昨年夏ごろから、立ち直れないような出来事がいくつか起こり、いままでにない精神的なキツさの中を過ごしてきました。
その中で、とてもとても助けになったのが『Amazon Audible(オーディブル)』。
書籍を「聴く」ことができるアプリです。
精神的にキツイ時は、あたまの中でぐるぐるぐるぐる考えが回ってしまいます。
そうやって考えることで何か解決したり、心が晴れて楽になるなら良いのですが、心がやられているわけなので、考えはどんどん悪い方向に向かうばかり。
下手するとうつっぽくなってしまったり、実際にうつを発症してしまうこともあるでしょう。
私自身もこの半年間は、思考ぐるぐる状態になってしまっていました。
それとともに、ほとんど休むことのできない状況へと追い込まれ、心身ともにへたれそうになってしまっていました。
本当にいままでにはないくらい。
これは余談。
そんなときにまず心の支えになったのは、Twitterでした。
どこかに吐き出す場を作らないと危ないと自分で感じたのですね。
身元がわからないよう新しいアカウントを作って、そこで溜まったものを吐き出しました。
すると、普段見る専用で使っているアカウントは8年経ってもフォロワー数100くらいなのに、新しいアカウントはみるみるフォロワーが増えて1ヶ月で360くらいに。
いいねも100を超えることもあり、たくさんの優しいコメントがつく。
つらい、苦しい、とネガティブな呟きを吐き出すと、
同じようにつらい、苦しい経験をしている人々から、共感と励ましの言葉がすぐに届くのです。
自分がおかしいのではないか?とぐるぐるしていた自分にとっては、Twitterが自分を肯定することのできる唯一の場所のように感じられた。
Twitter仲間みたいな人が何人かできて、やりとりを重ね、氣持ちがものすごく楽になったのです。
しかし・・・
それは2ヶ月も続きませんでした。
自分の心に違和感が出てきたのです。
自分は、ネガティブなことを発信し続けたいのではないし、ネガティブなエネルギーの中に留まりたいのではない。
ネガティブな中にも光が見えるような発信をしているつもりでも、そのアカウントに引き寄せられてくる人たちは、光を見ようとしない超ネガティブな人が多く混ざっていて、自分が目指す方向性との解離が激しくなっていったのです。
それはそうなりますよね・・・。
それがエネルギーの法則だもの。
じゅうぶん自分は助けられた。
助けてくれてありがとう。
感謝の氣持ちで、そのアカウントから去りました。
Twitterは、考え方の方向性が似ている人を集めながらダイレクトにやりとりでき、たくさんの人々と繋がりやすい場所であることを実感した体験。
でもやっぱりTwitterは私には合わない。見るの専門がいいです。(笑)
そしてTwitterから去る頃に出逢ったのが『オーディブル』です。
本の朗読版。
最初は無料期間のお試しだけでやめるつもりでした。
ところが・・・
何これ???
朗読って、ただの朗読やんって舐めてた!
最初は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」から・・・これが想像以上に良く。
「星の王子様」「吾輩は猫である」と名作を聴いてみているうちに、心の話をしている本を聴きたくなり・・・
どんどんハマっていったのです。
目で読むのも好きだけど、読書の時間ってなかなか取れない。
だけど朗読ならば、両手もふさがらないので、何かをしながら聴くことができます。
1冊が数時間かかるのだけれど、流しっぱなしでOK。
そのあいだにお掃除したりお洗濯したり、食べたり飲んだり、お風呂に入ったり。
そうしながら、新しい気づきを得たり、元気をもらったり、明るい氣持ちになったりできるのですからこれはすごい。
何より、「聴く」ことに意識を向けているあいだは、思考が動きません。
五感を使って感じることと、思考は、同時にはたらくことはできませんから。
つまり、本を聴いているあいだは、思考を止めることができるのです。
ぐるぐるが止まる。
だからぐるぐるしてしまう人には、本を聴くのがオススメ!
それから、目で読むのと、耳から入ってくるのとでは、全然ちがうということに驚きます。
入り方がちがうのです。
もうすでに自分が持っていて読んだことのある本が、まるで違う内容のように感じられ
「え?この本、こんなにいいこと言ってたんだ!こんなに深かったんだ!」ってなるくらい!
耳から「ことだま」として入るとこんなに違うということなのでしょうね。
いまの自分のエネルギーに合う本と出逢うと、もうその一言一句に本当に癒されるのです。
特に感動したのは、著者ご本人が、本のとおりでなく、言葉を言い換えたりさらなる解説を挟んだりしながらお話してくださるこの本。
著者の思いとエネルギーが朗読に乗っているから、心の奥まで響いてくる。
さながら目の前で説法を聴いているみたい。
ひとつひとつの言葉が、心にじわあ〜っと染み込んで、涙が出そうになることさえあります。
↓本も良いけどオーディブル版のほうがわかりやすくて好き
ってわけでオーディブル、もうすっかり氣に入ってしまったので、有料会員としてしばらく続けることにしました。
書籍を聴くことができるアプリは他にもあって、先に言及したAudibleと、オトバンクが提供する『audiobook.jp(オーディオブック ドット ジェーピー)』のふたつが主流のようです。