Q:個と抽象、どちらを採るべきでしょうか?

A:個と抽象を対立する概念として別個に捉えているから、そのような問が生じます。
個と抽象とは、視座の次元を上げた際、自然に包括されるでしょう。
それらをお互い排除させあうのではなく、
包み込ませるためには、
どのような視座に立てばよいか?
賢いあなたなら、ちゃんと分かるはずです。


Q:どうして他人は自分が与えた分の愛を返してくれないんでしょうか?

A:おそらく、あなたの与えた「愛」の内容が、実は、「愛ではなかった」からでしょう。
人間界では、しばしば、そのような「愛の産地偽装」のような現象が起こりえます。
本来は愛ではないものに、愛のラベルをつけて売り出すことが、平気な顔でのし歩いているのです。
だって、すでに、私にはあなたの質問の趣旨すらよくわかりません。

なぜなら、愛とは、見返りを求めないものだからです。
愛とは、与えた時点ですでに恩寵を受けているものだからです。

産地偽装品としての愛は排し、
個と抽象が統合された永遠の視座から授かる愛にのみ忠実であればよいのです。



Q:冷たい人だらけです。私がそれに絶望して自死したら、周りの人たちのせいですよね?

A:あなたが自死するとしたら、あなたが自死を選んだからです。
他者を自身を追い込む敵だ
と認識している限り、永遠の視座からも愛からも遠ざかっていきます。
その愛の喪失こそが、真にあなたの生命を奪うものなのだと、気づいてください。
そして、あなた自身をあなたが救ってください。

私はあなたではないので、そのような間接的な救い方しかできないのです。
それが自由意志の尊重だからであって、冷たくしたいわけではありません。
暖かい場所には、あなたの足で歩いて来てもらわないと意味がないからです。

死は単なる状態変化であり、ある意味において、解放であって、それは、慶びをもって受け入れるもの。

周りの人への報復手段として用いるのは不適切ですし、あなたにとっても勿体無いことです。

あなたが真に忌むべきは、死ではなく、「愛からの自発的逃走」です。