~某日・飛竜の谷~
ベンフレッド
「最近、ご主人見かけませんけど
どうかされたのですか?」
イカサマ
「・・・なんだか忙しいらしいです
何をしているのか知りませんけど・・・」
ベンフレッド
「そうですか・・・
しかし、こんなに長い間見かけないのは初めての事ですね
いつも ぎゃーぎゃー騒がしいお隣さん が
こう長い間静かだと、少し寂しい感じもします」
イカサマ
「・・・そうです・・・ね」
ベンフレッド
「一度こちらから会いに行ってみたらどうですか?
私が寂しがっていたと、伝えてください」
イカサマ
「・・・会いに行くのは・・・ちょっと・・・
たぶん、近々帰ってくると思いますし」
ベンフレッド
「・・・
何かあったのですか?
あまり会いたくないように見えますが?」
イカサマ
「いえ・・・そんな事はないですよ
昨日、夢で会えましたし・・・」
ベンフレッド
「ほう、夢で会えましたか
例え夢の中でも、とても元気な姿をしていたでしょう」
イカサマ
「はい・・・
それはとてもとても、元気過ぎて 恐怖心を植え付けていく ぐらいの・・・」
ベンフレッド
「きょ、恐怖心・・・」
夢を見た
いつもの谷の風景
いつもの変わらない静けさ
いつもの心地良い風
だけど
あんな夢を見るなんて
イカサマ
「ご主人様~何処ですか~?」
イカサマ
「何処へ行っちゃったんですか~?
早く戻って来て下さいよ~」
イカサマ
「・・・あ・・・あれは・・・」
イカサマ
「あの後ろ姿は、ご主人様!」
イカサマ
「ご主人様~!」
イカサマ
「ご主人様~・・・?
またそんなモノをかぶっているんですか?
また呪われちゃいますよ?」
イカサマ
「ご主人様?」
イカサマ
「!」
イカサマ
「な、何故そんな物騒なモノを・・・!?」
ひなり?
「コーホー
コーホー」
イカサマ
「ちっ、近いです!武器!刃物!血糊ぃ」
ひなり?
「コーホーコーホーコーホーコーホー」
イカサマ
「ひ、ひぃぃぃぃいいぃいいい」
ひなり?
「コーホーコーホーコホコホコーホー
コーホーコーホーコホコホコーホー」
イカサマ
「ぎゃーぁああああぁぁああああああぁああああああああああ」
イカサマ
「と・・・まあ、夢でもこんな感じでして
久しぶりに 恐怖で目が覚めました
こんな夢を見たので、もうそろそろ戻ってきてしまうんだなぁと・・・」
ベンフレッド
(戻ってきて欲しいのか欲しくないのか・・・どっちなんだろう・・・)
>゜))彡~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~