岩手銀河鉄道金田一温泉駅。
かれこれ16年ぶりだ。
あの時は城跡を訪ねたが、さびれっぷりに驚いたものだ。
しかし、今はそれ以上。
そもそも当時あった建物自体が半分以上なくなっている。
今回は温泉宿に泊まる。
ホテル金田一。楽天トラベルで1泊2食付きで8000円プラス税。
駅から15分ほど歩く。
途中、川沿いに鮎の養殖場があった。釣りの放流用みたいで、夕食には残念ながら出てこなかった。
着いた。
かつては団体客で賑わったのだろう。部屋数もかなりある。しかし、今はおそらく家族だけで運営しているのか、一部しか稼働していない様子。実際数組の個人客しか来ていなかった。田舎の温泉あるあるだ。
夕日が差し込む部屋は広々。
湯治場を思わせる共同の手洗い場。
トイレも共同、風呂は温泉大浴場のみといかにも昭和というつくりだ。しかし、私にはこれがいい。
ホテルは、幹線道路沿いにあるが、温泉街の外れ。駅からは温泉街よりよほど近いが、それも今ではメリットにはならない。
とりあえず温泉街まで散歩。徒歩20分ほどかかる。
温泉街の裏山には小さな祠がある。温泉の守護神らしい。
普段は閉まっているが、自分で開帳してお参り。
訪ねる人は多くないだろうが、境内はきちんと整備されている。
社の丘からの風景。
かつては夜も賑わっていたのだろう。こんなところにアパート?と思ったが、飲食業に携わっていた人の需要があったのだろう。
美容院もあった。夜の蝶御用達だったのだろう。
大きなホテルもあった。
今はやっていないようだ。バブルの遺産。なかば駐車場になっている。
宿に戻り浴場へ。
アルカリ泉。ヌルヌルすべすべのいわゆる美人の湯
10人も入れば満員。だがこの日の客はそれ以下のようだ。
かなりくたびれているが、それも風情。
食事も部屋まで運んでくれるが、食事には調理場に近い別の部屋が用意される。
到着時にすでに布団が敷いてあったので、人員削減のためだろう。つまり、往時は到着時には布団は敷いておらず、食事が終わったころに布団敷き係が敷きにきたもんだが、今では少数のスタッフですべて行っているのだろう。
8000円のはずだが、妙に豪華だ。
悪いのでビールを所望したが、なんど大瓶。あとで勘定をみたら600円というあり得ない良心価格だった。
もちろん、宿泊料は8000円と税金、ビール代含め9000いくらだった。
トイレ前にはバブルの象徴、カラオケボックスが。初期のものはまさに「ボックス」だった。
このさらに奥には大広間があったがかつては宴会が週末ごとに行われていたのだろう。
朝食も美味しく、充実の一泊だった。
翌朝、金田一を後にして再び北へ。
目指すは城下町三戸。
しかし、たった二駅なのに運賃は500円越え。ただでさえ高額運賃の第三セクターの上、一駅先からいわて銀河鉄道から青い森鉄道に変わるので、一駅分の運賃を二度取られるのだ。
三戸駅前の寂れっぷりも凄まじい。かつての殷賑ぶりを伝える洋館がある一方、
廃業したスーパーが駅前通りにある。おそらくかつては特急も停まっていたと思われるが、新幹線ができてもう人も駅に来なくなった。
理容室の張り紙。休みの日ではなく、営業日を書いている。ひと月置きでしかも月2日営業。おそらく古くからの常連さんだけのために老店主がハサミをもつのだろう。
もっとも、このすぐ近く幹線道路沿いには新しい美容院はあった。
三戸の町は駅から2キロほど離れている。ちょうどバスがあったのでそれに乗った。
街の大通り。まるでゴーストタウンのようだ。
街を見下ろす山の上にお城がある。
資料館と小さな模擬天守がある。
天守からの眺め。
模擬天守も個人的にはそれなりの風情があっていいのではないかと思う。


























