濃さ | 続・伸楽舎の日々

続・伸楽舎の日々

看板もない小さな塾で、愚直に頑張る生徒を応援している塾長夫婦(&時々ワンコ)の日々を綴っています。

自塾では
はじめのうちは自習時間を強制的にこちらで決め、
最低でも授業日を除いて

2時間以上は塾で勉強することを義務付けています。

生徒によっては

決められた日しか来ない子もいます。

そういう子は

大抵はいずれ塾を辞めていきます。

そんなもんです。

 

しかし、
はじめは週1日だったのが、

それがいつしか週2日、3日と増えていき、
1日の勉強時間も2時間だったのが、

2時間半、

3時間と伸びていく、

すると、それに合わせてテストの点数も伸びていく。
やがて、勉強に対する自信も出てきて、
「まわりの子たちより勉強している」

という自負が生まれる。
今まで勉強に対してコンプレックスを持っていた子が、
勉強をし、

成績に現れることでやる気になってくれる。

うちの塾を続けくれている多くは

こうなります。

だから、入塾当初は現実味が全くなかった高校・大学に

手が届くようになっていく。
入試では精神的な強さも大きく影響しますからね。

ただし、

必要以上の自信を持つことは、

いいことだけではありません。
今まで勉強してこなかった子が

勉強し始め、

点数が上昇する。
志望校に対する判定も、

合格圏内に入ってくる。
そんな時に、

根拠のない自信が心中に跋扈し始めます。
「こんなに勉強しているのは私だけじゃないのか」
「こんだけ勉強しているんだから合格できるだろう」

何が言いたいかというと
「勉強量の多さ」

に安心している子に、

私は危機感を覚えることがよくあるんです。
特に安積や安積黎明などの上位校を目指す子は、
勉強時間の多寡で

勉強したかどうかを判断してはいけません。
大切なのは

「覚えるまでは終わらない」

という泥臭い勉強をすることです。
高校入試だけでなく、

上位の大学に合格していく子の共通の資質は
○○時間勉強したから

深夜まで勉強したからと

「時間」で区切った勉強をせず、
納得するまで勉強すること。
適当なところで妥協せず、

本当に理解ができるまで勉強を続けること。
納得できるまで、

先生に何度も質問すること。

勉強している時間内の濃度が高いかどうか

です。