フライトキャンセル エミレーツ航空 | 世界漫遊

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所用でドバイへ。

 搭乗口で1時間半ほど待たされる。いやーな予感。

 そのうち、日本人らしき某氏がアナウンスで呼び出された。こいつが預け荷物にモバイルバッテリーだかなんだかややこしいものを積み込んだのか!けしからん!と思ったのもつかの間、0時40分に搭乗開始というアナウンスが聞こえてきた。

ところが、その0時40分になっても搭乗が始まる気配はない。待っている間、スタッフが水とカステラの差し入れをもってきたが、パニックを恐れてか、アナウンスもない。まあ、一応奥にいる乗客にも届けてはいたが。

 

 ちなみにこの便には修学旅行生らしき団体もいた。後で聞いた話ではローマへ行くのだそう。最近の修学旅行は豪華だね。で、最初は搭乗準備で並ばされていた彼らが、解放される。当然のごとくうろうろしはじめ、対面に座っている我々の前をずかずか通っていく。うっとうしいことこの上ないが、もう教員もお手上げの放置状態。今時教員が小言をいうと、モンペから何を言われるのかわからない。まあ、筋のいい学校だったので、それほどうるさくはなかったが。

 そして、悪魔の知らせが。案の定フライトキャンセル。エンジントラブルらしい。クラス別に案内があるので待つよう指示される。空の世界は本当に金次第だ。

 

 この後どうなるのかのアナウンスもない。エミレーツ便はヨーロッパ各地への乗り換え客も多いのだが、彼らにすれば気が気ではないだろう。僕だって、すでにレンタカーとホテルの予約はしている。

 時だけがどんどん過ぎていくので、しびれをきらし、代替フライトを含めてどうなるのか、搭乗口のスタッフに尋ねたが、彼女たちもなにも聞かされていないようで、とにかく荷物をピックアップしたところで、の一点張り。

 午前1時過ぎにようやくエコノミーの乗客の番になり、CAの案内に従ってシャトルに乗り、出国取り消しの手続きを取り、荷物のピックアップ場に向かう。これもまた、スタッフ不足か、かなり時間がかかりなかなか自分の荷物が出てこないので、スタッフが陣取るカウンターの列に並んだが、列は一向に進まない。スタッフもカウンターを抜け出しそこいらじゅうを走り回っている。

 仕方がないので、先に荷物を広いに行き、戻る途中で目の前のスタッフを捕まえて今後どうするつもりか尋ねた。なんのことはない、あの列に並ぶ方が馬鹿を見るのだ。

 

 なんでも今夜はもう各自帰ってくれとのこと。梅田と難波まではバスを用意しているという。

 おいおい、こっちは鹿児島から来ているんだ。梅田の近くに実家があるが、いくらなんでももう寝てるだろ。それに他の人のことを考えると、梅田や難波で深夜に放り出されてもこのご時世、泊まれる宿などない。

 状況はほとんどカオス状態。そのうち、スタッフが、なにやら紙を配り始めた。とにかく全員にアナウンスせず、しれっと動くのでとにかく言ったもん勝ちになる。要は我々はやることはやりましたよ、アクセスしないのはあなたたちですよ、と言っているようなもんで、黙って帰った人は泣き寝入りとなる。

 

 ちなみにこの間に、またしれっとエミレーツ航空本社からメッセージが送られてきた。なんでも代替便は2日後(彼らは今日付が変わって14日だから翌日と屁理屈を言うが)、の朝9時に出るからそれに乗れという。あまりに一方的な通告だ。今夜を含めて2泊分の宿泊費と交通費はどうすんの?

 紙をもってきたCAに今後どうすんの?と聞くと、とにかく紙にあるアドレス、電話番号にアクセスしろと言うのみ、電話は24時間だというのでしてみると、この時間の対応は英語のみ、もう一度そいつを捕まえて、英語のみ24時間だったら初めからそう言えと言うと、いかにも「私のせいじゃないんだもん」とふてくされた表情をする。こういうところに日本の教育の崩壊をひしひしと感じる。とにかく彼女たち若者には総じて当事者意識がない。

 

 わりかししっかりしていそうな男性スタッフを捕まえて、「こんな時間にバスを出して終わりって、無責任極まりない。梅田、難波からタクシーに乗っても保障するのか?こちらは大阪市内に出ても2泊する必要があるし、そもそも宿なんかないだろ」と詰め寄る。周囲にいたマダムも一様にうなづく。当たり前の話だ。

 彼らは彼らで本社からの話がないとどうしようもないのだが、こちらとしても、今後のプランと何を保障してなには保障できないのかはっきりさせてほしい。タクシー代は出せないというのならそれはそれで腹立たしいが仕方ないとして、それならもう空港で夜を明かすことを僕は選ぶ。

 彼が言うには、機体トラブルは最終まで粘ったが整備士がOKサインを出さなかったからやむなくキャンセルになるとのこと。代替便は今故障している機体を修理し、15日の朝に飛ばすことでこれに代えること、そしてタクシー代などは出すので、後日渡したメモに従って申請してほしいとのことだった。だったら、最初から皆にアナウンスすればいいだけの話だ。他にもう乗客はいないのだから。

 肝心のホテルは、エミレーツ側でも探したが、みつからなかったという。ただタクシーで30分ほどのビジネスホテルがまだ空室をもっているとのこと。だったらそれも公表したらいいのにと思うのだが、公表すれば電話が殺到し、部屋を確保できなかった者がキレてしまうのを恐れてのことだろう。あるいは、大阪まで帰れるのに、ホテルを選択する者が出てくるのを嫌がっているのか。

 

 ともかくも、幸い実家に電話がつながったので、バスに乗ろうとしたが、残念なことにもう出てしまったらしい。どのみちタクシーになるので、空港を出て、タクシー乗り場に並びながら教えてもらったホテルに電話すると、まだ部屋があるというので、事情を話し、タクシーが捕まらなければキャンセルになるかもと伝えて、ホテルに泊まることにした。

 

 ちなみに投宿後、英語窓口に電話し、翌日というか14日夜のフライトに乗れないか尋ねたが、満席ということだった。

 そう言えば、あの修学旅行生はどうしたのだろう。あれだけの人数を2泊させるなどないから、チャーターしたバスに戻ってきてもらって学校にとりあえず帰るんだろうな。乗り継ぎ便のことも考えると、中止の可能性が高いだろう。

 それにしても引率の先生は、イタリアにタダで行けると思ったらとんだ災難になっただろうな。

  
 エミレーツと言えば、日本に進出したての四半世紀前は、極上のサービスが自慢だった。今ではすっかり並以下のキャリアになってしまった。