本日最後の手術との事で多少遅くなるかもしれないと言われていたが、予定通り16時に準備の声がかかった。
6番目、本日最後の手術と聞いてたので、本当に仕事キッチリのドクターなんだなと、何だか感心。
歩いて手術室に入ると、手術台にも自分で乗った。
「便意があるので溜まった血が飛び出るかもしれない。申し訳ないです。」と伝えると、「そんなのいつもですから気にしないで!」と、笑顔で看護師さんに言われる。本当に頭が下がる仕事だ。
手術台に乗り、右に向き、両足を抱え、お尻を突き出す。やはり屈辱的な姿勢だ。
血圧と酸素濃度の機械を付けて測定。
看護師さんから通常の血圧を聞かれ130前後と答えると、
「あー緊張してる?20〜30高いよ」
おいおい、当たり前だろー。何せ手術どころか入院も初めてなんだから…。
「聞いたら余計に緊張するじゃんねー」
って、ベテランの看護師さん、完全におちょくってますな…。
関西人はバレているから仕方ないとしても、この状況でどうボケを返したら良いか考える余裕はなかった。
背中を消毒液で綺麗にすると、執刀医の先生が来て脊髄を数えながら
「ここに針をさしますからね、少し痛いですが我慢して動かないでくださいね。」
覚悟して待っていると
「はい、これから麻酔入れますよ」
って、もう刺してたのか?全く気付かない痛さだった。
入れ終わったらうつ伏せになるように指示され、下を向く。顔はどっちでも良いが、ウトウトと眠くなる薬入れたくなったら言って下さいとの事。
これは、私が長年逃げてきた事に対する贖罪だ。ハッキリと意識のある中で向き合いたいと思い、不要だと伝える。
では準備しますと、お尻にテープを貼って広げていくのが分かる。
「お尻触りますよ。感覚ありますか?」
ある事を伝えると、
「ずっとそんな感じで分かりますからね」
と言われ
『え?痛いやん!!!』心の中で叫んだ。
しかし正直に言うと、お尻をそんなに広げて、そっちの方が痛いぞ!と言う感覚しかなかった。
さあいつ始まってもOKと、待っていたら、何か察してくれたらしく
「あ、もう手術始まってますからね。」
確かにカチャカチャと金属音がする。麻酔しているからそんなものだろう。
私はどうこの30分を過ごせば良いのか、今日の朝から考えて思いついたのが、会社への道中をシミュレートすると言うものだ。
会社まで朝なら車で50分程だ。30分の手術なら道半ばで終わるはず。大きな痔核だから多少かかったとしても会社に着く頃には終わるだろう。
そうして手術中を過ごした。
会社への道中をシミュレートしていると、ちょうど半分に差し掛かったところで終了となった。
看護師さんから「とった痔核ご覧になられますか?」と聞かれ「はい」と即答。
手でオッケーマークをした時の親指で作った円マーク大の大きさが1つ。その半分くらいの大きさが2つ。見た感じは、コリコリとした砂肝!のようだった。
想像していたよりはるかに大きい!
「こんなに大きな物が入っていたんですか?」と聞くと、取り出すと小さくなるので体内にある時はもっと大きいと、説明を受けた。本当にビックリだ。
そしてストレッチャーに移動させてもらい、外に出ると先生から結果の説明。
基本である3箇所の切除と、それぞれの間にある連峰のようなものを確認しながら剥離した(?)との事。
その後病室に戻った。