脳の空間は眠っているあいだに広がる
このタイトルを見ると、「えなに
スピリチュアルなお話
」
と想像が膨らむ方もいらっしゃるかもしれませんね
実際、妄想力が豊かすぎて困る私は、このタイトルで宇宙まで意識を飛ばしてしまえたりするのですが
いえ
今回は、いたって現実的・科学的なお話です。
脳には空間があって、その空間のことを「細胞外スペース」といい
細胞外スペースは、水で満たされているのだそうです。
この水は、1日3〜4回のペースで常に入れ替わっていて
その際に、脳に溜まってしまった老廃物を流してくれているかもしれない・・・
いままでは、ただ脳の隙間を満たしているだけ、と考えられてきたこの水が
実は、老廃物を流すというすごい役割を果たしているのではないか
という可能性が浮上してきたらしいのです。
このことが、認知症やその他の病気を、新しい視点で捉えるための鍵になるのではないか、とのこと。
しかし、年とともに、どうしても細胞外スペースの体積が減少してしまうため、老廃物が流れにくくなってしまう・・・
のですが!
なんと
脳の空間(細胞外スペース)は、眠っているあいだは広がっているそうなのです。
つまり、寝ている間は水の通り道が広がるので、脳内の水の流れがよくなる
眠ることで、脳は、老廃物を排出しやすくなる、と考えることができるのですね。
現在の段階では、まだ「可能性がある」としか言えないことではあるそうですが
よく眠ることが大切であることは、まちがいなさそうですね。
以上、こちらの本をAmazon Audibleで聴いて「おお〜っ」と思ったことを、忘備録としてまとめてみました。↓
専門用語たくさんの内容を、めっちゃ簡単に自分にわかるようにまとめたので、表現がアレですが、お許しください。
それにしても、この書籍は、専門的なことを、科学的知識のない初心者にもわかりやすく、かなり噛み砕いて丁寧に説明してくださっているので、とてもおもしろかった。
著者は、お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系 助教。
今まで主役とされてきたニューロンだけでなく、細胞外スペースや、いままで脇役とされてきた他の脳の部分にこそ、「心のはたらき」とつながるポイントがあるのではないかという見解に、ワクワクしてしまいました。
個人的には・・・
脳の空間と宇宙はつながっているのかも・・・と、妄想が広がって困ります