。通常より1人多い3人が24時間態勢で情報収集を続けており、担当職員は「28日午前の状況次第で改めて態勢を取る」と話した。

【喜浦遊、清藤天】



チリ地震:支援準備を…鳩山首相が指示
 鳩山由紀夫首相は27日、チリでの地震発生を受け、「被害状況の情報収集を急ぎ、救済が必要ならすぐ対策をできるような態勢を整えておけ、と関係省庁に指示した」と語った。視察先の高知市内で記者団に語った。
 岡田克也外相も同日、「外務省でいつでも調査チーム、レスキュー隊が必要に応じて出せるよう準備をしつつある」と語った。三重県川越町の事務所で記者団に語った。政府は同日夜、日本への津波を警戒して首相官邸内の危機管理センターに情報連絡室を設置した。【影山哲也、野口武則】