ここ数年、「重いモノを身につける」など、とにかく自分が【重い……】と感じる瞬間が嫌で、使うモノはできるだけ軽いモノを選ぶようにしている。



例えば、食器やカトラリー。

私は全てプラスチック製にして(もちろん食洗機対応)、毎日の皿洗いを軽やかにしたいのだが、夫は逆に、実家にあるような、昭和のにおいがする、昔ながらの食器の方がいいようだ。

だから、本当は断捨離したい重い食器も、捨てずに使っている。


毎日食器を洗ったりしまったりするのは私なのに、夫の意見を尊重するのはなぜか。

こういう小さなことを可能な限り譲歩しておいたほうが、未来に起こる出来事では譲歩してもらえる可能性が高くなるからだ。


今日の小さな譲歩は、未来の自分への保険。

そうやって微調整してみたり、自分勝手に期待してみたりするのが、私の地味な結婚生活なのである。



新婚当初は、食器も白で統一した。

若い2人が見つめ合ってゆっくり食べる食事には、実家にはない、白くてオシャレな食器が似合っていたと思う。






ごめんね。

お母さん、そういうの、もういいわ。

白も飽きたし。

なんなら、食事は紙皿でもいいくらい。

ほら、喋ってないで、早く食べなさい。



プラスチック製は、いいよ。

落としても割れないし。


あ~

うちにある重い食器、ぜーんぶ、プラスチックにしたい真顔流れ星