先日この店を再び訪れた。
といっても事前に計画したわけではない。
西梅田に用事があり、大阪駅の改札を抜け、
阪神百貨店方向へと地下街を歩いていたとき、
ふと、この店のことを思い出したのだ。
懐かしくなって、もう一度店主の声を聞いてみたいと思った。
しかし、名前も場所も正確には覚えていなかった。
覚えているのは北新地の大阪駅前ビルの地下あるということだけ。
「チケットショップの並ぶ界隈だったような。」

第一から第四まである大阪駅前ビルの地下をめぐり
三十分も歩いただろうか。腹も減ったし、もうあきらめようかと思った時、
幸いなことに店を見つけることが出来た。すでに、午後一時近くになっていたが、
店のまえに三組ほどが列を作っていた。その後ろに並ぶ。
しばらく待つが、懐かしさを味わうには丁度いい。
何を食べるかも思案できる。どうやらメニューは変わっておらず、
やはり「生じょうゆ」が正統だと主張しているようだ。
どうしようかと迷う。「生じょうゆ」で、店主の視線に耐えてみようか。
決められない。
しかし、決められないうちに店員が先に注文をとりに来てしまった。
結局、「きつねうどん」。5年前と同じものを頼んだ。