注:映画の内容(核心部分も含む)に関する記述があります
監督:ギャビン・フッド
出演:エイサ・バターフィールド、ハリソン・フォード 他
SFジャンルで権威ある賞をダブルで受賞した小説が原作、
ということを知らずに鑑賞。
原作者と映画会社の意見対立で、何回も映画化が暗礁に
乗り上げて来た末の今作。
ネットでの評判を見ると、原作に忠実な映画としてなかなか
好意的な評価が多い。
反面2時間足らずでは、そもそも描ききれないという尤もな
不満も。
で、原作未読な自分だが、原作云々抜きにしてもやはり描き
込が足りないのでは、と思った。
異性生命体の再来襲に備え、戦いを終結させる為に選ばれ
し10歳のエンダー・ウィッギン(エイサ・バターフィールド)。
(この映画だけ観るとそもそもなぜ少年であるのかの必然性
が曖昧に感じた)
原作には、連日の戦闘訓練で心が疲弊していく様子も書き
込まれているらしいが、映画ではどこか坦々とこなしている
印象を受ける。
それだけに、最終試験としての戦争シミュレーションで完全
勝利した時に、実はそれが実戦であって味方側に多大な
犠牲が出ていたこと、敵母星を壊滅させ種を根絶やしにした
ことを知らされる、というのは精神崩壊を招いてもおかしくは
ない衝撃なのに、インパクトは薄い。
主人公の気持ちになれば充分な衝撃だが、それを映像表現
出来てこその映画化だと思うんだけどな。
例えば冒頭に何の説明も無しに母星破壊という最終目的の
為に―エンダーがシミュレーションの中だと思っていたから
こそ―躊躇いなく切り捨てられた戦艦乗組員の最期の描写
を入れておくとか。
この映画を観て、『ナウシカ』 が浮かんだ。
あれも人とは判り合えないと思っていた‘王蟲’との関係を
描いていたが、途中で幼きナウシカと王蟲との交流の場面
があったからこそ、後々の場面が活きる。
伏線なき衝撃展開に意味はない。
小説を読んでいたら脳内補完されもするのだろうが、これ
では映画として中途半端なのではないだろうか。
久々に観たハリソン・フォード、
『エクスペンダブルズ 3』 へ出演するらしいが、スタローンと
やり合う様な ‘ギラツキ’ がなくなっていた。
役柄のせいだけとは思えないのだが、、、スタローンがむしろ
異常なのか?